御主人様と愛奴 変態の日々の記録
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Author:愛奴
♥当ブログは性的表現・画像を使用しておりますので、18歳未満の方は直ちにブラウザバックをお願い致します。
またSMに嫌悪感をお持ちの方は閲覧をお控え下さい。
自己責任の元での閲覧をお願い致します。
御主人様の愛奴です。
お初の方は「はじめに」をご参照下さい。
コメントは承認制となっておりますので、「管理者にだけ表示を許可する」にチェックを入れて下さると非表示となります。
私からのお返事のみ掲載させて頂きますので、SMに興味のある方もノーマルの方も、皆様お気軽に足跡を残して下さると嬉しいです。
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チェックインを済ませ、いつもとは違うお部屋のドアを開けられた御主人様。
その後ろに続いた私の目に飛び込んできたのは、特別大きなベッドと大きな2つの窓でした。
いつもより広い気がすると、御主人様は嬉しそうな声色で、バスルームのチェックをしていらっしゃいます。
その御姿に私も嬉しくなり、優しい気持ちで荷解きをしていました。
と、振り返った私に突然飛んで来た暖かい物。
脱がれたコートを御主人様が私に向かって放られ、それを何とか受け止めたのです。
私は受け取ったコートを一旦ベッドの上に置き、御主人様の背中からジャケットを預かると、コートと一緒にクローゼットへと仕舞いました。
私もコートとブーツを脱いで、バッグの中から封筒を取り出し、既に寛がれている御主人様の足元へと座りました。
ワイシャツにネクタイ、スラックスに革靴。
私が見上げている御主人様はいつも素敵で。
ずっとその足元に戯れついて居たいと想わずにはいられません。
そうして頭の上から降って来る御命令はまた格別。
御主人様の足にぴったりとくっついている革靴を剥がすと、ワンピースの裾をお腹までたくし上げるようにと指示をされました。
先程、褒めて頂いたふわふわのモヘアのニットワンピース。
その下から出て来たのは、下着を着けていない無毛の恥丘。
薄いカーテン越しに射し込む陽の光に晒される事に耐え切れず、私は自分の下半身から目を逸らします。
そのまま御主人様の足にだけ視線を留め付け、集中して靴下を脱がせて行きました。
素足になられた御主人様。
その裸足はそうある事が当然であるかのように、剥き出しになった私の太腿へと置かれます。
「温かいですね」
冷たい御主人様の足先。
私の身体を湯たんぽのように使って下さる事が嬉しくて、私は御主人様の足置きになったまま、もう片方の靴下を取り除いたのでした。
私の体温が御主人様のそれと混ざり合った頃、御奉仕をするようにとの御命令を頂きます。
その余りの嬉しさに慌ててしまったのか、御主人様のお耳には私の曖昧な返事が届いていなかったようです。
急いでベルトに手を掛けた私の頬は、ばちんと音を立てて弾かれてしまいました。
「返事をしなさい」
突然の衝撃と痛み、御主人様の冷淡なお声。
一瞬、涙が込み上げてくるような感覚に襲われますが、それよりも速く嬉しさが追い掛けて来ます。
御主人様の大きな掌が私の頬に触れる感覚。
その手にかけて貰える悦び。
御主人様は私に感情までも与えて下さる。
そんな幸福感に包まれて、私はそのベルトを外しました。
スラックスを脱いで頂き、下着姿になられた御主人様。
ウエストのゴムに指を掛けた私の視線は、その膨らみに夢中になっていました。
御主人様もきっと同じお気持ちでいて下さったのだと想います。
「舌を使いなさいね」
と、まだ見ぬペニスへの御奉仕に指導をして下さいました。
更に高まる期待。
その瞬間を逃すまいと顔を近付け、下着をゆっくりと下ろした時。
膨張しきったペニスは、私の顔めがけて飛び出して来たのです。
