御主人様と愛奴 変態の日々の記録
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Author:愛奴
♥当ブログは性的表現・画像を使用しておりますので、18歳未満の方は直ちにブラウザバックをお願い致します。
またSMに嫌悪感をお持ちの方は閲覧をお控え下さい。
自己責任の元での閲覧をお願い致します。
御主人様の愛奴です。
お初の方は「はじめに」をご参照下さい。
コメントは承認制となっておりますので、「管理者にだけ表示を許可する」にチェックを入れて下さると非表示となります。
私からのお返事のみ掲載させて頂きますので、SMに興味のある方もノーマルの方も、皆様お気軽に足跡を残して下さると嬉しいです。
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御主人様の指が、私のおまんこに触れている…。
その事実だけで腰から下が抜け落ちそうになり、そのまま絶頂に達してしまいそうな程に精神が昂ります。
大きな窓から入る自然光の下に晒された私の下半身は、きっと酷く汚らしい筈…。
嬉しくて恥ずかしくて、居た堪れなくてどうしようもない。
けれどきちんと御奉仕をしなければ...。
私は遠のきそうな意識を必死に手繰り寄せ、滑らかに動かない舌を何とかペニスに纒わり付かせていました。
そんな緊張感が身体に伝わってしまったのかもしれません。
ちっとも潤わない私の肉ひだに、御主人様の指は時折引っかかってしまっているようです。
すると私の口元に、静かにその指が差し出されました。
私のおまんこに触れて頂いている人差し指と中指。
その指すらも御奉仕させて頂きたい...。
そう想いましたが、そうする事を御主人様は今、望まれていない。
私は御主人様の意図を理解し、差し出された指が自分の唾液で潤うように、ねっとりと舌を絡ませました。
十分な水分を得た御主人様の二本の指は、口の中から出て行くと、再び私のおまんこへと戻って行きます。
そしてその滑りに乗って、前へ後ろへとゆっくりと移動し始めました。
その指使いの酷く優しい事。
私は先程よりも上手く出来なくなった御奉仕に、きちんとしなければと意志を奮い立たせていました。
そんな私の意志を感じ取られたのでしょう。
「雌になりなさい」
そう静かに仰った御主人様は、私の一番敏感な部分を小さく的確に刺激されました。
びくんと跳ねる身体。
そこから一気に侵食してくる快楽。
低く静かな御命令は、クリアだった私の思考を奪って行きます。
このままでは、〝きちんと〟出来ない…。
けれど御主人様が雌になるようにと仰っている…。
御主人様の前にいた〝きちんと〟した私は、次第にそうでない物へと変化して行きました。
細かく、的確に。
その一点だけを優しく執拗に責めてくる指に、腰ががくがくと揺れてしまいます。
御主人様が与えて下さるそれは格別。
雌の脳内はその快楽にあっという間に侵食され、ついつい舌の動きが疎かになってしまっていました。
「舌を使いなさい」
「休まないように」
繰り返し注意される私。
けれど御主人様のお声がぼんやりとしか聞こえない。
聞こえているけれど、頭に入って来ない。
大好きな愛撫と大好きな御奉仕に身体を痙攣させながら、私は考える事を放棄していました。
その時、私の中にずるっと何かが入って来ました。
突然感じた膣内の圧迫感に、周囲の神経が一斉に警鐘を鳴らします。
御主人様のペニスは私の口の中。
お道具はベッドの下。
上手く思考出来ずにちかちかとする頭。
そうして優しく掻き混ぜられ始めた膣内に、ようやく理解が追い付きました。
御主人様が、私のおまんこを優しく指で掻き混ぜて下さっているのです。
以前にそうして頂いた事がいつだったのか、それすらも想い出せない程。
御主人様がペニス以外で私に触れて下さる事はほとんどありません。
それくらい、膣内で御主人様の指を感じるという事は、私にとっては特別感極まりないのです。
そうして私の弱点を見事に捉えられた御主人様。
唇を動かす事すら困難になってしまった私は、逝かないように自分の精神を抑え付け、必死に舌だけを動かしていました。
その時、私の耳にそっと届いた御主人様の溜息。
愛しいペニスでいっぱいの口内は、御主人様の愛液の味で満たされて行きました。
その事実だけで腰から下が抜け落ちそうになり、そのまま絶頂に達してしまいそうな程に精神が昂ります。
