御主人様と愛奴 変態の日々の記録
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Author:愛奴
♥当ブログは性的表現・画像を使用しておりますので、18歳未満の方は直ちにブラウザバックをお願い致します。
またSMに嫌悪感をお持ちの方は閲覧をお控え下さい。
自己責任の元での閲覧をお願い致します。
御主人様の愛奴です。
お初の方は「はじめに」をご参照下さい。
コメントは承認制となっておりますので、「管理者にだけ表示を許可する」にチェックを入れて下さると非表示となります。
私からのお返事のみ掲載させて頂きますので、SMに興味のある方もノーマルの方も、皆様お気軽に足跡を残して下さると嬉しいです。
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今回の調教は、いつもと違う街。
私はその街に行った事がなかったので、御主人様からホテルを指定された時、何も考えずに無邪気に悦んでいました。
すると、お前が悦んでいるので予約して正解だったと仰る御主人様。
ホテルからの景色も綺麗だろうと。
それを聞いた時、私は理解しました。
年末に私が泣いてしまったから、きっと御主人様が気を遣って下さったんだと。
私は御主人様のお気持ちに、更にこの日を愉しみにしていたのです。
けれど調教日を前に、御主人様は体調を崩されてしまいました。
遠くにいる私には、御主人様をメールで気遣う事しか出来ません。
もし調教日にお逢いする事が叶わなくても、御主人様に元気になって頂きたい。
心からそう想っていました。
私の一番の願いは、御主人様が心身共にお元気でいらっしゃる事ですから。
結局、調教日までに御主人様の体調は、完全には回復しませんでした。
ですから今回は御主人様が無理をなさらないよう、いつも以上に癒して差し上げたいという気持ちで御主人様の元へと帰ったのです。
天井がとても高いホテルのロビーで、私は御主人様のお姿を探していました。
先に到着されている御主人様から、ラウンジでビールを飲んでいるよとメールが届きます。
けれど私には、「ラウンジ」というものが解らない…
御主人様に見つけて頂くまで、私はラグジュアリーなホテルを利用した事がなかったのです。
そんな私を、御主人様はいろんな所に連れて行って下さいます。
御主人様にお逢い出来るだけで十分に幸せなのに、御主人様は私の知らない世界をいつも見せて下さる。
私はいつも、夢の中にいるような心地なのです。
ボーイさんに声を掛けられそうなくらいきょろきょろしていると、大きな柱の向こう側に御主人様の後ろ姿を見つけました。
どうやらそこがラウンジのようです。
けれどその場所までどうやって行ったらいいのか解らない私。
近くにいる事を御主人様にメールすると、ゆっくりと振り返られ、私の姿をその視界に捉えて下さいました。
早く来なさいと、御主人様からお返事が届きます。
私はまた挙動不審になりながら、やっとラウンジの入口を見つけました。
毛足の長い絨毯にタイヤを取られながら、私はお道具の入ったスーツケースを引いて、おずおずとラウンジに入ります。
直ぐにボーイさんが私に気付き、声を掛けて来られました。
少し緊張して、「待ち合わせです」と言うと、そのままスムーズに御主人様の元へと案内されました。
御主人様の後ろを通り、その向かいの席に座ります。
2ヵ月ぶりにお逢いする御主人様。
メールで心配する事しか出来なかった御主人様。
その顔色が想像していたよりも良いものだったので、私は少しだけ安心しました。
「前髪が伸びたね」
そう声を掛けて下さいます。
ガラスのテーブルの上には、既に空っぽになったビールグラス。
お酒を愉しむ元気もあるみたいで、私はほっと胸をなで下ろしました。
すると追加のビールと料理を注文しておくように言われ、御主人様は煙草を吸いに席を立たれます。
御主人様の為のお酒とお料理を注文しておく…
そんな何でもない事なのに、私はなんだか嬉しくて、気恥ずかしくて。
お料理が来るまで、空席になったそこを見つめていました。
御主人様のコートと鞄、手帳。
そこに御主人様がいらっしゃるという事実。
そんな風景が嬉しくて仕方なくて。
2度目の調教の時、御主人様のスーツや鞄をこっそり写真に収めた事を想い出していました。
御主人様が戻って来られ、いつものようにお料理をシェアしながらいろんな事をお話します。
よく笑って下さる御主人様。
体調が回復に向かっている事を肌で感じられ、私もやっと心から安堵していました。
私はその街に行った事がなかったので、御主人様からホテルを指定された時、何も考えずに無邪気に悦んでいました。
すると、お前が悦んでいるので予約して正解だったと仰る御主人様。
ホテルからの景色も綺麗だろうと。
それを聞いた時、私は理解しました。
年末に私が泣いてしまったから、きっと御主人様が気を遣って下さったんだと。
私は御主人様のお気持ちに、更にこの日を愉しみにしていたのです。
けれど調教日を前に、御主人様は体調を崩されてしまいました。
遠くにいる私には、御主人様をメールで気遣う事しか出来ません。
もし調教日にお逢いする事が叶わなくても、御主人様に元気になって頂きたい。
心からそう想っていました。
私の一番の願いは、御主人様が心身共にお元気でいらっしゃる事ですから。
結局、調教日までに御主人様の体調は、完全には回復しませんでした。
ですから今回は御主人様が無理をなさらないよう、いつも以上に癒して差し上げたいという気持ちで御主人様の元へと帰ったのです。
