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御主人様と愛奴 変態の日々の記録

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17度目の調教① ~愛奴の失態~

まだ暗い中、御主人様の元へ帰る為に家を出た私。

飛行機を降りてもその寒さは変わらず、私はコートの襟元をきつく閉じました。

到着を御報告した私に、「いつもの店で待っていますよ」と御主人様からのお返事が届きます。

〝いつもの〟。

その心地良さに一人で口角を上げながら、御主人様が待っていて下さるお店へと到着しました。




店員さんに待ち合わせである事を告げ、店内をきょろきょろと見渡します。

けれど御主人様の御姿は見当たりません。

絶対に喫煙席の筈なのに…

再度メールでご連絡しようと携帯を取り出した時、「あちらのお客様ではありませんか?」と、店員さんが声を掛けてくれました。

私が立っている位置から死角になっていた壁の向こう。

前回と同じ席に、御主人様の御姿がありました。

お仕事をされているのか、私には全く気が付かれていません。

私は店員さんにお礼を言って、「お待たせしました」と御主人様の前に座ります。

以前はこうして向かい合って座る事が苦手でしたが、そんな気持ちはいつの間にか感じなくなっていました。

御主人様のお顔を眺めているのも、私の日常の一つになっているのです。




前回と同じメニューを、ぱくぱくと召し上がる御主人様。

あまりたくさん召し上がられる方ではないので、その食欲からお元気である事が伺えます。

よく笑って下さっている...

お元気そうなその御姿に、私も嬉しくなっていました。




御主人様からお預かりしたお財布で会計を済ませ、ホテルのチェックインへと向かいます。

フロントで御主人様と並んで立つのは、何だかくすぐったい気がして...

署名の文字がいつも雑になってしまうのです。




いつものお部屋の大きな窓からは、外の気温が想像出来ない程の陽射しが降り注いでいます。

御主人様のお洋服をハンガーに掛けていると、お酒を買って来ていないのかと聞かれました。

……固まる私。

いつもはランチの後に飲み物を買ってからホテルへと向かうのですが、今回はそのままチェックインをしてしまっていました。

お酒は御主人様にとって、なくてはならない物。

けれどランチからそのままホテルのフロントへ向かわれたので、ご自分で持参されているのだろうと勝手に思い込んでしまっていたのです。

案の定、お部屋の冷蔵庫には水一本すら入っていない…。

確認するべきだった…。

どうしようもなくなった私は、空港で買ってきたお菓子とペットボトル、いつもの封筒を持って、おずおずと御主人様の足元に座りました。



【 2019/02/01 23:35 】

リアル調教  | コメント(0)  |

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