御主人様と愛奴 変態の日々の記録
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Author:愛奴
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自己責任の元での閲覧をお願い致します。
御主人様の愛奴です。
お初の方は「はじめに」をご参照下さい。
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私からのお返事のみ掲載させて頂きますので、SMに興味のある方もノーマルの方も、皆様お気軽に足跡を残して下さると嬉しいです。
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お部屋に入り、早速煙草に火を付けられた御主人様。
パンプスを脱いで荷解きをすると、急いでその足元へと向かいました。
目の前にあるその革靴が、やたらと気持ちを急かしています。
私は御主人様が寛がれるよう、革靴を脱ぐお手伝いの許可を願い出ました。
すると、そうする事が当然であるように、私の想いを静かに受け入れて下さった御主人様。
そのまま靴下まで脱いで頂くと、続けてお洋服を脱ぐお手伝いをするよう命じられました。
いつもとは違う、爽やかな色合いのシャツ。
そのボタンを外しながら、直ぐ傍にある御主人様のお顔に緊張します。
何度繰り返しても、これだけは変わらない。
常に御主人様の下にいる私にとって、それは特別な意味を持っていました。
下へ下へとボタンを外して行くと、皮のベルトに辿り着いた私の指。
どうしようかと戸惑っていると、それを感じ取られた御主人様は、先にベルトを外すようにと仰います。
これはこれで、やはり毎回緊張してしまう。
指が縺れそうになるのを悟られないよう、お話をしながらベルトを外して行く私。
何とか脱いで頂いたシャツとスラックスを掴むと、そそくさとクローゼットへ仕舞いました。
皺にならないよう丁寧に服を掛けながら、一息吐いている私に首輪を持ってくるようにと仰る御主人様。
私はクローゼットの前からそのままスーツケースへと向かい、ベルベットの袋を持ってその足元へと戻りました。
それはいつも目にしている物ではあるけれど、御主人様の手にある時だけはその輝きが違う。
鈍く光る銀色は、私の全てを閉じ込めてしまう。
お前はこの世界でしか生きる事が出来ないのだと。
そう示されている気がして。
この瞬間、私はいつも幸せな絶望を目の当たりにするのです。
「冷たいですね」今日もそうお声を掛けて下さりながら、私の首に印を付けて下さる。
シャツのボタンを外す時のように、直ぐ傍にある御主人様のお顔に、私は息を潜めてその証を受け取りました。
何時もの愛奴の姿になった私に、服を脱ぐようにと御命令される御主人様。
慌てて背中のファスナーを下ろしていると、いつも裸でいるようにと低い声が追い掛けて来ます。
それが私の在るべき姿。
お前はそれでいいんだと。
御主人様の所有物である事を示された気がして。
御主人様の前で裸でいる事に、未だに恥ずかしさは拭えずにいますが、その御言葉が嬉しくて嬉しくて。
脱いだワンピースを急いでクローゼットへと仕舞い、飛び跳ねるように御主人様の元へと戻りました。
そこには、シーツにその身を委ねられ、とても気持ち良さそうに寛がれている御主人様の御姿。
私が傍へと近付くと、ごろんとうつ伏せになり、まずは腰のマッサージをするようにと仰います。
首輪しか身に付けていない私がその脚の間に座ると、触れ合う肌が冷たくて気持ちが良いと仰り、きゅっと太腿をくっ付けて下さいました。
御主人様の太腿に挟まれた愛奴。
素肌が触れ合う事の心地好さ。
それが愛しい方なら尚更。
嬉しくて嬉しくてどうしようもない。
マッサージを受けるのはいつも御主人様ですが、それをさせて頂いている私も、勿論満たされて癒されているのです。
パンプスを脱いで荷解きをすると、急いでその足元へと向かいました。
目の前にあるその革靴が、やたらと気持ちを急かしています。
私は御主人様が寛がれるよう、革靴を脱ぐお手伝いの許可を願い出ました。
すると、そうする事が当然であるように、私の想いを静かに受け入れて下さった御主人様。
そのまま靴下まで脱いで頂くと、続けてお洋服を脱ぐお手伝いをするよう命じられました。
いつもとは違う、爽やかな色合いのシャツ。
そのボタンを外しながら、直ぐ傍にある御主人様のお顔に緊張します。
何度繰り返しても、これだけは変わらない。
常に御主人様の下にいる私にとって、それは特別な意味を持っていました。
下へ下へとボタンを外して行くと、皮のベルトに辿り着いた私の指。
どうしようかと戸惑っていると、それを感じ取られた御主人様は、先にベルトを外すようにと仰います。
これはこれで、やはり毎回緊張してしまう。
指が縺れそうになるのを悟られないよう、お話をしながらベルトを外して行く私。
何とか脱いで頂いたシャツとスラックスを掴むと、そそくさとクローゼットへ仕舞いました。
皺にならないよう丁寧に服を掛けながら、一息吐いている私に首輪を持ってくるようにと仰る御主人様。
私はクローゼットの前からそのままスーツケースへと向かい、ベルベットの袋を持ってその足元へと戻りました。
それはいつも目にしている物ではあるけれど、御主人様の手にある時だけはその輝きが違う。
鈍く光る銀色は、私の全てを閉じ込めてしまう。
お前はこの世界でしか生きる事が出来ないのだと。
そう示されている気がして。
この瞬間、私はいつも幸せな絶望を目の当たりにするのです。
「冷たいですね」今日もそうお声を掛けて下さりながら、私の首に印を付けて下さる。
シャツのボタンを外す時のように、直ぐ傍にある御主人様のお顔に、私は息を潜めてその証を受け取りました。
何時もの愛奴の姿になった私に、服を脱ぐようにと御命令される御主人様。
慌てて背中のファスナーを下ろしていると、いつも裸でいるようにと低い声が追い掛けて来ます。
それが私の在るべき姿。