天井がとても高いホテルのロビーで、私は御主人様のお姿を探していました。
先に到着されている御主人様から、ラウンジでビールを飲んでいるよとメールが届きます。
けれど私には、「ラウンジ」というものが解らない…
御主人様に見つけて頂くまで、私はラグジュアリーなホテルを利用した事がなかったのです。
そんな私を、御主人様はいろんな所に連れて行って下さいます。
御主人様にお逢い出来るだけで十分に幸せなのに、御主人様は私の知らない世界をいつも見せて下さる。
私はいつも、夢の中にいるような心地なのです。
ボーイさんに声を掛けられそうなくらいきょろきょろしていると、大きな柱の向こう側に御主人様の後ろ姿を見つけました。
どうやらそこがラウンジのようです。
けれどその場所までどうやって行ったらいいのか解らない私。
近くにいる事を御主人様にメールすると、ゆっくりと振り返られ、私の姿をその視界に捉えて下さいました。
早く来なさいと、御主人様からお返事が届きます。
私はまた挙動不審になりながら、やっとラウンジの入口を見つけました。
毛足の長い絨毯にタイヤを取られながら、私はお道具の入ったスーツケースを引いて、おずおずとラウンジに入ります。
直ぐにボーイさんが私に気付き、声を掛けて来られました。
少し緊張して、「待ち合わせです」と言うと、そのままスムーズに御主人様の元へと案内されました。
御主人様の後ろを通り、その向かいの席に座ります。
2ヵ月ぶりにお逢いする御主人様。
メールで心配する事しか出来なかった御主人様。
その顔色が想像していたよりも良いものだったので、私は少しだけ安心しました。
「前髪が伸びたね」
そう声を掛けて下さいます。
ガラスのテーブルの上には、既に空っぽになったビールグラス。
お酒を愉しむ元気もあるみたいで、私はほっと胸をなで下ろしました。
すると追加のビールと料理を注文しておくように言われ、御主人様は煙草を吸いに席を立たれます。
御主人様の為のお酒とお料理を注文しておく…
そんな何でもない事なのに、私はなんだか嬉しくて、気恥ずかしくて。
お料理が来るまで、空席になったそこを見つめていました。
御主人様のコートと鞄、手帳。
そこに御主人様がいらっしゃるという事実。
そんな風景が嬉しくて仕方なくて。
2度目の調教の時、御主人様のスーツや鞄をこっそり写真に収めた事を想い出していました。
御主人様が戻って来られ、いつものようにお料理をシェアしながらいろんな事をお話します。
よく笑って下さる御主人様。
体調が回復に向かっている事を肌で感じられ、私もやっと心から安堵していました。
前回より人の少ない検査場前。
私は御主人様に合わせて立ち止まります。
離れたくない…
この私の態度が、いつも御主人様を困らせてしまうのだと解っていても、そこだけはどうしてもお利口さんになれない。
その言葉通り、一秒でも長く御主人様と一緒にいたくて、私はやっても仕方のない駄々を捏ねるのです。
すると早く行けとばかりに、御主人様はその身体ごと私を押し出そうとされます。
このまま離れるのは嫌…!
私はやっと意を決して聞きました。
良いお年を、と言わなくてはなりませんかと。
それは「今年はもう逢えないのですか」と直接聞けなかった私の精一杯。
そして御主人様は少し言葉を濁され、12月は忙しいから無理だろうなと困ったようなお顔をされました。
ああ…
やっぱりそうだ…
そうに決まっている…
解っていたのに…
その言葉が槍となり、ずんと胸に刺さりました。
一年の最後の月にお逢い出来ない事はもちろん、求め過ぎている自分と、お利口さんになれない自分が嫌で。
私はその場から動かず、少しふざけて、御主人様にむくれた顔を見せました。
解っていても、心はそれに追いつけない。
それが無意味な事だと解っていながらも、私は駄々を捏ねずにはいられなかったのです。
けれど離陸時間は迫ってくる。
私はむくれながらも観念し、御主人様のお傍を離れて手荷物をカゴに入れました。
でもやっぱり…
どうしても嫌。
今年はもう御主人様にお逢い出来ないのに。
離れたくないのに。
御主人様が私の居場所なのに。
動かせない事実に、怒りにも似た強い想いが私を動かします。
荷物をカゴに放置したまま、私は身体だけ御主人様の元へ戻りました。
「今日は人が少ないから良いですか?」
そう聞いたけれど、私は答えを求めてはいませんでした。
いいよ、という御主人様のお返事を遮るように、私はその唇に舌を這わせます。
前回出来なかった、行ってきますの御挨拶。
それは御主人様の首筋を舐めさせて頂く事だったのに、私は感情に任せて、言葉にする事の出来ない想いを無意識にぶつけていました。
私は再び御主人様のお傍を離れて検査を通り抜け、いつものように振り返りました。
肘を伸ばし、大きく手を振って下さっている御主人様。
良いお年を。
そう掌に乗せて、お互いが見えなくなるまで手を振り続けていました。
今年はもう御主人様の御姿を見る事も、声を聞くことも出来ない。
自分でも理解していたし、仕方のない事。
けれどそれが可笑しいくらいに悲しくて悲しくて仕方なくて。
御主人様の御姿が見えなくなった途端、涙が溢れて止まらなくなってしまいました。
いつもは直ぐに御主人様にメールを打つのですが、それすらも出来ない。
だって何を言ったらいいのか、どんな反応をしたらいいのか解らない。
いつもは抑えている感情が溢れ出し、どうする事も出来なくなっていました。
ふと携帯を見ると、御主人様からメッセージが届いています。
「気を付けて帰りなさい」、と。
飛び込んで来たその文字に、更に涙が溢れました。