大きな窓から入る自然光の下に晒された私の下半身は、きっと酷く汚らしい筈…。
嬉しくて恥ずかしくて、居た堪れなくてどうしようもない。
けれどきちんと御奉仕をしなければ...。
私は遠のきそうな意識を必死に手繰り寄せ、滑らかに動かない舌を何とかペニスに纒わり付かせていました。
そんな緊張感が身体に伝わってしまったのかもしれません。
ちっとも潤わない私の肉ひだに、御主人様の指は時折引っかかってしまっているようです。
すると私の口元に、静かにその指が差し出されました。
私のおまんこに触れて頂いている人差し指と中指。
その指すらも御奉仕させて頂きたい...。
そう想いましたが、そうする事を御主人様は今、望まれていない。
私は御主人様の意図を理解し、差し出された指が自分の唾液で潤うように、ねっとりと舌を絡ませました。
十分な水分を得た御主人様の二本の指は、口の中から出て行くと、再び私のおまんこへと戻って行きます。
そしてその滑りに乗って、前へ後ろへとゆっくりと移動し始めました。
その指使いの酷く優しい事。
私は先程よりも上手く出来なくなった御奉仕に、きちんとしなければと意志を奮い立たせていました。
そんな私の意志を感じ取られたのでしょう。
「雌になりなさい」
そう静かに仰った御主人様は、私の一番敏感な部分を小さく的確に刺激されました。
びくんと跳ねる身体。
そこから一気に侵食してくる快楽。
低く静かな御命令は、クリアだった私の思考を奪って行きます。
このままでは、〝きちんと〟出来ない…。
けれど御主人様が雌になるようにと仰っている…。
御主人様の前にいた〝きちんと〟した私は、次第にそうでない物へと変化して行きました。
細かく、的確に。
その一点だけを優しく執拗に責めてくる指に、腰ががくがくと揺れてしまいます。
御主人様が与えて下さるそれは格別。
雌の脳内はその快楽にあっという間に侵食され、ついつい舌の動きが疎かになってしまっていました。
「舌を使いなさい」
「休まないように」
繰り返し注意される私。
けれど御主人様のお声がぼんやりとしか聞こえない。
聞こえているけれど、頭に入って来ない。
大好きな愛撫と大好きな御奉仕に身体を痙攣させながら、私は考える事を放棄していました。
その時、私の中にずるっと何かが入って来ました。
突然感じた膣内の圧迫感に、周囲の神経が一斉に警鐘を鳴らします。
御主人様のペニスは私の口の中。
お道具はベッドの下。
上手く思考出来ずにちかちかとする頭。
そうして優しく掻き混ぜられ始めた膣内に、ようやく理解が追い付きました。
御主人様が、私のおまんこを優しく指で掻き混ぜて下さっているのです。
以前にそうして頂いた事がいつだったのか、それすらも想い出せない程。
御主人様がペニス以外で私に触れて下さる事はほとんどありません。
それくらい、膣内で御主人様の指を感じるという事は、私にとっては特別感極まりないのです。
そうして私の弱点を見事に捉えられた御主人様。
唇を動かす事すら困難になってしまった私は、逝かないように自分の精神を抑え付け、必死に舌だけを動かしていました。
その時、私の耳にそっと届いた御主人様の溜息。
愛しいペニスでいっぱいの口内は、御主人様の愛液の味で満たされて行きました。
居た堪れない…
そう想いましたが、御主人様の足元にいる私は、自ら言葉を発する事すら出来ない。
自我を完全に放棄している私は、その事を迷う選択肢すらないのです。
ただ御主人様の脚を見つめ、頭の上から御命令が降って来るのをじっと待っていました。
けれどそれは訪れる事なく、私の前にその革靴だけが差し出されます。
私はそれをまるごと抱え、しっかりと御主人様の足にくっついている革靴を取り除きました。
その中に折り畳んだ靴下を入れていると、ネクタイを外すようにと次の御命令が追い掛けて来ます。
私は急いで立ち上がり、少し腰を屈め、ゆっくりと御主人様のネクタイに触れました。
その時、ふと想ったのです。
ここに触れさせて頂くのは初めてだ…。
そう気付いてしまった私は急に恥ずかしいような気持ちになり、外した事のないネクタイを軽く引っ張る事しか出来ませんでした。
けれどそれではネクタイは解けない。
もたついている私に気が付かれた御主人様は、その方法を私にやって見せて下さいます。
御主人様の指にぐっと引かれたネクタイ。
きっちりとした襟元が緩む。