今度は御主人様のペニスに頬を弾かれた私。
鼻を掠めた匂いにうっとりする暇もなく、慌てて舌で受け止めると、そのまま足首まで下着を下げて行きました。
その後ろに続いた私の目に飛び込んできたのは、特別大きなベッドと大きな2つの窓でした。
いつもより広い気がすると、御主人様は嬉しそうな声色で、バスルームのチェックをしていらっしゃいます。
その御姿に私も嬉しくなり、優しい気持ちで荷解きをしていました。
と、振り返った私に突然飛んで来た暖かい物。
脱がれたコートを御主人様が私に向かって放られ、それを何とか受け止めたのです。
私は受け取ったコートを一旦ベッドの上に置き、御主人様の背中からジャケットを預かると、コートと一緒にクローゼットへと仕舞いました。
私もコートとブーツを脱いで、バッグの中から封筒を取り出し、既に寛がれている御主人様の足元へと座りました。
ワイシャツにネクタイ、スラックスに革靴。
私が見上げている御主人様はいつも素敵で。
ずっとその足元に戯れついて居たいと想わずにはいられません。
そうして頭の上から降って来る御命令はまた格別。
御主人様の足にぴったりとくっついている革靴を剥がすと、ワンピースの裾をお腹までたくし上げるようにと指示をされました。
先程、褒めて頂いたふわふわのモヘアのニットワンピース。
その下から出て来たのは、下着を着けていない無毛の恥丘。
薄いカーテン越しに射し込む陽の光に晒される事に耐え切れず、私は自分の下半身から目を逸らします。
そのまま御主人様の足にだけ視線を留め付け、集中して靴下を脱がせて行きました。
素足になられた御主人様。
その裸足はそうある事が当然であるかのように、剥き出しになった私の太腿へと置かれます。
「温かいですね」
冷たい御主人様の足先。
私の身体を湯たんぽのように使って下さる事が嬉しくて、私は御主人様の足置きになったまま、もう片方の靴下を取り除いたのでした。
私の体温が御主人様のそれと混ざり合った頃、御奉仕をするようにとの御命令を頂きます。
その余りの嬉しさに慌ててしまったのか、御主人様のお耳には私の曖昧な返事が届いていなかったようです。
急いでベルトに手を掛けた私の頬は、ばちんと音を立てて弾かれてしまいました。
「返事をしなさい」
突然の衝撃と痛み、御主人様の冷淡なお声。
一瞬、涙が込み上げてくるような感覚に襲われますが、それよりも速く嬉しさが追い掛けて来ます。
御主人様の大きな掌が私の頬に触れる感覚。
その手にかけて貰える悦び。
御主人様は私に感情までも与えて下さる。
そんな幸福感に包まれて、私はそのベルトを外しました。
スラックスを脱いで頂き、下着姿になられた御主人様。
ウエストのゴムに指を掛けた私の視線は、その膨らみに夢中になっていました。
御主人様もきっと同じお気持ちでいて下さったのだと想います。
「舌を使いなさいね」
と、まだ見ぬペニスへの御奉仕に指導をして下さいました。
更に高まる期待。
その瞬間を逃すまいと顔を近付け、下着をゆっくりと下ろした時。
膨張しきったペニスは、私の顔めがけて飛び出して来たのです。
今度は御主人様のペニスに頬を弾かれた私。
鼻を掠めた匂いにうっとりする暇もなく、慌てて舌で受け止めると、そのまま足首まで下着を下げて行きました。
新しい年の始まり。
今年初めての調教は、真冬の予報です。
御主人様から届いた、「暖かくして帰って来なさい」というメールに微笑みながら、私はいつもより少しだけ早い電車に乗りました。
その事を報告すると、どうやら私の方が先に待ち合わせ場所に到着してしまいそうだとの事。
「寒いので、いつもの店で待ち合わせましょう」と御主人様が提案して下さいます。
けれど私が先にお店に入っておくのは何だか違う気がする…。
そんな妙なプライドが邪魔をして、私はお店の近くで待っていますとお返事をしました。
しかし御主人様がそんな私を見逃す筈がありません。