だって私の帰る場所は、御主人様の足元なのに。
そこが私の居るべき場所なのに。
どうして私は行かなければいけないの…
私と御主人様の心が繋がっていても、いつも事実は変わらない。
どうする事も出来ない。
だから必要以上に私達は言葉を繰り返す。
御主人様の御言葉は、いつも私を拾い上げて下さる。
あの時、私を見つけて下さった時のように。
私は御主人様に助けを求めるように、携帯を握り締め、泣きながらそのお名前を何度も声に出して呟いていました。
いつもはすぐに返ってくる私からの返事がなかった事で、御主人様は勘付かれたのでしょう。
「お前の泣く姿は見たくないよ」
そのメッセージを見て、涙は更に溢れて来ました。
どうして解ってしまうんだろう。
どうして御主人様はいつも私をお見通しなんだろう。
こんなにこんなに想って頂いているのに、私はどこまで貪欲なんだろう。
馬鹿なんだろう。
御主人様を困らせたくない。
でも今日は良い子になれなかった。
少しだけ我儘を言いたかった。
いつも飲み込んでいる想いを、少しだけ出してみたかった。
そんな事をしなくても、私が発しない言葉まで御主人様は御存知なのに。
私は悲しさと寂しさと同じくらい、動かない事実と駄目な自分に腹が立っていました。
もっと成長しなければ…
私は御主人様の愛奴。
唯一の愛奴。
御主人様の一生の愛奴。
その名に恥じぬよう、御主人様に誇って頂けるよう、もっと強くありたい。
御主人様の自慢の愛奴になりたい。
そう決心した今年最後の調教。
夜景の空に浮かぶ三日月が、私の浅はかな心を見透かしているようで。
その美しさに負けないように、私はぼろぼろと涙を流しながら、一人で月を睨み返していました。
10度目の調教はこれにて終了となります。
年末に御主人様にお逢い出来なかった事で、なかなかこの記事を書く気持ちになれませんでした。
筆が進み出したのは次の調教が決まってから。
11度目の調教も既に終了していますので、また少しずつアップして行く予定です。
いつも読んで頂きありがとうございます。
私は御主人様に合わせて立ち止まります。
離れたくない…
この私の態度が、いつも御主人様を困らせてしまうのだと解っていても、そこだけはどうしてもお利口さんになれない。
その言葉通り、一秒でも長く御主人様と一緒にいたくて、私はやっても仕方のない駄々を捏ねるのです。
すると早く行けとばかりに、御主人様はその身体ごと私を押し出そうとされます。
このまま離れるのは嫌…!
私はやっと意を決して聞きました。
良いお年を、と言わなくてはなりませんかと。
それは「今年はもう逢えないのですか」と直接聞けなかった私の精一杯。
そして御主人様は少し言葉を濁され、12月は忙しいから無理だろうなと困ったようなお顔をされました。
ああ…
やっぱりそうだ…
そうに決まっている…
解っていたのに…
その言葉が槍となり、ずんと胸に刺さりました。
一年の最後の月にお逢い出来ない事はもちろん、求め過ぎている自分と、お利口さんになれない自分が嫌で。
私はその場から動かず、少しふざけて、御主人様にむくれた顔を見せました。
解っていても、心はそれに追いつけない。
それが無意味な事だと解っていながらも、私は駄々を捏ねずにはいられなかったのです。
けれど離陸時間は迫ってくる。
私はむくれながらも観念し、御主人様のお傍を離れて手荷物をカゴに入れました。
でもやっぱり…
どうしても嫌。
今年はもう御主人様にお逢い出来ないのに。
離れたくないのに。
御主人様が私の居場所なのに。
動かせない事実に、怒りにも似た強い想いが私を動かします。
荷物をカゴに放置したまま、私は身体だけ御主人様の元へ戻りました。
「今日は人が少ないから良いですか?」
そう聞いたけれど、私は答えを求めてはいませんでした。
いいよ、という御主人様のお返事を遮るように、私はその唇に舌を這わせます。
前回出来なかった、行ってきますの御挨拶。
それは御主人様の首筋を舐めさせて頂く事だったのに、私は感情に任せて、言葉にする事の出来ない想いを無意識にぶつけていました。
私は再び御主人様のお傍を離れて検査を通り抜け、いつものように振り返りました。
肘を伸ばし、大きく手を振って下さっている御主人様。
良いお年を。
そう掌に乗せて、お互いが見えなくなるまで手を振り続けていました。
今年はもう御主人様の御姿を見る事も、声を聞くことも出来ない。
自分でも理解していたし、仕方のない事。
けれどそれが可笑しいくらいに悲しくて悲しくて仕方なくて。
御主人様の御姿が見えなくなった途端、涙が溢れて止まらなくなってしまいました。
いつもは直ぐに御主人様にメールを打つのですが、それすらも出来ない。
だって何を言ったらいいのか、どんな反応をしたらいいのか解らない。
いつもは抑えている感情が溢れ出し、どうする事も出来なくなっていました。
ふと携帯を見ると、御主人様からメッセージが届いています。
「気を付けて帰りなさい」、と。
飛び込んで来たその文字に、更に涙が溢れました。
だって私の帰る場所は、御主人様の足元なのに。
そこが私の居るべき場所なのに。
どうして私は行かなければいけないの…
私と御主人様の心が繋がっていても、いつも事実は変わらない。
どうする事も出来ない。
だから必要以上に私達は言葉を繰り返す。
御主人様の御言葉は、いつも私を拾い上げて下さる。
あの時、私を見つけて下さった時のように。
私は御主人様に助けを求めるように、携帯を握り締め、泣きながらそのお名前を何度も声に出して呟いていました。