その仕草に、私の胸は静かに高鳴っていました。
慣れない手つきでやっと解けたネクタイをクローゼットに仕舞っていると、次はワイシャツを脱がせるようにと御命令されます。
なんでこんなに気恥ずかしいんだろう…。
そう想いながら、乳白色の小さなボタンを一つ一つ外して行く私。
脱がれているのは御主人様なのに、何だか私が羞恥プレイを受けているみたい…。
そんな事を想いながら、スラックスまで脱いで頂き、クローゼットのハンガーに丁寧に掛けました。
再び椅子に座っていらっしゃる御主人様。
再びその足元に座る私。
すっと立ち上がられた御主人様の股間が、私の鼻をさっと掠めました。
そうする事が当然であると知っている私は、そのウエストに優しく指を掛け、ゆっくりと引き下げて行きます。
「脱がせたら直ぐに咥えなさい」
その御命令通り、下着は大きな膨らみを湛えています。
嬉しい…。
それはプレゼントを開ける前の子供のよう。
その先に待っている悦びが判っているからこそ、開けたくないような気持ちになる。
私は期待を十分に膨らませ、御主人様の腰から更に下着を引き下げました。
「ぼろん」と効果音が付いているかのよう。
大きくこぼれ落ちた御主人様のペニスを慌てて口内に収めた私。
それは既に膨張しきっていて、亀頭部分しか咥える事が出来ません。
けれどそれが嬉しくて堪らない。
御主人様も私の穴を待ち望んで下さっていた気がして、私は幸福感に包まれていました。
そのまま下着を足首まで下げると、「離してはいけませんよ」と頭上から御言葉が降って来ます。
ゆっくりと腰を引き、再び椅子に腰掛けられる御主人様。
私もその動きに合わせて、少しだけ身体を前進させました。
そうして御主人様の足首からも取り除かれた下着を手探りで折り畳み、本格的に御奉仕が出来ると想った時。
私の太腿は御主人様の足によって左右に払われ、下着を身に着けていないおまんこがぱっくりと口を開きました。
封筒からお札を取り出し、いつものように枚数を数えられる御主人様。
その足元に座り、愛しいペニスに御奉仕をしている私。
そんな私の広げられたおまんこには、裸足になられた御主人様の足先。
上の口も下の口も嬉しくて、私はどこに意識を集中させたらいいのか判らず、一人困惑していました。
「服を脱ぎなさい。ストッキングはそのままで。」
いつものトーンと変わらない御主人様の御命令に小さくお返事をし、急いでワンピースを脱ぐ私。
そんな私に目もくれず、御主人様はベッドへ移動され、高い枕にもたれかかっていらっしゃいます。
ワンピースを脱いだ私は、ベージュのガーターストッキングだけを身に着けた格好。
全裸よりも何だか恥ずかしい…。
そんな身体を隠すようにベッドに上り、その脚の間に座ろうとする私。
けれどこっちへ来るようにと、御主人様は私をご自分の身体の横に座らせました。
「尻を持って来なさい」
それは御主人様に一番お見せしたくない物。
私は歯を食いしばり、四つん這いになって、ゆっくりと方向転換をします。
御主人様のお顔の横には私のお尻。
私の顔の横には、御主人様のペニス。
余りの恥ずかしさに目を閉じたくなった時、御主人様の指先が私のおまんこに触れました。
そう想いましたが、御主人様の足元にいる私は、自ら言葉を発する事すら出来ない。
自我を完全に放棄している私は、その事を迷う選択肢すらないのです。
ただ御主人様の脚を見つめ、頭の上から御命令が降って来るのをじっと待っていました。
けれどそれは訪れる事なく、私の前にその革靴だけが差し出されます。
私はそれをまるごと抱え、しっかりと御主人様の足にくっついている革靴を取り除きました。
その中に折り畳んだ靴下を入れていると、ネクタイを外すようにと次の御命令が追い掛けて来ます。
私は急いで立ち上がり、少し腰を屈め、ゆっくりと御主人様のネクタイに触れました。
その時、ふと想ったのです。
ここに触れさせて頂くのは初めてだ…。
そう気付いてしまった私は急に恥ずかしいような気持ちになり、外した事のないネクタイを軽く引っ張る事しか出来ませんでした。
けれどそれではネクタイは解けない。
もたついている私に気が付かれた御主人様は、その方法を私にやって見せて下さいます。
御主人様の指にぐっと引かれたネクタイ。
きっちりとした襟元が緩む。
その仕草に、私の胸は静かに高鳴っていました。
慣れない手つきでやっと解けたネクタイをクローゼットに仕舞っていると、次はワイシャツを脱がせるようにと御命令されます。