「店の中で待っていなさい」
敢えてそう御命令して下さったのです。
それは私の言葉の意図を理解して下さっている、御主人様の優しさ。
私はまた一人で微笑みながら、いつものお店のいつもの席に一人で座りました。
いつも御主人様と一緒に座っている、壁際の席。
プラスチックのコップに入った冷たいお冷を飲みながら、正面の空席に御主人様の御姿を想い浮かべます。
今まで御主人様の正面に座るのが苦手だったのは、何だか見透かされている気がしていたから。
自分が御主人様のお傍にいてもいい存在なのか、その瞳に映っていてもいい物なのか…。
私の全てを見ている御主人様の鋭い瞳を前にして、それに見合うだけの自信がなかったのです。
けれど今は違う。
もちろん自信に満ち溢れている訳ではないけれど、確かな何かがある。
それはいつも御主人様が与えて下さっている、「私」という存在への赦しなのかもしれません。
そんな事を想いながら目の前の空席を見つめていると、暫くして御主人様が到着されました。
寒い寒いと少し大袈裟に仰りながら、椅子の背もたれにマフラーやコートを掛けていらっしゃいます。
私はその様子を見ながら、お逢い出来た嬉しさに、笑顔を抑える事が出来ませんでした。
前回と同じメニューを注文された後も、寒いと身震いをされている御主人様。
私は全く寒さを感じず、少し汗ばむくらいだったので、風邪気味なのではないですかとお聞きしました。
すると御主人様は、その服のせいではないかと、私にその場で立ってみるようにと仰るのです。
この日着ていたのは、黒いモヘアのニットワンピース。
前回は少しフォーマルな装いだったので、今回は身体のラインが強調される物にしていました。
私はワンピースの裾を少し引っ張りながら、ゆっくりとその場に立ち上がります。
こうして御主人様の前に立つのは2回目。
向かい合って座るのとはまた違った居た堪れなさ。
直ぐにでも座ってしまいたかったのですが、思いがけず御主人様はお褒めの御言葉を下さいました。
「いいんじゃないですか?」
それは直接的な御言葉ではありませんでしたが、御主人様が褒めて下さった事は十分に伝わっていました。
私は嬉しくて、ますます恥ずかしくて。
ずっとクローゼットに仕舞っていて忘れていたワンピースだ等と、どうでもいい話をして、恥ずかしい気持ちを誤魔化していました。
そうしているうちに飲み物が運ばれて来ます。
カチンと触れ合う2つのグラスに、明けましておめでとうございますと新年の御挨拶を添えました。
「ああ、そうでしたね」と、余り興味を示されない御主人様。
と言うのも、軽い二日酔いや腰痛で、御主人様はあまり体調が良い訳ではなかったのです。
それでも沢山お話をして下さり、優しい笑顔を見せて下さる。
私はそれが嬉しくて嬉しくて。
チェックイン前の時間はいつもあっという間に過ぎてしまうのです。
今年初めての調教は、真冬の予報です。
御主人様から届いた、「暖かくして帰って来なさい」というメールに微笑みながら、私はいつもより少しだけ早い電車に乗りました。
その事を報告すると、どうやら私の方が先に待ち合わせ場所に到着してしまいそうだとの事。
「寒いので、いつもの店で待ち合わせましょう」と御主人様が提案して下さいます。
けれど私が先にお店に入っておくのは何だか違う気がする…。
そんな妙なプライドが邪魔をして、私はお店の近くで待っていますとお返事をしました。
しかし御主人様がそんな私を見逃す筈がありません。
「店の中で待っていなさい」
敢えてそう御命令して下さったのです。
それは私の言葉の意図を理解して下さっている、御主人様の優しさ。
私はまた一人で微笑みながら、いつものお店のいつもの席に一人で座りました。
いつも御主人様と一緒に座っている、壁際の席。
プラスチックのコップに入った冷たいお冷を飲みながら、正面の空席に御主人様の御姿を想い浮かべます。