いつもはすぐに返ってくる私からの返事がなかった事で、御主人様は勘付かれたのでしょう。
「お前の泣く姿は見たくないよ」
そのメッセージを見て、涙は更に溢れて来ました。
どうして解ってしまうんだろう。
どうして御主人様はいつも私をお見通しなんだろう。
こんなにこんなに想って頂いているのに、私はどこまで貪欲なんだろう。
馬鹿なんだろう。
御主人様を困らせたくない。
でも今日は良い子になれなかった。
少しだけ我儘を言いたかった。
いつも飲み込んでいる想いを、少しだけ出してみたかった。
そんな事をしなくても、私が発しない言葉まで御主人様は御存知なのに。
私は悲しさと寂しさと同じくらい、動かない事実と駄目な自分に腹が立っていました。
もっと成長しなければ…
私は御主人様の愛奴。
唯一の愛奴。
御主人様の一生の愛奴。
その名に恥じぬよう、御主人様に誇って頂けるよう、もっと強くありたい。
御主人様の自慢の愛奴になりたい。
そう決心した今年最後の調教。
夜景の空に浮かぶ三日月が、私の浅はかな心を見透かしているようで。
その美しさに負けないように、私はぼろぼろと涙を流しながら、一人で月を睨み返していました。
10度目の調教はこれにて終了となります。
年末に御主人様にお逢い出来なかった事で、なかなかこの記事を書く気持ちになれませんでした。
筆が進み出したのは次の調教が決まってから。
11度目の調教も既に終了していますので、また少しずつアップして行く予定です。
いつも読んで頂きありがとうございます。
御主人様との泡風呂を愉しんだ後、私達はそれぞれに身支度を整えてお部屋を出ました。
冬の外はもう真っ暗。
ヒールで転んでしまわないよう、御主人様の腕にしっかりと掴まって坂道を下ります。
けれど途中でよろけてしまう私。
何をしてるんだと冷やかに見下ろす御主人様。
そこに愛情がある事を知っている私は、更に強く御主人様にしがみつきました。
週末の夕方の電車は相変わらず満員。
私と御主人様は少し離れた場所で、仕方なく背中合わせに吊革に掴まりました。
ほんの少しでも離れていたくないのに...
無理矢理身体を捻り、視界に御主人様の背中を捉えます。
と、その上にあった広告に目が留まりました。
マンション分譲...
たくさん風俗で働いて、お金を貯めて、絶対に御主人様のお傍で暮らすんだ。
そう強く想いながら、少しも動かない御主人様の背中を見つめていました。
電車が空港に近付くにつれ、徐々に乗客が少なくなって行きます。
私が空いた座席に座ると、背中しか見えていなかった御主人様はくるっと身体を回転させました。
そして網棚に乗せていた鞄を、私が座っている頭上に移動されます。
もう少しで空港に着くのに...
わざわざ私の傍に移動して下さった御主人様のお気持ちが嬉しくて嬉しくて。
あまりにやけていると御主人様に叱られてしまいそうなので、無理矢理真顔を作り、向かい合った御主人様のスラックスをじっと見つめていました。
空港に到着し、私は御主人様の腕に再びしがみつきます。
エスカレーターに乗りながら、そのコートにそっと身を寄せました。
あまりべたべたするのは好まないと仰った御主人様。
いつも触れていなさいと仰った御主人様。
そのどちらもが御主人様のお気持ちだと想うから、私はいつも様子を伺って、御主人様に触れて良いタイミングなのかを探るのです。
けれどこの時はだけ違った。
私は御主人様の様子を伺わずに、自分の気持ちのままにその温もりを欲していました。
今日は11月の終わり。
一ヶ月後には年末がやって来る。
そんな年の瀬に、お忙しい御主人様が時間を作れる筈がありません。
私だっていい大人です。
御主人様が時間を作ろうと想って下さっていたとしても、それが不可能な事くらい解っていました。
今年はもう、お逢い出来るのは最後かもしれない…
その事ばかりが洗濯機の中のように、頭の中をぐるぐると回っています。
けれどそれを確かめて、逢えないという事実を知る事も怖い。
容赦なく迫る時間と御主人様のお考えを想像して、私はまた暗い顔をしていたのでしょう。
エスカレーターの一段上にいらっしゃる御主人様は、ふざけて私に体重をかけてこられました。
ぎゅっと近付く御主人様の感覚。
それが嬉しくて切なくて。
私はぐるぐると回る頭のまま、御主人様との夕食を愉しみました。
食後にカフェに寄り、二人でスイーツをシェアします。
最近、よく笑顔を見せて下さる御主人様。
最初の頃は、こんなに笑って下さっていなかったような気がする…
私が緊張して気付けなかっただけかもしれませんが。
一緒に過ごす時間を重ねて行く毎に、御主人様との距離は目に見えて近付いているよう…
優しい笑顔をゆっくりと見つめ、私は幸せを噛み締めていました。
この人の為なら全てを捨てる事だって厭わない。
そうぼんやり想っていました。
そうする事が当然なのだと。
迫る離陸時間。
来月の事には何も触れない御主人様。
けれど私も聞く事が出来ない。
逢えないと言って欲しくない…
それが表情に出ていたからなのか、私が泣くのを見たくないからなのか、御主人様が確信に触れる事はなく、とうとう手荷物検査場の前に到着しました。
冬の外はもう真っ暗。
ヒールで転んでしまわないよう、御主人様の腕にしっかりと掴まって坂道を下ります。
けれど途中でよろけてしまう私。
何をしてるんだと冷やかに見下ろす御主人様。
そこに愛情がある事を知っている私は、更に強く御主人様にしがみつきました。
週末の夕方の電車は相変わらず満員。
私と御主人様は少し離れた場所で、仕方なく背中合わせに吊革に掴まりました。
ほんの少しでも離れていたくないのに...