なんでこんなに気恥ずかしいんだろう…。
そう想いながら、乳白色の小さなボタンを一つ一つ外して行く私。
脱がれているのは御主人様なのに、何だか私が羞恥プレイを受けているみたい…。
そんな事を想いながら、スラックスまで脱いで頂き、クローゼットのハンガーに丁寧に掛けました。
再び椅子に座っていらっしゃる御主人様。
再びその足元に座る私。
すっと立ち上がられた御主人様の股間が、私の鼻をさっと掠めました。
そうする事が当然であると知っている私は、そのウエストに優しく指を掛け、ゆっくりと引き下げて行きます。
「脱がせたら直ぐに咥えなさい」
その御命令通り、下着は大きな膨らみを湛えています。
嬉しい…。
それはプレゼントを開ける前の子供のよう。
その先に待っている悦びが判っているからこそ、開けたくないような気持ちになる。
私は期待を十分に膨らませ、御主人様の腰から更に下着を引き下げました。
「ぼろん」と効果音が付いているかのよう。
大きくこぼれ落ちた御主人様のペニスを慌てて口内に収めた私。
それは既に膨張しきっていて、亀頭部分しか咥える事が出来ません。
けれどそれが嬉しくて堪らない。
御主人様も私の穴を待ち望んで下さっていた気がして、私は幸福感に包まれていました。
そのまま下着を足首まで下げると、「離してはいけませんよ」と頭上から御言葉が降って来ます。
ゆっくりと腰を引き、再び椅子に腰掛けられる御主人様。
私もその動きに合わせて、少しだけ身体を前進させました。
そうして御主人様の足首からも取り除かれた下着を手探りで折り畳み、本格的に御奉仕が出来ると想った時。
私の太腿は御主人様の足によって左右に払われ、下着を身に着けていないおまんこがぱっくりと口を開きました。
封筒からお札を取り出し、いつものように枚数を数えられる御主人様。
その足元に座り、愛しいペニスに御奉仕をしている私。
そんな私の広げられたおまんこには、裸足になられた御主人様の足先。
上の口も下の口も嬉しくて、私はどこに意識を集中させたらいいのか判らず、一人困惑していました。
「服を脱ぎなさい。ストッキングはそのままで。」
いつものトーンと変わらない御主人様の御命令に小さくお返事をし、急いでワンピースを脱ぐ私。
そんな私に目もくれず、御主人様はベッドへ移動され、高い枕にもたれかかっていらっしゃいます。
ワンピースを脱いだ私は、ベージュのガーターストッキングだけを身に着けた格好。
全裸よりも何だか恥ずかしい…。
そんな身体を隠すようにベッドに上り、その脚の間に座ろうとする私。
けれどこっちへ来るようにと、御主人様は私をご自分の身体の横に座らせました。
「尻を持って来なさい」
それは御主人様に一番お見せしたくない物。
私は歯を食いしばり、四つん這いになって、ゆっくりと方向転換をします。
御主人様のお顔の横には私のお尻。
私の顔の横には、御主人様のペニス。
余りの恥ずかしさに目を閉じたくなった時、御主人様の指先が私のおまんこに触れました。
まだ暗い中、御主人様の元へ帰る為に家を出た私。
飛行機を降りてもその寒さは変わらず、私はコートの襟元をきつく閉じました。
到着を御報告した私に、「いつもの店で待っていますよ」と御主人様からのお返事が届きます。
〝いつもの〟。
その心地良さに一人で口角を上げながら、御主人様が待っていて下さるお店へと到着しました。
店員さんに待ち合わせである事を告げ、店内をきょろきょろと見渡します。
けれど御主人様の御姿は見当たりません。
絶対に喫煙席の筈なのに…
再度メールでご連絡しようと携帯を取り出した時、「あちらのお客様ではありませんか?」と、店員さんが声を掛けてくれました。
私が立っている位置から死角になっていた壁の向こう。
前回と同じ席に、御主人様の御姿がありました。
お仕事をされているのか、私には全く気が付かれていません。
私は店員さんにお礼を言って、「お待たせしました」と御主人様の前に座ります。
以前はこうして向かい合って座る事が苦手でしたが、そんな気持ちはいつの間にか感じなくなっていました。
御主人様のお顔を眺めているのも、私の日常の一つになっているのです。
前回と同じメニューを、ぱくぱくと召し上がる御主人様。
あまりたくさん召し上がられる方ではないので、その食欲からお元気である事が伺えます。
よく笑って下さっている...