お前はそれでいいんだと。
御主人様の所有物である事を示された気がして。
御主人様の前で裸でいる事に、未だに恥ずかしさは拭えずにいますが、その御言葉が嬉しくて嬉しくて。
脱いだワンピースを急いでクローゼットへと仕舞い、飛び跳ねるように御主人様の元へと戻りました。
そこには、シーツにその身を委ねられ、とても気持ち良さそうに寛がれている御主人様の御姿。
私が傍へと近付くと、ごろんとうつ伏せになり、まずは腰のマッサージをするようにと仰います。
首輪しか身に付けていない私がその脚の間に座ると、触れ合う肌が冷たくて気持ちが良いと仰り、きゅっと太腿をくっ付けて下さいました。
御主人様の太腿に挟まれた愛奴。
素肌が触れ合う事の心地好さ。
それが愛しい方なら尚更。
嬉しくて嬉しくてどうしようもない。
マッサージを受けるのはいつも御主人様ですが、それをさせて頂いている私も、勿論満たされて癒されているのです。
御主人様の元へ帰る飛行機に乗る為、朝早く家を出た私。
前日にお酒を飲まれていた御主人様から、「完全に二日酔いです」とメールが届きました。
その様子から、多少の気分不良がある事を感じ取った私は、今日もゆっくり休みましょうとお返事をします。
「ええ、のんびりと過ごさせて貰いますよ」
先ずは気を付けて足元まで帰って来なさいと、御主人様からの優しいお返事。
その文面からは、二日酔いながらもお元気な雰囲気が伝わって来ました。
今日は二ヵ月振りに御主人様にお逢い出来る日。
早起きで眠い筈なのに、気持ちが焦っているのか、飛行機の中では一睡も出来ませんでした。
私は自分で自分を落ち着かせながら、真夏の暑さが過ぎ去った空港へと降り立ったのです。
飛行機が無事に到着した事を告げた時、既に御主人様は待ち合わせ場所にいらっしゃった様子。
いつもの店でのんびりお酒を飲んでいるので、慌てずに来なさいと私を気遣う御言葉を掛けて下さいますが、それすらも私には留まりません。
御主人様がもう待って下さっている。
その事で頭がいっぱいになってしまった私は、よく確認もせず、ホームに停まっていた電車に飛び乗りました。
けれど偶然にもそれは、私を一番速く御主人様の所へと運んでくれる列車。
あっという間に駅に着いた私は、御主人様の御姿を想い出しながら、そのお顔を見にお店へと急ぎました。
何時もは程良く空いていますが、今日はやけに混んでいる店内。
前回と同じ席に座っていらっしゃる御主人様の御姿を見つけ、嬉しくて飛び跳ねてしまいそうな気持ちを抑え込みます。
爽やかな半袖のシャツが、細身のお身体によく似合っていて。
その御姿が、何だか何時もより艶やかに感じられました。
御挨拶をしてから、その正面のソファーに座る私。
大きな木のテーブルの上には、泡の残ったグラスと空のお皿が乗っていました。
どうやら私を待って下さっている間に、何か軽く召し上がられたようです。
本当は大分前から待っていて下さったのだろうか...
そんな考えが過ぎりましたが、私は何も確認しませんでした。
それから何時ものメニューと追加のお酒を注文し、何時ものように何気ない会話を愉しみます。
最近はまた腰が痛いと仰る御主人様。
先ず最初にマッサージをするよう指示をされると、運ばれて来たお酒をあっという間に飲み干されてしまいました。
食事を終え、ホテルのフロントへ向かう御主人様と私。
夏が終わりに近付いている今日は、ビルの間に生暖かい風が吹き荒れています。
私の長い髪が舞い上げられるのを見て笑う御主人様は、やはりそこまで気分不良ではない様子。
せっかく綺麗にした御主人様の為のロングヘアでしたが、そんな事はどうでも良く感じられていました。
手櫛で髪を整え、フロントで受付を済ませる私。
突然弾かれたノースリーブの二の腕に驚いていると、御主人様が湾曲してしまったカードを垂直に立て、私に見せて下さっていたのです。
それはまるでトランプタワーの一部のよう。
悪戯な表情に、ほんの少しだけ得意気な御主人様。
それがどうしようもなく愛おしくて。
胸が締め付けられるような想いを隠しながら、送っておいたスーツケースを引いてお部屋へと向かいました。
前日にお酒を飲まれていた御主人様から、「完全に二日酔いです」とメールが届きました。
その様子から、多少の気分不良がある事を感じ取った私は、今日もゆっくり休みましょうとお返事をします。
「ええ、のんびりと過ごさせて貰いますよ」
先ずは気を付けて足元まで帰って来なさいと、御主人様からの優しいお返事。
その文面からは、二日酔いながらもお元気な雰囲気が伝わって来ました。
今日は二ヵ月振りに御主人様にお逢い出来る日。
早起きで眠い筈なのに、気持ちが焦っているのか、飛行機の中では一睡も出来ませんでした。
私は自分で自分を落ち着かせながら、真夏の暑さが過ぎ去った空港へと降り立ったのです。
飛行機が無事に到着した事を告げた時、既に御主人様は待ち合わせ場所にいらっしゃった様子。
いつもの店でのんびりお酒を飲んでいるので、慌てずに来なさいと私を気遣う御言葉を掛けて下さいますが、それすらも私には留まりません。
御主人様がもう待って下さっている。
その事で頭がいっぱいになってしまった私は、よく確認もせず、ホームに停まっていた電車に飛び乗りました。
けれど偶然にもそれは、私を一番速く御主人様の所へと運んでくれる列車。
あっという間に駅に着いた私は、御主人様の御姿を想い出しながら、そのお顔を見にお店へと急ぎました。
何時もは程良く空いていますが、今日はやけに混んでいる店内。
前回と同じ席に座っていらっしゃる御主人様の御姿を見つけ、嬉しくて飛び跳ねてしまいそうな気持ちを抑え込みます。
爽やかな半袖のシャツが、細身のお身体によく似合っていて。
その御姿が、何だか何時もより艶やかに感じられました。
御挨拶をしてから、その正面のソファーに座る私。
大きな木のテーブルの上には、泡の残ったグラスと空のお皿が乗っていました。
どうやら私を待って下さっている間に、何か軽く召し上がられたようです。
本当は大分前から待っていて下さったのだろうか...