無理矢理身体を捻り、視界に御主人様の背中を捉えます。
と、その上にあった広告に目が留まりました。
マンション分譲...
たくさん風俗で働いて、お金を貯めて、絶対に御主人様のお傍で暮らすんだ。
そう強く想いながら、少しも動かない御主人様の背中を見つめていました。
電車が空港に近付くにつれ、徐々に乗客が少なくなって行きます。
私が空いた座席に座ると、背中しか見えていなかった御主人様はくるっと身体を回転させました。
そして網棚に乗せていた鞄を、私が座っている頭上に移動されます。
もう少しで空港に着くのに...
わざわざ私の傍に移動して下さった御主人様のお気持ちが嬉しくて嬉しくて。
あまりにやけていると御主人様に叱られてしまいそうなので、無理矢理真顔を作り、向かい合った御主人様のスラックスをじっと見つめていました。
空港に到着し、私は御主人様の腕に再びしがみつきます。
エスカレーターに乗りながら、そのコートにそっと身を寄せました。
あまりべたべたするのは好まないと仰った御主人様。
いつも触れていなさいと仰った御主人様。
そのどちらもが御主人様のお気持ちだと想うから、私はいつも様子を伺って、御主人様に触れて良いタイミングなのかを探るのです。
けれどこの時はだけ違った。
私は御主人様の様子を伺わずに、自分の気持ちのままにその温もりを欲していました。
今日は11月の終わり。
一ヶ月後には年末がやって来る。
そんな年の瀬に、お忙しい御主人様が時間を作れる筈がありません。
私だっていい大人です。
御主人様が時間を作ろうと想って下さっていたとしても、それが不可能な事くらい解っていました。
今年はもう、お逢い出来るのは最後かもしれない…
その事ばかりが洗濯機の中のように、頭の中をぐるぐると回っています。
けれどそれを確かめて、逢えないという事実を知る事も怖い。
容赦なく迫る時間と御主人様のお考えを想像して、私はまた暗い顔をしていたのでしょう。
エスカレーターの一段上にいらっしゃる御主人様は、ふざけて私に体重をかけてこられました。
ぎゅっと近付く御主人様の感覚。
それが嬉しくて切なくて。
私はぐるぐると回る頭のまま、御主人様との夕食を愉しみました。
食後にカフェに寄り、二人でスイーツをシェアします。
最近、よく笑顔を見せて下さる御主人様。
最初の頃は、こんなに笑って下さっていなかったような気がする…
私が緊張して気付けなかっただけかもしれませんが。
一緒に過ごす時間を重ねて行く毎に、御主人様との距離は目に見えて近付いているよう…
優しい笑顔をゆっくりと見つめ、私は幸せを噛み締めていました。
この人の為なら全てを捨てる事だって厭わない。
そうぼんやり想っていました。
そうする事が当然なのだと。
迫る離陸時間。
来月の事には何も触れない御主人様。
けれど私も聞く事が出来ない。
逢えないと言って欲しくない…
それが表情に出ていたからなのか、私が泣くのを見たくないからなのか、御主人様が確信に触れる事はなく、とうとう手荷物検査場の前に到着しました。
何も仰らない御主人様。
御奉仕を続ける私。
無言の会話。
しばらくその時間を愉しんでいると、御主人様は徐にベッドの上に立ち上がられました。
愛しいペニスは私の口内から離れて行ってしまいます。
突然の事に、すっかり閉じる事を忘れた私の唇は、その形だけを覚えて唾液を垂らしていました。
御主人様は四つん這いのまま潰れている私をさっと跨ぎ、お道具を取りに行かれた様子。
私は潰れたまま、自分の口元だけにぎゅっと力を入れ、だらしなく開いた唇を閉じようとしていました。
直ぐにこちらに戻って来られた御主人様の手には、ローションのボトルが見えます。
手馴れた様子で少量のローションを御自分のペニスに纏わり付かせると、御主人様はベッドの脇に立って、私に四つん這いになるように御命令されました。
私は腕と膝をゆっくりと動かし、御主人様にお尻を向ける体勢になります。
御主人様に使って頂きやすいように。
私の大好きな手が腰に伸びてきたと想った瞬間、後ろから一気に貫かれました。
いつものように、その衝撃に呼吸が止まります。
けれど不思議と苦しくはない。
それは御主人様に首を絞めて頂いた時の感覚に似ているかもしれません。
呼吸よりも、本能的に優先すべき事がある。
酸素を求めるよりも、御主人様が与えて下さる快楽に全神経を集中させる事。
その方が私にとっては呼吸よりも重要な事。
短い無呼吸だけれど、永遠に続けばいいのにと願ってしまう。
そうして水を得た魚のように、突然に激しく呼吸し始めるのです。
苦しい快楽に、シーツを掻き毟る事しか出来ません。
打ち付けられる腰が、御主人様の私への想いを表しているようで。
ぶつけられる御主人様の欲望が嬉しくて嬉しくて堪らなくて。
それが余計に苦しくて。
いろんな感情が一気に押し寄せる中、御主人様から絶頂が近い事を告げられます。
背後から聞こえる荒い呼吸が、更に私の意識を遠ざけて。
御主人様は私の中に精子を注ぎ込まれると、直ぐにペニスを引き抜かれてしまいました。
バスルームからは水音が聞こえています。
ああ、御主人様がお風呂の準備をして下さっている…
そう遠く感じながらも、私は相変わらず潰れたままの姿で動けずにいました。