お元気そうなその御姿に、私も嬉しくなっていました。
御主人様からお預かりしたお財布で会計を済ませ、ホテルのチェックインへと向かいます。
フロントで御主人様と並んで立つのは、何だかくすぐったい気がして...
署名の文字がいつも雑になってしまうのです。
いつものお部屋の大きな窓からは、外の気温が想像出来ない程の陽射しが降り注いでいます。
御主人様のお洋服をハンガーに掛けていると、お酒を買って来ていないのかと聞かれました。
……固まる私。
いつもはランチの後に飲み物を買ってからホテルへと向かうのですが、今回はそのままチェックインをしてしまっていました。
お酒は御主人様にとって、なくてはならない物。
けれどランチからそのままホテルのフロントへ向かわれたので、ご自分で持参されているのだろうと勝手に思い込んでしまっていたのです。
案の定、お部屋の冷蔵庫には水一本すら入っていない…。
確認するべきだった…。
どうしようもなくなった私は、空港で買ってきたお菓子とペットボトル、いつもの封筒を持って、おずおずと御主人様の足元に座りました。
飛行機を降りてもその寒さは変わらず、私はコートの襟元をきつく閉じました。
到着を御報告した私に、「いつもの店で待っていますよ」と御主人様からのお返事が届きます。
〝いつもの〟。
その心地良さに一人で口角を上げながら、御主人様が待っていて下さるお店へと到着しました。
店員さんに待ち合わせである事を告げ、店内をきょろきょろと見渡します。
けれど御主人様の御姿は見当たりません。
絶対に喫煙席の筈なのに…
再度メールでご連絡しようと携帯を取り出した時、「あちらのお客様ではありませんか?」と、店員さんが声を掛けてくれました。
私が立っている位置から死角になっていた壁の向こう。
前回と同じ席に、御主人様の御姿がありました。
お仕事をされているのか、私には全く気が付かれていません。
私は店員さんにお礼を言って、「お待たせしました」と御主人様の前に座ります。
以前はこうして向かい合って座る事が苦手でしたが、そんな気持ちはいつの間にか感じなくなっていました。
御主人様のお顔を眺めているのも、私の日常の一つになっているのです。
前回と同じメニューを、ぱくぱくと召し上がる御主人様。
あまりたくさん召し上がられる方ではないので、その食欲からお元気である事が伺えます。
よく笑って下さっている...
お元気そうなその御姿に、私も嬉しくなっていました。
御主人様からお預かりしたお財布で会計を済ませ、ホテルのチェックインへと向かいます。
フロントで御主人様と並んで立つのは、何だかくすぐったい気がして...
署名の文字がいつも雑になってしまうのです。
いつものお部屋の大きな窓からは、外の気温が想像出来ない程の陽射しが降り注いでいます。
御主人様のお洋服をハンガーに掛けていると、お酒を買って来ていないのかと聞かれました。
……固まる私。
いつもはランチの後に飲み物を買ってからホテルへと向かうのですが、今回はそのままチェックインをしてしまっていました。
お酒は御主人様にとって、なくてはならない物。
けれどランチからそのままホテルのフロントへ向かわれたので、ご自分で持参されているのだろうと勝手に思い込んでしまっていたのです。
案の定、お部屋の冷蔵庫には水一本すら入っていない…。
確認するべきだった…。
どうしようもなくなった私は、空港で買ってきたお菓子とペットボトル、いつもの封筒を持って、おずおずと御主人様の足元に座りました。