そんな考えが過ぎりましたが、私は何も確認しませんでした。
それから何時ものメニューと追加のお酒を注文し、何時ものように何気ない会話を愉しみます。
最近はまた腰が痛いと仰る御主人様。
先ず最初にマッサージをするよう指示をされると、運ばれて来たお酒をあっという間に飲み干されてしまいました。
食事を終え、ホテルのフロントへ向かう御主人様と私。
夏が終わりに近付いている今日は、ビルの間に生暖かい風が吹き荒れています。
私の長い髪が舞い上げられるのを見て笑う御主人様は、やはりそこまで気分不良ではない様子。
せっかく綺麗にした御主人様の為のロングヘアでしたが、そんな事はどうでも良く感じられていました。
手櫛で髪を整え、フロントで受付を済ませる私。
突然弾かれたノースリーブの二の腕に驚いていると、御主人様が湾曲してしまったカードを垂直に立て、私に見せて下さっていたのです。
それはまるでトランプタワーの一部のよう。
悪戯な表情に、ほんの少しだけ得意気な御主人様。
それがどうしようもなく愛おしくて。
胸が締め付けられるような想いを隠しながら、送っておいたスーツケースを引いてお部屋へと向かいました。
“今日は調教ではないのだから、下着を付けて来てもいい”
そう仰った御主人様自身も、こんな展開は想定していなかったのかもしれません。
調教でなくても御主人様が楽しんで下さる事。
こうして私を使おうと想って下さる事。
そのどちらもが私にとっては余りにも特別で、御主人様の全てはいつも私を満たして止まないのです。
後部座席の足元に座ったまま、御主人様のベルトを外してファスナーを下ろそうとした私。
けれど既にその中身は膨張していて、上手く取り出す事が出来ません。
もたもたしている私を前に、自ら腰を浮かせてペニスを取り出して下さった御主人様。
それは何時も見る陽射しの下と同じ容量で、そのシルエットだけが硬く浮かび上がっていました。
御主人様の匂い。
熱いお身体。
頭から毛布を掛けられている私にはそれ等が増長され、きちんと御奉仕が出来ているのかすらも判断が付きません。
けれど御主人様は服を脱がれている訳ではない。
私が気を抜けば、大量の唾液が溢れてしまい、お洋服を汚してしまう可能性がある。
そんな事態は避けなければならない。
私は動かす度に溢れて来る自分の唾液を吸い取りながら、舌の動きを止めないよう必死に御奉仕を続けていました。
「嬉しいでしょう?」
毛布の向こうから聞こえたのは、少し遠くに感じる御主人様の低い声。
私を一瞬にして虜にしてしまうその響きに、身体中の血液が物凄い速さで巡って行くのを感じます。
息苦しい毛布の中。
呼吸を制限する深い御奉仕。
酸素を少量しか得られない脳は次第に意識を霞ませ、塞がれた口が何とか呼吸をしようと声を漏らしています。
苦しくて、嬉しくて。
おまんこが疼いて仕方がない。
そんな私を感じて下さったのか、使ってやりたいけれど今日は仕方がないね、と毛布越しに声を掛けて下さいました。
その瞬間。
御主人様のお気持ちが嬉しくて嬉しくて。
御主人様のペニスを口内に収めたまま、一気におまんこが収縮し、勝手に絶頂へと達してしまったのです。
「もっと速く」
そう仰り、私の頭を掴んで強制的に動かされる御主人様。
激しく出入りするペニスに、まるでおまんこを使って頂いているような錯覚に陥る私。
犯されている口内が悦んで、また勝手に逝ってしまいそう…。
その時、御主人様の合図と共に口内に広がった液体。
ふんわりと鼻に抜ける愛しい匂いに、私の動きは止まりました。
けれど飲み込んでしまうのが勿体ない。
与えて頂いた精子をなるべく味わいたかったのですが、このままではお掃除をする事が出来ません。
仕方なく、なるべくゆっくりと喉に滑らせて行きます。
それでもまだ欲しかった。
お掃除を口実に、ペニスを丁寧に丁寧に舌でなぞって行く私。
それが再び御奉仕になっている事に気が付かれたのでしょう。
このままにしていたら、愛奴がペニスを離さなくなる。
そう感じられたのか、御主人様が腰を引かれるのと同時に、精を吐き出したペニスは私の中から出て行ってしまいました。
車に乗せていたウエットティッシュで、私の唾液を綺麗に拭き取ると、御主人様は再び横になられます。
そしてその足元に愛奴を置いて下さると、ショートパンツからはみ出している太腿に大きな掌を乗せ、そのまま眠られてしまいました。
すやすやと聞こえて来る穏やかな寝息。
優しい寝顔の御主人様を見守りがら、こんなにも愛おしく想える感情と存在があるのだと。
葛藤を繰り返しながら、やっとここまで辿り着けたのだと。
太腿に感じるその掌に、最高の幸福を感じていました。
セットしておいたアラームが鳴り、ぱちくりと目を覚まされた御主人様。
車を後にし、再びエレベーターへと乗り込みます。
誰もいない空間。
先程と同じようにおまんこを叩かれそうになりましたが、ふと私が動いた事で、無意識に避けてしまいました。
睨まれる御主人様、笑う私。
離れる時間が近付いて来ても、もう落ち込む事はありません。