御奉仕を続ける私。
無言の会話。
しばらくその時間を愉しんでいると、御主人様は徐にベッドの上に立ち上がられました。
愛しいペニスは私の口内から離れて行ってしまいます。
突然の事に、すっかり閉じる事を忘れた私の唇は、その形だけを覚えて唾液を垂らしていました。
御主人様は四つん這いのまま潰れている私をさっと跨ぎ、お道具を取りに行かれた様子。
私は潰れたまま、自分の口元だけにぎゅっと力を入れ、だらしなく開いた唇を閉じようとしていました。
直ぐにこちらに戻って来られた御主人様の手には、ローションのボトルが見えます。
手馴れた様子で少量のローションを御自分のペニスに纏わり付かせると、御主人様はベッドの脇に立って、私に四つん這いになるように御命令されました。
私は腕と膝をゆっくりと動かし、御主人様にお尻を向ける体勢になります。
御主人様に使って頂きやすいように。
私の大好きな手が腰に伸びてきたと想った瞬間、後ろから一気に貫かれました。
いつものように、その衝撃に呼吸が止まります。
けれど不思議と苦しくはない。
それは御主人様に首を絞めて頂いた時の感覚に似ているかもしれません。
呼吸よりも、本能的に優先すべき事がある。
酸素を求めるよりも、御主人様が与えて下さる快楽に全神経を集中させる事。
その方が私にとっては呼吸よりも重要な事。
短い無呼吸だけれど、永遠に続けばいいのにと願ってしまう。
そうして水を得た魚のように、突然に激しく呼吸し始めるのです。
苦しい快楽に、シーツを掻き毟る事しか出来ません。
打ち付けられる腰が、御主人様の私への想いを表しているようで。
ぶつけられる御主人様の欲望が嬉しくて嬉しくて堪らなくて。
それが余計に苦しくて。
いろんな感情が一気に押し寄せる中、御主人様から絶頂が近い事を告げられます。
背後から聞こえる荒い呼吸が、更に私の意識を遠ざけて。
御主人様は私の中に精子を注ぎ込まれると、直ぐにペニスを引き抜かれてしまいました。
バスルームからは水音が聞こえています。
ああ、御主人様がお風呂の準備をして下さっている…
そう遠く感じながらも、私は相変わらず潰れたままの姿で動けずにいました。
空調の設定温度を高くしていた為、御主人様と私は、お部屋の暑さで目を覚ましました。
けれどそう想ったのは私だけだったようです。
寝息を立てていたよと、御主人様に指摘されてしまいました。
私が眠っている間にいつの間にか目を覚まされていた御主人様は、その腕の中でぐっすり眠っている愛奴の様子を観察していらっしゃったよう。
私は急に恥ずかしくなりました。
ぽかんと開けた口元から、馬鹿みたいに涎を垂らしていなかっただろうかと、自分の口元を掌で覆います。
そんな私を横目に、一人バスルームへ向かわれる御主人様。
乱れた長い髪を素早く髪留めでまとめ、私も直ぐにその後を追いました。
いつものようにボディーソープをバスタブに溶かしながら、御主人様と他愛のない会話を愉しみます。
けれどそれは調教の終わりが近付いている事を意味する…
いつもの事、仕方のない事だと解ってはいる。
けれど愉しい事が余計に切なくて。
私はボディーソープの香りで、自分に付いた御主人様の匂いが消えてしまわないように心の中で祈りました。
身体をバスタオルで包み、素早く水分を拭き取ると、先にお部屋へ戻られた御主人様の後を追います。
ベッドの上で仰向けになり、ゆっくりと煙草を燻らせていらっしゃる御主人様。
私はバッグからお札の入った封筒を取り出すと、御主人様のお傍へと向かいました。
携帯を見ていらっしゃる御主人様の前にそっと封筒を差し出すと、それが当たり前の事のように、封筒は音もなく私の手中から離れて行きました。
私はゆっくりとベッドに上がり、御主人様の脚の間にぺたんと座ります。
何も身に着けていない御主人様と私。
私は御主人様を見つめ、じっとその時を待っていました。
御主人様はそんな私に目をやる事もなく、封筒からお札を取り出していらっしゃいます。
自分がどうするべきなのか、私には解っていました。
けれどそれは私が選ぶ事じゃない。
私が判断する事じゃない。
御主人様の御命令の下にのみ動く。
それが御主人様の愛奴である私なのです。
そうやって待っていると、御主人様はお札に視線を落とされたまま、ご自分のペニスを指さされました。
待っていた合図がようやく訪れ、私は御主人様の下腹部に、ふんわりと頭を垂れます。
そこにあるのは、お湯で温められ、柔らかくなった御主人様のペニス。
優しく唇を寄せると、その温度とボディーソープの香りが鼻に抜けました。
ゆっくり…出来るだけ丁寧に…
そう心の中で呟きながら、自分の舌使いを調節しようと頑張ります。
御主人様はそんな事は構わないというように、いつものようにシーツの上に10枚ずつお札を放っていらっしゃいました。
そして最初から数え直し。
反応しているのは、その熱いペニスだけです。
私はそれが嬉しくて…
一見、私の存在を無視しているかのように想われるかもしれません。
私を見ない御主人様。
お札を数え続ける御主人様。
けれどペニスは反応し、その昂ぶりを私の口内に示している。
御主人様がお仕事をされている時も、お食事をされている時も、私はいつもその足元にいて…