今まで御主人様の正面に座るのが苦手だったのは、何だか見透かされている気がしていたから。
自分が御主人様のお傍にいてもいい存在なのか、その瞳に映っていてもいい物なのか…。
私の全てを見ている御主人様の鋭い瞳を前にして、それに見合うだけの自信がなかったのです。
けれど今は違う。
もちろん自信に満ち溢れている訳ではないけれど、確かな何かがある。
それはいつも御主人様が与えて下さっている、「私」という存在への赦しなのかもしれません。
そんな事を想いながら目の前の空席を見つめていると、暫くして御主人様が到着されました。
寒い寒いと少し大袈裟に仰りながら、椅子の背もたれにマフラーやコートを掛けていらっしゃいます。
私はその様子を見ながら、お逢い出来た嬉しさに、笑顔を抑える事が出来ませんでした。
前回と同じメニューを注文された後も、寒いと身震いをされている御主人様。
私は全く寒さを感じず、少し汗ばむくらいだったので、風邪気味なのではないですかとお聞きしました。
すると御主人様は、その服のせいではないかと、私にその場で立ってみるようにと仰るのです。
この日着ていたのは、黒いモヘアのニットワンピース。
前回は少しフォーマルな装いだったので、今回は身体のラインが強調される物にしていました。
私はワンピースの裾を少し引っ張りながら、ゆっくりとその場に立ち上がります。
こうして御主人様の前に立つのは2回目。
向かい合って座るのとはまた違った居た堪れなさ。
直ぐにでも座ってしまいたかったのですが、思いがけず御主人様はお褒めの御言葉を下さいました。
「いいんじゃないですか?」
それは直接的な御言葉ではありませんでしたが、御主人様が褒めて下さった事は十分に伝わっていました。
私は嬉しくて、ますます恥ずかしくて。
ずっとクローゼットに仕舞っていて忘れていたワンピースだ等と、どうでもいい話をして、恥ずかしい気持ちを誤魔化していました。
そうしているうちに飲み物が運ばれて来ます。
カチンと触れ合う2つのグラスに、明けましておめでとうございますと新年の御挨拶を添えました。
「ああ、そうでしたね」と、余り興味を示されない御主人様。
と言うのも、軽い二日酔いや腰痛で、御主人様はあまり体調が良い訳ではなかったのです。
それでも沢山お話をして下さり、優しい笑顔を見せて下さる。
私はそれが嬉しくて嬉しくて。
チェックイン前の時間はいつもあっという間に過ぎてしまうのです。
身支度を整え、いつものようにホテルのフロントにスーツケースを預けます。
飛行機にも持ち込める小さなスーツケースですが、お道具が詰まっている為、持ち歩くにはとても重く、こうして郵送して貰うのが通例となっているのです。
ふと振り返ると、御主人様は直ぐ近くで待っていて下さいました。
そこに駆け寄り、駅へと向けて歩き出す御主人様と私。
うっかりその腕に掴まり損ねた私が遅れずについてきているか、御主人様は何度も振り返って確認して下さっていました。
夕方の帰宅ラッシュで、電車内は満員。
吊革に掴まった御主人様の左腕に、まるでコアラのようにぎゅっとしがみつきます。
隙間のない車内は、息をするのも苦しいような状態。
そんな私を見下ろして、「混んでいて良かったですね」と御主人様が小さく仰いました。
私はその御言葉にきょとんとして、「何故ですか?」と聞き返したのですが、御主人様からのお返事はありません。
しまった...。
その反応を見て、間違った事を言ってしまったと直ぐに気が付きました。
電車移動がお好きでない御主人様。
その理由の一つが、通勤で使われる事が多いからだと知っている私は、御主人様が何故そう仰ったのか瞬時には理解出来ませんでした。
お好きでない筈なのに、良かったですねと言って下さる理由...。
それは、私の為の御言葉。
そんな簡単な事に気が付けなかった自分と、今日ちっとも頑張れなかった自分を払拭したくて、私はホームに降り立ち、勇気を出して御主人様にお伝えしたのです。