泣く必要はない。
悲しむ必要はない。
繰り返し繰り返し御主人様が囁いて下さるその御言葉の意味を、この時やっと理解出来たと実感した愛奴なのでした。
手荷物検査場の前。
私の目をしっかりと見て下さり、行ってくるよと告げて下さる御主人様。
そのお声が瞳が、いつもほんの少しだけ寂しそうに見えるのは、きっと私の想い過ごしではないのだと想います。
私は御主人様を見上げて、行ってらっしゃいませとお返事をしました。
きっと表情は引き攣っていたけれど、それが悲しさではなく、名残惜しさである事をお伝えしたくて。
溢れる人混みに紛れて行く御主人様と手を振り合いました。
その御姿が少しだけ見えるのではないかと、隣のレーンにもその隣のレーンにも気を配っていましたが、とうとうその御姿を見つける事は出来ませんでした。
飛行機の遅延で多く行き交う人の波に、愛しい背中は飲み込まれてしまったようです。
すると突然、取り残されたような気持ちになった私。
その場を足早に立ち去り、駐車場へと向かいます。
悲しい事も、苦しい事もない。
けれどやっぱりどうしても寂しくなってしまう。
動かされた車の後部座席に御主人様の面影を感じながら、私は急いで空港を後にしました。
光輝く夜の空港。
闇の中へと車を走らせると、次第に強烈な眠気が襲って来ます。
それは御主人様が私を使って下さった証。
その事実に胸を締め付けながら、私は野球の応援歌の動画を繰り返し見ていました。
またいつか、こうして御主人様と過ごせる時が来たなら。
それを御主人様が望んで下さったなら。
初めての恋心に戸惑う少女のように、私の心はふわふわと浮かんでいました。
21度目の調教はこれにて終了となります。
調教ではない予定の逢瀬だったのですが、御主人様に許可を頂き、掲載させて頂きました。
結果的に調教を含める形になりましたが、いつもとは違った気付きのある時間だったと想います。
次回からは22度目の調教に突入していきますので、またお付き合い頂けますと幸いです。
いつも当ブログに足を運んで下さり、ありがとうございます。
22度目の調教も宜しくお願い致します。
愛奴
そう仰った御主人様自身も、こんな展開は想定していなかったのかもしれません。
調教でなくても御主人様が楽しんで下さる事。
こうして私を使おうと想って下さる事。
そのどちらもが私にとっては余りにも特別で、御主人様の全てはいつも私を満たして止まないのです。
後部座席の足元に座ったまま、御主人様のベルトを外してファスナーを下ろそうとした私。
けれど既にその中身は膨張していて、上手く取り出す事が出来ません。
もたもたしている私を前に、自ら腰を浮かせてペニスを取り出して下さった御主人様。
それは何時も見る陽射しの下と同じ容量で、そのシルエットだけが硬く浮かび上がっていました。
御主人様の匂い。
熱いお身体。
頭から毛布を掛けられている私にはそれ等が増長され、きちんと御奉仕が出来ているのかすらも判断が付きません。
けれど御主人様は服を脱がれている訳ではない。
私が気を抜けば、大量の唾液が溢れてしまい、お洋服を汚してしまう可能性がある。
そんな事態は避けなければならない。
私は動かす度に溢れて来る自分の唾液を吸い取りながら、舌の動きを止めないよう必死に御奉仕を続けていました。
「嬉しいでしょう?」
毛布の向こうから聞こえたのは、少し遠くに感じる御主人様の低い声。
私を一瞬にして虜にしてしまうその響きに、身体中の血液が物凄い速さで巡って行くのを感じます。
息苦しい毛布の中。
呼吸を制限する深い御奉仕。
酸素を少量しか得られない脳は次第に意識を霞ませ、塞がれた口が何とか呼吸をしようと声を漏らしています。
苦しくて、嬉しくて。
おまんこが疼いて仕方がない。
そんな私を感じて下さったのか、使ってやりたいけれど今日は仕方がないね、と毛布越しに声を掛けて下さいました。
その瞬間。
御主人様のお気持ちが嬉しくて嬉しくて。
御主人様のペニスを口内に収めたまま、一気におまんこが収縮し、勝手に絶頂へと達してしまったのです。
「もっと速く」
そう仰り、私の頭を掴んで強制的に動かされる御主人様。
激しく出入りするペニスに、まるでおまんこを使って頂いているような錯覚に陥る私。
犯されている口内が悦んで、また勝手に逝ってしまいそう…。
その時、御主人様の合図と共に口内に広がった液体。
ふんわりと鼻に抜ける愛しい匂いに、私の動きは止まりました。
けれど飲み込んでしまうのが勿体ない。
与えて頂いた精子をなるべく味わいたかったのですが、このままではお掃除をする事が出来ません。
仕方なく、なるべくゆっくりと喉に滑らせて行きます。
それでもまだ欲しかった。
お掃除を口実に、ペニスを丁寧に丁寧に舌でなぞって行く私。
それが再び御奉仕になっている事に気が付かれたのでしょう。
このままにしていたら、愛奴がペニスを離さなくなる。
そう感じられたのか、御主人様が腰を引かれるのと同時に、精を吐き出したペニスは私の中から出て行ってしまいました。