御主人様に悦んで頂けるよう、ただひたすらに御奉仕を続ける。
表情には表れないけれど、御主人様が悦んでいらっしゃるのを私は知っている。
それがただ嬉しくて堪らないから、私は悦んで御奉仕を続ける。
そうやって恍惚としながら御奉仕をしている私を、御主人様はいつの間にか黙って見つめていらっしゃいました。
きっと私の舌使いを感じて下さっているのです。
けれどそう想ったのは私だけだったようです。
寝息を立てていたよと、御主人様に指摘されてしまいました。
私が眠っている間にいつの間にか目を覚まされていた御主人様は、その腕の中でぐっすり眠っている愛奴の様子を観察していらっしゃったよう。
私は急に恥ずかしくなりました。
ぽかんと開けた口元から、馬鹿みたいに涎を垂らしていなかっただろうかと、自分の口元を掌で覆います。
そんな私を横目に、一人バスルームへ向かわれる御主人様。
乱れた長い髪を素早く髪留めでまとめ、私も直ぐにその後を追いました。
いつものようにボディーソープをバスタブに溶かしながら、御主人様と他愛のない会話を愉しみます。
けれどそれは調教の終わりが近付いている事を意味する…
いつもの事、仕方のない事だと解ってはいる。
けれど愉しい事が余計に切なくて。
私はボディーソープの香りで、自分に付いた御主人様の匂いが消えてしまわないように心の中で祈りました。
身体をバスタオルで包み、素早く水分を拭き取ると、先にお部屋へ戻られた御主人様の後を追います。
ベッドの上で仰向けになり、ゆっくりと煙草を燻らせていらっしゃる御主人様。
私はバッグからお札の入った封筒を取り出すと、御主人様のお傍へと向かいました。
携帯を見ていらっしゃる御主人様の前にそっと封筒を差し出すと、それが当たり前の事のように、封筒は音もなく私の手中から離れて行きました。
私はゆっくりとベッドに上がり、御主人様の脚の間にぺたんと座ります。
何も身に着けていない御主人様と私。
私は御主人様を見つめ、じっとその時を待っていました。
御主人様はそんな私に目をやる事もなく、封筒からお札を取り出していらっしゃいます。
自分がどうするべきなのか、私には解っていました。
けれどそれは私が選ぶ事じゃない。
私が判断する事じゃない。
御主人様の御命令の下にのみ動く。
それが御主人様の愛奴である私なのです。
そうやって待っていると、御主人様はお札に視線を落とされたまま、ご自分のペニスを指さされました。
待っていた合図がようやく訪れ、私は御主人様の下腹部に、ふんわりと頭を垂れます。
そこにあるのは、お湯で温められ、柔らかくなった御主人様のペニス。
優しく唇を寄せると、その温度とボディーソープの香りが鼻に抜けました。
ゆっくり…出来るだけ丁寧に…
そう心の中で呟きながら、自分の舌使いを調節しようと頑張ります。
御主人様はそんな事は構わないというように、いつものようにシーツの上に10枚ずつお札を放っていらっしゃいました。
そして最初から数え直し。
反応しているのは、その熱いペニスだけです。
私はそれが嬉しくて…
一見、私の存在を無視しているかのように想われるかもしれません。
私を見ない御主人様。
お札を数え続ける御主人様。
けれどペニスは反応し、その昂ぶりを私の口内に示している。
御主人様がお仕事をされている時も、お食事をされている時も、私はいつもその足元にいて…
御主人様に悦んで頂けるよう、ただひたすらに御奉仕を続ける。
表情には表れないけれど、御主人様が悦んでいらっしゃるのを私は知っている。
それがただ嬉しくて堪らないから、私は悦んで御奉仕を続ける。
そうやって恍惚としながら御奉仕をしている私を、御主人様はいつの間にか黙って見つめていらっしゃいました。
きっと私の舌使いを感じて下さっているのです。
撮影を終えると、御主人様は私を床に残して、一人バスルームへ向かわれました。
どうやらバスタブにお湯をはっていらっしゃる様子。
私は床に潰れたまま身動きひとつ出来ず、その音だけを聞いていました。
そしてお部屋へ戻って来られた御主人様は、床に転がったままの肉便器の前へ静かにティッシュを置くと、椅子に腰掛けて煙草に火を付けられます。
私は亀のようにゆっくりと動き出し、置かれたティッシュを引き抜いて、自分の股間に流れている液体を拭き取りました。
ワインレッドの絨毯は、私の下だけ色が深くなっています。
汚物が出なくなった事は御主人様の確認済み。
色の濃くなった絨毯の上にぎゅっとティッシュを押し付けると、その水分を吸い取って、ティッシュはあっという間に破れてしまいました。
どうやら溢れたのはぬるま湯だけだったみたい…
私は絨毯を汚していなかった(濡らしてしまいましたが…)事に少しほっとして、丁寧にその水分をティッシュに含ませて行きました。
そうしている間に、バスタブにお湯が溜まったようです。
けれど一服し終えた御主人様は、ベッドにうつ伏せになられたまま。
お湯の準備が出来た事をお伝えすると、あと10分したら入ると仰られます。
私はローションでお尻が汚れていたので、先にシャワーを浴びるようにと指示を頂きました。
後から行くから、と。
それは御主人様にとっては何気ない一言でしょう。