混んでいて良かったですね、と。
「そうですね、腕に掴まれましたものね」
私が想像していた通りの御主人様のお考え。
私はその日から、満員電車が大好きになりました。
空港に到着し、いつものように御主人様の選ばれたお店で夕食をとります。
やっとお酒を飲む事の出来た御主人様は、一気にグラスを空にされました。
お酌をした事のなかった私も、最近はそのタイミングを計れるようになってきたところ。
再びグラスをお酒で満たすと、「お前に酌をさせるのは良い物ですね」と御主人様が仰いました。
しみじみとお酒を味わうその姿を見つめながら、私もとても幸せな気持ちになっていたのです。
何だか温泉旅行での過ごし方のよう。
一緒に過ごせる時間の長さは全く違うけれど、御主人様は私との時間をゆるりと過ごして下さっているようでした。
食事を終え、手荷物検査場の前のソファーでその時を待ちます。
「また来年ですね」
御主人様が私の目を見て仰いました。
次にお逢い出来るのは、年が明けてから。
はい、と力なく返事をした私に、また不穏な空気になるのですか?と、御主人様は少し意地悪なお顔をされました。
それは去年の年末、御主人様と離れたくないと私が大泣きをしたからでした。
だから今年は、年末のお忙しい時期に時間を作って下さった...。
御主人様から敢えての説明はありませんでしたが、年末の調教を提案して下さった時に、そのお気遣いを感じていたのです。
そんな御主人様のお気持ちが本当に本当に嬉しかったから。
私は御主人様のお顔に向かって笑いかけ、違いますよとお返事をしました。
お傍を離れる時は、どんな時だって何時だって寂しい。
それはこの先もずっと変わる事はないのだと、自分の中で受け入れられていたのです。
そう想えるようになったのは、御主人様のお陰。
直接的な御言葉を与えられる事は殆どないけれど、その行動と何気無い端々に、御主人様のお気持ちが溢れているのを私は知っていました。
だから強がりではなく、心からそう想っていたのです。
近付いてくる時間。
検査場の前のいつもの場所。
年末の空港を行き交う沢山の人の中で、御挨拶の指示はありません。
行ってこいとお尻を軽く叩かれ、私はその勢いに乗って素直に歩き出しました。
後ろ髪を引かれるけれど、悲しむ必要はない。
少しずつ小さくなって行く御主人様の御姿を何度も確認しながら検査を終え、表情の確認出来なくなった御主人様と大きく手を振り合いました。
けれど本当は、悲しむ余裕がなかったのも事実で...。
私は一人、搭乗口へと歩き出すと同時に、急いでバッグから携帯を取り出しました。
そして今日のお礼を言い、お役に立てなくてごめんなさいと御主人様にお伝えしたのです。
今日一日、御主人様に快適に過ごして頂けなかった事。
せめて駄々を捏ねる事なく、お利口でいたかった事。
この日の私にとって重要だったのは、御主人様と離れなければならない寂しさよりも、御主人様に心地好く過ごして頂けなかったという、愛奴としての失態でした。
けれど御主人様は、しっかり役に立っているから安心しなさいと。
いつもと変わらず満足していますと、優しい御言葉を返して下さるのです。
それが嬉しくて、幸せで。
自分の不甲斐なさをより強く感じながらも、御主人様の優しさに救われていました。
「相変わらず心配症ですね、お前は」
そう笑って下さる御主人様。
もっとお役に立ちたい。
悦んで頂きたい。
もっともっと頑張ろう。
御主人様に自慢して頂ける愛奴でいられるように。
また来年も御主人様の足元で、そのお役に立てるように。
年末の御挨拶を忘れてしまった馬鹿な愛奴は、暮れて行く年をぼんやりと振り返りながら、御主人様の後ろをいつもと変わる事なくついて行く新しい一年に希望を抱いていました。
17度目の調教はこれにて終了となります。