車に乗せていたウエットティッシュで、私の唾液を綺麗に拭き取ると、御主人様は再び横になられます。
そしてその足元に愛奴を置いて下さると、ショートパンツからはみ出している太腿に大きな掌を乗せ、そのまま眠られてしまいました。
すやすやと聞こえて来る穏やかな寝息。
優しい寝顔の御主人様を見守りがら、こんなにも愛おしく想える感情と存在があるのだと。
葛藤を繰り返しながら、やっとここまで辿り着けたのだと。
太腿に感じるその掌に、最高の幸福を感じていました。
セットしておいたアラームが鳴り、ぱちくりと目を覚まされた御主人様。
車を後にし、再びエレベーターへと乗り込みます。
誰もいない空間。
先程と同じようにおまんこを叩かれそうになりましたが、ふと私が動いた事で、無意識に避けてしまいました。
睨まれる御主人様、笑う私。
離れる時間が近付いて来ても、もう落ち込む事はありません。
泣く必要はない。
悲しむ必要はない。
繰り返し繰り返し御主人様が囁いて下さるその御言葉の意味を、この時やっと理解出来たと実感した愛奴なのでした。
手荷物検査場の前。
私の目をしっかりと見て下さり、行ってくるよと告げて下さる御主人様。
そのお声が瞳が、いつもほんの少しだけ寂しそうに見えるのは、きっと私の想い過ごしではないのだと想います。
私は御主人様を見上げて、行ってらっしゃいませとお返事をしました。
きっと表情は引き攣っていたけれど、それが悲しさではなく、名残惜しさである事をお伝えしたくて。
溢れる人混みに紛れて行く御主人様と手を振り合いました。
その御姿が少しだけ見えるのではないかと、隣のレーンにもその隣のレーンにも気を配っていましたが、とうとうその御姿を見つける事は出来ませんでした。
飛行機の遅延で多く行き交う人の波に、愛しい背中は飲み込まれてしまったようです。
すると突然、取り残されたような気持ちになった私。
その場を足早に立ち去り、駐車場へと向かいます。
悲しい事も、苦しい事もない。
けれどやっぱりどうしても寂しくなってしまう。
動かされた車の後部座席に御主人様の面影を感じながら、私は急いで空港を後にしました。
光輝く夜の空港。
闇の中へと車を走らせると、次第に強烈な眠気が襲って来ます。
それは御主人様が私を使って下さった証。
その事実に胸を締め付けながら、私は野球の応援歌の動画を繰り返し見ていました。
またいつか、こうして御主人様と過ごせる時が来たなら。
それを御主人様が望んで下さったなら。
初めての恋心に戸惑う少女のように、私の心はふわふわと浮かんでいました。
21度目の調教はこれにて終了となります。
調教ではない予定の逢瀬だったのですが、御主人様に許可を頂き、掲載させて頂きました。
結果的に調教を含める形になりましたが、いつもとは違った気付きのある時間だったと想います。
次回からは22度目の調教に突入していきますので、またお付き合い頂けますと幸いです。
いつも当ブログに足を運んで下さり、ありがとうございます。
22度目の調教も宜しくお願い致します。
愛奴
車に乗り込み、空港へと出発した御主人様と私。
渋滞を避けたルートを選んだ事で、車は順調に流れて行きます。
「やはり車が楽ですね」
有難いよと言って下さる御主人様は、私の剥き出しの太腿に手を置くと、そのまま強く叩き付けられました。
柔らかい肉には手形が付きそうな程のじんじんとした痛み。
けれどそれが御主人様からの賛辞である事を、運転する愛奴はきちんと理解していました。
そのまま太腿を強く掴まれながら、役に立つ愛奴だというお褒めの御言葉まで付け加えて下さる御主人様。
痛みは瞬時に悦びへと変換されるも、この想いをどう処理したらいいのか判らず、私は空港へ向けて車を走らせ続けました。
今日は調教ではない。
前日にそう仰り、下着を付けて来る事を許可して下さった御主人様。
ですから与えられた痛みが嬉しくても、その気持ちをどこに置いたら良いのか全く判らなかったのです。
だって調教でない事なんて、今まで一度もなかったのですから。
スムーズに空港へ到着した頃には、すっかり上がってくれた雨。
けれど飛行機はかなり遅れているようで、チケットカウンターには遅延のお知らせが大きく掲示されていました。
御主人様と一緒に過ごせる時間が延びる事は勿論嬉しかったのですが、帰宅される時間が遅くなってしまうと、きっと御主人様が疲れてしまわれる。
私は複雑な心境で、困りましたねと御主人様とお話をしながら、いつものお店へと入って行きました。
先に来た飲み物を掲げ、「お疲れ様」とグラスを交わしてから今日の振り返りをされる御主人様。
悔しそうなお顔で試合の様子をお話されていますが、私は嬉しくて仕方がありませんでした。
御主人様のお好きな事について、一緒にお話をする事が出来る事。
きちんと会話をする事が出来る事。
勿論、十分ではありませんでしたが、それは余りにも特別な事に感じられて。
また一つ、御主人様のお傍に近づけたんだ。
そう感じながら、私は料理をお皿に取り分けました。
食事をしながらも、御主人様は欠伸が止まらないご様子。