けれど私にとっては特別な一言。
だってその一言一言に、御主人様の想いを感じる事が出来る。
私が極度の淋しがり屋だから、「後から行くから」と仰って下さる。
御主人様の端々に見え隠れする、小さくて優しい気遣いが堪らなく嬉しいのです。
ローションのぬめりをシャワーで流し、私は一人でバスタブに入りました。
御主人様がいらっしゃるお部屋からは、物音一つ聞こえません。
お湯に浸かりながら御主人様をお呼びすると、小さくお返事をして下さっているよう。
私は一人でいる事が急に心細くなり、急いでバスタオルで身体を拭いて、御主人様の元へ戻りました。
いつも御主人様が傍にいて下さるので、一人でいる事が耐えられなかったのです。
お部屋へ戻ると、先程と同じくうつ伏せのままの御主人様。
もしかしたら、うとうとされていたのかもしれません。
ベッドに上がって来た愛奴に、マッサージをするように命じられました。
前回のマッサージでは揉み返しが来てしまったとの事で、今回はリラックス出来るようなマッサージを希望される御主人様。
気持ち良くなって下さるようにと想いを込めながら、力加減を調節して行います。
マッサージの最中、御主人様はいろんなお話をして下さる。
それは日常の事だったり、お仕事や食べ物の事だったり。
本当に何気ない会話だけれど、御主人様が私にお話して下さるのが嬉しい。
マッサージをさせて頂きながら、私の心もリラックス出来る時間なのでした。
マッサージが終わると、仰向けになった御主人様は右手を伸ばして下さいます。
ご自分の右肩をトントンと軽く叩いて、私に合図を下さる。
その合図を受け取って、猫のようにするりともぐり込む私。
御主人様にぴったりと身体をくっつけて。
最高に幸せな時間。
15分経ったら起こすようにと御命令されますが、それだけはどうしても守れないんです。
御主人様が私の睡眠薬になられたみたいに、いつも熟睡してしまうのでした。
どうやらバスタブにお湯をはっていらっしゃる様子。
私は床に潰れたまま身動きひとつ出来ず、その音だけを聞いていました。
そしてお部屋へ戻って来られた御主人様は、床に転がったままの肉便器の前へ静かにティッシュを置くと、椅子に腰掛けて煙草に火を付けられます。
私は亀のようにゆっくりと動き出し、置かれたティッシュを引き抜いて、自分の股間に流れている液体を拭き取りました。
ワインレッドの絨毯は、私の下だけ色が深くなっています。
汚物が出なくなった事は御主人様の確認済み。
色の濃くなった絨毯の上にぎゅっとティッシュを押し付けると、その水分を吸い取って、ティッシュはあっという間に破れてしまいました。
どうやら溢れたのはぬるま湯だけだったみたい…
私は絨毯を汚していなかった(濡らしてしまいましたが…)事に少しほっとして、丁寧にその水分をティッシュに含ませて行きました。
そうしている間に、バスタブにお湯が溜まったようです。
けれど一服し終えた御主人様は、ベッドにうつ伏せになられたまま。
お湯の準備が出来た事をお伝えすると、あと10分したら入ると仰られます。
私はローションでお尻が汚れていたので、先にシャワーを浴びるようにと指示を頂きました。
後から行くから、と。
それは御主人様にとっては何気ない一言でしょう。
けれど私にとっては特別な一言。
だってその一言一言に、御主人様の想いを感じる事が出来る。
私が極度の淋しがり屋だから、「後から行くから」と仰って下さる。
御主人様の端々に見え隠れする、小さくて優しい気遣いが堪らなく嬉しいのです。
ローションのぬめりをシャワーで流し、私は一人でバスタブに入りました。
御主人様がいらっしゃるお部屋からは、物音一つ聞こえません。
お湯に浸かりながら御主人様をお呼びすると、小さくお返事をして下さっているよう。
私は一人でいる事が急に心細くなり、急いでバスタオルで身体を拭いて、御主人様の元へ戻りました。
いつも御主人様が傍にいて下さるので、一人でいる事が耐えられなかったのです。
お部屋へ戻ると、先程と同じくうつ伏せのままの御主人様。
もしかしたら、うとうとされていたのかもしれません。
ベッドに上がって来た愛奴に、マッサージをするように命じられました。
前回のマッサージでは揉み返しが来てしまったとの事で、今回はリラックス出来るようなマッサージを希望される御主人様。
気持ち良くなって下さるようにと想いを込めながら、力加減を調節して行います。
マッサージの最中、御主人様はいろんなお話をして下さる。
それは日常の事だったり、お仕事や食べ物の事だったり。
本当に何気ない会話だけれど、御主人様が私にお話して下さるのが嬉しい。
マッサージをさせて頂きながら、私の心もリラックス出来る時間なのでした。
マッサージが終わると、仰向けになった御主人様は右手を伸ばして下さいます。
ご自分の右肩をトントンと軽く叩いて、私に合図を下さる。
その合図を受け取って、猫のようにするりともぐり込む私。
御主人様にぴったりと身体をくっつけて。
最高に幸せな時間。
15分経ったら起こすようにと御命令されますが、それだけはどうしても守れないんです。
御主人様が私の睡眠薬になられたみたいに、いつも熟睡してしまうのでした。