長旅で早起きをされた事は勿論、お酒も沢山召し上がっていらっしゃいます。
丁度、飛行機も遅れていましたし、横になられたかったのでしょう。
車の中で寝ておこうかと提案され、二人はお店を後にしました。
駐車場に戻るエレベーターの中。
今度は太腿ではなく、ショートパンツの上からおまんこを叩かれる御主人様。
それは今日、初めての行為。
勿論期待をしていた訳ではありませんでしたが、触れて下さった事が純粋に嬉しかったのです。
車に戻った頃には、すっかり日が落ちて、立体駐車場は暗闇に包まれていました。
運転する事が多い私の車の中には、予めクッションや毛布が積まれています。
横になって寛げるよう後部座席の位置を調整すると、御主人様は小さなクッションを枕にして、毛布を掛けて目を閉じられました。
私は運転席に座ったまま、静かに御主人様の呼吸音を聞いています。
一緒に眠ってしまうと、飛行機の時間を過ぎてしまう恐れがありますし、何よりこの時間を大切にしたかった。
御主人様が静かに休まれる空間で、私はその時を噛み締めていたのです。
しかし御主人様はそのまま眠られず、空の助手席を一番前までずらすようにと仰います。
そして私に、後部座席に来るようにと続けられたのです。
御主人様がお傍に呼んで下さった…!
その事が嬉しくて仕方ない私は、いそいそと後部座席へ移動します。
そして助手席をずらした事で出来た後部座席の足元にすっぽりと収まり、何時ものように御主人様のお傍へと座る事が出来ました。
それだけで幸せ。
お休みになられる御主人様のお傍に寄り添えるだけで、愛奴は満たされた気分になっていたのですが…。
ふんわり。
足元にいる愛奴の頭の上から毛布を掛けられた御主人様。
暗く静かな空間に響いたのは、しゃぶりなさいという御命令でした。
渋滞を避けたルートを選んだ事で、車は順調に流れて行きます。
「やはり車が楽ですね」
有難いよと言って下さる御主人様は、私の剥き出しの太腿に手を置くと、そのまま強く叩き付けられました。
柔らかい肉には手形が付きそうな程のじんじんとした痛み。
けれどそれが御主人様からの賛辞である事を、運転する愛奴はきちんと理解していました。
そのまま太腿を強く掴まれながら、役に立つ愛奴だというお褒めの御言葉まで付け加えて下さる御主人様。
痛みは瞬時に悦びへと変換されるも、この想いをどう処理したらいいのか判らず、私は空港へ向けて車を走らせ続けました。
今日は調教ではない。
前日にそう仰り、下着を付けて来る事を許可して下さった御主人様。
ですから与えられた痛みが嬉しくても、その気持ちをどこに置いたら良いのか全く判らなかったのです。
だって調教でない事なんて、今まで一度もなかったのですから。
スムーズに空港へ到着した頃には、すっかり上がってくれた雨。
けれど飛行機はかなり遅れているようで、チケットカウンターには遅延のお知らせが大きく掲示されていました。
御主人様と一緒に過ごせる時間が延びる事は勿論嬉しかったのですが、帰宅される時間が遅くなってしまうと、きっと御主人様が疲れてしまわれる。
私は複雑な心境で、困りましたねと御主人様とお話をしながら、いつものお店へと入って行きました。
先に来た飲み物を掲げ、「お疲れ様」とグラスを交わしてから今日の振り返りをされる御主人様。
悔しそうなお顔で試合の様子をお話されていますが、私は嬉しくて仕方がありませんでした。
御主人様のお好きな事について、一緒にお話をする事が出来る事。
きちんと会話をする事が出来る事。
勿論、十分ではありませんでしたが、それは余りにも特別な事に感じられて。
また一つ、御主人様のお傍に近づけたんだ。
そう感じながら、私は料理をお皿に取り分けました。
食事をしながらも、御主人様は欠伸が止まらないご様子。
長旅で早起きをされた事は勿論、お酒も沢山召し上がっていらっしゃいます。
丁度、飛行機も遅れていましたし、横になられたかったのでしょう。
車の中で寝ておこうかと提案され、二人はお店を後にしました。
駐車場に戻るエレベーターの中。
今度は太腿ではなく、ショートパンツの上からおまんこを叩かれる御主人様。
それは今日、初めての行為。
勿論期待をしていた訳ではありませんでしたが、触れて下さった事が純粋に嬉しかったのです。
車に戻った頃には、すっかり日が落ちて、立体駐車場は暗闇に包まれていました。
運転する事が多い私の車の中には、予めクッションや毛布が積まれています。
横になって寛げるよう後部座席の位置を調整すると、御主人様は小さなクッションを枕にして、毛布を掛けて目を閉じられました。
私は運転席に座ったまま、静かに御主人様の呼吸音を聞いています。
一緒に眠ってしまうと、飛行機の時間を過ぎてしまう恐れがありますし、何よりこの時間を大切にしたかった。
御主人様が静かに休まれる空間で、私はその時を噛み締めていたのです。
しかし御主人様はそのまま眠られず、空の助手席を一番前までずらすようにと仰います。
そして私に、後部座席に来るようにと続けられたのです。
御主人様がお傍に呼んで下さった…!
その事が嬉しくて仕方ない私は、いそいそと後部座席へ移動します。
そして助手席をずらした事で出来た後部座席の足元にすっぽりと収まり、何時ものように御主人様のお傍へと座る事が出来ました。
それだけで幸せ。
お休みになられる御主人様のお傍に寄り添えるだけで、愛奴は満たされた気分になっていたのですが…。
ふんわり。
足元にいる愛奴の頭の上から毛布を掛けられた御主人様。
暗く静かな空間に響いたのは、しゃぶりなさいという御命令でした。
あの二度目の調教の日。
初めて御主人様が私の住んでいる街へ来て下さった時と同じ道を通り、私は球場へと車を走らせます。
少し混んではいましたが、予約していた駐車場へとスムーズに到着しました。
球場の駐車場を利用してしまうと、渋滞に巻き込まれた際に飛行機の時間が危うくなる為、事前に民間の駐車場を予約していたのです。
勿論、前もって場所と行き方も確認済。
短い滞在時間が少しでも無駄になる事のないように、御主人様にゆったりとした時間を愉しんで頂きたい。
その為に出来る事は、何事も愉しみの一つでしかありませんでした。
車から降りた御主人様と私。
先程より小降りにはなっていましたが、今度は細かいシャワーのような雨が降っています。
御主人様はバッグからさっと折り畳み傘を出され、慣れた手付きで広げられましたが、私の手はバッグや荷物で塞がっていて、傘を持つ余裕がありませんでした。
霧雨だから大丈夫かなと想ったのですが、海に近い球場は、空港と同じく強い風が吹いています。
降り注ぐ雨にメイクが崩れてしまったなら...。
そんな顔を御主人様にお見せする訳にはいかない。
私は数歩先を歩かれる御主人様の背後にくっつき、こっそりと雨を避けようとしました。
「何を勝手に入っているのですか」
私を振り返りながら見下ろし、しっかりと傘に入っている愛奴を睨まれる御主人様。
悪戯っ子のように笑って誤魔化す私でしたが、さっと身を翻した御主人様の傘から外れ、顔面にシャワーが降り注いでしまいました。
それでもめげずに背中にくっつく私。
避ける御主人様。
そんな遣り取りが嬉しくて仕方がなくて。
歩みの速い御主人様の鞄に掴まりながら、球場迄の道を歩いて行きました。
球場が近付くにつれ、野球のユニフォームを着た人々の姿が増えて行きます。
設営された物販のテントに、応援グッズを身に着けたファン達。
私は野球観戦をした事がありませんでしたから、初めて見る光景に、お祭りの前のような高揚感を覚えていました。
御主人様のバッグに掴まりながら、想っていたよりスムーズに座席へと辿り着きます。
いつも行っている球場より広いと仰る御主人様は、早速座席に座られると、バッグからユニフォームを二着取り出されました。
そしてその一着を私に差し出して下さったのです。
「私のユニフォームを貸してあげましょう」
今日の計画を想い付かれた時からそう仰って下さっていた御主人様でしたが、それが現実となる事の嬉しさに戸惑う私。
御主人様のお洋服を着るような事態に遭遇するなんて。
そんな夢のような事が、実際に起こるなんて。
この手にユニフォームを受け取っても尚、私はその擽ったさに困惑していました。
御主人様が普段着られているユニフォーム。
御主人様とお揃い。
物凄く嬉しい...!!
私はまるで着物に袖を通すかのように、ゆっくりと御主人様の匂いに包まれて行きました。
本当は写真を撮りたかったのですが、何だか不思議な気恥しさに言い出せなくて…。
お揃いの服を着た御主人様と私だなんて。
いいのかな…。
何だか酷く恥ずかしくて嬉しくて落ち着かない。
けれどまたいつかそんな機会が訪れたなら、お願いしてみようかと想っています。
そんな事をしている内に、いつの間にか始まっていた試合。
テレビでしか見た事のないその雰囲気が上手く掴めなくて、先ずは動向を見守ります。
辛うじてルールは知っていましたから、試合が接戦である事は理解出来ていました。
少し離れた所にいる大人数の応援団が奏でる応援に合わせて、声を出される御主人様。
野球の応援ってこんな風にやるんだ…。
何だか楽しい…!
解らないながらも手を叩きながら、御主人様に倣って声を出してみる私。
御主人様が教えて下さった応援。
修学旅行の夜のように、二人並んで予習をした歌。
ヒットやホームランが出ると、御主人様が私に握手を求めて下さる。
御主人様がお好きな物を、私も一緒に楽しめている。
その事実が嬉しくて仕方がなくて。
御主人様が喜ばれる事が嬉しい。
御主人様が楽しまれる事が楽しい。
けれど御主人様と同じ物を楽しめる事は、こんなにも特別だなんて…!
結果的に試合には負けてしまったけれど、私の人生初の野球観戦はとても楽しい物となりました。
試合終了後、直ぐに座席を立たれる御主人様。
急いでその後を追った私は、行き交う大勢の人々に流されないよう、来た時と同じように御主人様の鞄に掴まります。
途中のコンビニでトイレに行くと、御主人様はお店の外で煙草を吸って待っていて下さいました。
私の住んでいる街に御主人様が溶け込んでいらっしゃる。
毎回想う事ですが、それが物凄く特別で嬉しくて。
私の想いはあの頃と何も変わらないのだと確認しながら、駐車場までの道を、来た時と同じように笑って歩いて行きました。
初めて御主人様が私の住んでいる街へ来て下さった時と同じ道を通り、私は球場へと車を走らせます。
少し混んではいましたが、予約していた駐車場へとスムーズに到着しました。
球場の駐車場を利用してしまうと、渋滞に巻き込まれた際に飛行機の時間が危うくなる為、事前に民間の駐車場を予約していたのです。
勿論、前もって場所と行き方も確認済。
短い滞在時間が少しでも無駄になる事のないように、御主人様にゆったりとした時間を愉しんで頂きたい。
その為に出来る事は、何事も愉しみの一つでしかありませんでした。
車から降りた御主人様と私。
先程より小降りにはなっていましたが、今度は細かいシャワーのような雨が降っています。
御主人様はバッグからさっと折り畳み傘を出され、慣れた手付きで広げられましたが、私の手はバッグや荷物で塞がっていて、傘を持つ余裕がありませんでした。
霧雨だから大丈夫かなと想ったのですが、海に近い球場は、空港と同じく強い風が吹いています。
降り注ぐ雨にメイクが崩れてしまったなら...。
そんな顔を御主人様にお見せする訳にはいかない。
私は数歩先を歩かれる御主人様の背後にくっつき、こっそりと雨を避けようとしました。
「何を勝手に入っているのですか」
私を振り返りながら見下ろし、しっかりと傘に入っている愛奴を睨まれる御主人様。
悪戯っ子のように笑って誤魔化す私でしたが、さっと身を翻した御主人様の傘から外れ、顔面にシャワーが降り注いでしまいました。
それでもめげずに背中にくっつく私。
避ける御主人様。
そんな遣り取りが嬉しくて仕方がなくて。
歩みの速い御主人様の鞄に掴まりながら、球場迄の道を歩いて行きました。
球場が近付くにつれ、野球のユニフォームを着た人々の姿が増えて行きます。
設営された物販のテントに、応援グッズを身に着けたファン達。
私は野球観戦をした事がありませんでしたから、初めて見る光景に、お祭りの前のような高揚感を覚えていました。
御主人様のバッグに掴まりながら、想っていたよりスムーズに座席へと辿り着きます。
いつも行っている球場より広いと仰る御主人様は、早速座席に座られると、バッグからユニフォームを二着取り出されました。
そしてその一着を私に差し出して下さったのです。
「私のユニフォームを貸してあげましょう」
今日の計画を想い付かれた時からそう仰って下さっていた御主人様でしたが、それが現実となる事の嬉しさに戸惑う私。
御主人様のお洋服を着るような事態に遭遇するなんて。
そんな夢のような事が、実際に起こるなんて。
この手にユニフォームを受け取っても尚、私はその擽ったさに困惑していました。
御主人様が普段着られているユニフォーム。
御主人様とお揃い。
物凄く嬉しい...!!
私はまるで着物に袖を通すかのように、ゆっくりと御主人様の匂いに包まれて行きました。
本当は写真を撮りたかったのですが、何だか不思議な気恥しさに言い出せなくて…。
お揃いの服を着た御主人様と私だなんて。
いいのかな…。
何だか酷く恥ずかしくて嬉しくて落ち着かない。
けれどまたいつかそんな機会が訪れたなら、お願いしてみようかと想っています。
そんな事をしている内に、いつの間にか始まっていた試合。
テレビでしか見た事のないその雰囲気が上手く掴めなくて、先ずは動向を見守ります。
辛うじてルールは知っていましたから、試合が接戦である事は理解出来ていました。
少し離れた所にいる大人数の応援団が奏でる応援に合わせて、声を出される御主人様。
野球の応援ってこんな風にやるんだ…。
何だか楽しい…!
解らないながらも手を叩きながら、御主人様に倣って声を出してみる私。
御主人様が教えて下さった応援。
修学旅行の夜のように、二人並んで予習をした歌。
ヒットやホームランが出ると、御主人様が私に握手を求めて下さる。
御主人様がお好きな物を、私も一緒に楽しめている。
その事実が嬉しくて仕方がなくて。
御主人様が喜ばれる事が嬉しい。
御主人様が楽しまれる事が楽しい。
けれど御主人様と同じ物を楽しめる事は、こんなにも特別だなんて…!
結果的に試合には負けてしまったけれど、私の人生初の野球観戦はとても楽しい物となりました。
試合終了後、直ぐに座席を立たれる御主人様。
急いでその後を追った私は、行き交う大勢の人々に流されないよう、来た時と同じように御主人様の鞄に掴まります。
途中のコンビニでトイレに行くと、御主人様はお店の外で煙草を吸って待っていて下さいました。
私の住んでいる街に御主人様が溶け込んでいらっしゃる。
毎回想う事ですが、それが物凄く特別で嬉しくて。
私の想いはあの頃と何も変わらないのだと確認しながら、駐車場までの道を、来た時と同じように笑って歩いて行きました。