周回遅れは相変わらずで、現在は19度目の調教が終了している状態。
今後も少しずつですが、スピードアップして行く予定ですので、見守って頂けますと幸いです。
いつも当ブログに足を運んで下さり、ありがとうございます。
18度目の調教も宜しくお願い致します。
愛奴
飛行機にも持ち込める小さなスーツケースですが、お道具が詰まっている為、持ち歩くにはとても重く、こうして郵送して貰うのが通例となっているのです。
ふと振り返ると、御主人様は直ぐ近くで待っていて下さいました。
そこに駆け寄り、駅へと向けて歩き出す御主人様と私。
うっかりその腕に掴まり損ねた私が遅れずについてきているか、御主人様は何度も振り返って確認して下さっていました。
夕方の帰宅ラッシュで、電車内は満員。
吊革に掴まった御主人様の左腕に、まるでコアラのようにぎゅっとしがみつきます。
隙間のない車内は、息をするのも苦しいような状態。
そんな私を見下ろして、「混んでいて良かったですね」と御主人様が小さく仰いました。
私はその御言葉にきょとんとして、「何故ですか?」と聞き返したのですが、御主人様からのお返事はありません。
しまった...。
その反応を見て、間違った事を言ってしまったと直ぐに気が付きました。
電車移動がお好きでない御主人様。
その理由の一つが、通勤で使われる事が多いからだと知っている私は、御主人様が何故そう仰ったのか瞬時には理解出来ませんでした。
お好きでない筈なのに、良かったですねと言って下さる理由...。
それは、私の為の御言葉。
そんな簡単な事に気が付けなかった自分と、今日ちっとも頑張れなかった自分を払拭したくて、私はホームに降り立ち、勇気を出して御主人様にお伝えしたのです。
混んでいて良かったですね、と。
「そうですね、腕に掴まれましたものね」
私が想像していた通りの御主人様のお考え。
私はその日から、満員電車が大好きになりました。
空港に到着し、いつものように御主人様の選ばれたお店で夕食をとります。
やっとお酒を飲む事の出来た御主人様は、一気にグラスを空にされました。
お酌をした事のなかった私も、最近はそのタイミングを計れるようになってきたところ。
再びグラスをお酒で満たすと、「お前に酌をさせるのは良い物ですね」と御主人様が仰いました。
しみじみとお酒を味わうその姿を見つめながら、私もとても幸せな気持ちになっていたのです。
何だか温泉旅行での過ごし方のよう。
一緒に過ごせる時間の長さは全く違うけれど、御主人様は私との時間をゆるりと過ごして下さっているようでした。
食事を終え、手荷物検査場の前のソファーでその時を待ちます。
「また来年ですね」
御主人様が私の目を見て仰いました。
次にお逢い出来るのは、年が明けてから。
はい、と力なく返事をした私に、また不穏な空気になるのですか?と、御主人様は少し意地悪なお顔をされました。
それは去年の年末、御主人様と離れたくないと私が大泣きをしたからでした。
だから今年は、年末のお忙しい時期に時間を作って下さった...。
御主人様から敢えての説明はありませんでしたが、年末の調教を提案して下さった時に、そのお気遣いを感じていたのです。
そんな御主人様のお気持ちが本当に本当に嬉しかったから。
私は御主人様のお顔に向かって笑いかけ、違いますよとお返事をしました。
お傍を離れる時は、どんな時だって何時だって寂しい。
それはこの先もずっと変わる事はないのだと、自分の中で受け入れられていたのです。
そう想えるようになったのは、御主人様のお陰。
直接的な御言葉を与えられる事は殆どないけれど、その行動と何気無い端々に、御主人様のお気持ちが溢れているのを私は知っていました。
だから強がりではなく、心からそう想っていたのです。
近付いてくる時間。
検査場の前のいつもの場所。
年末の空港を行き交う沢山の人の中で、御挨拶の指示はありません。
行ってこいとお尻を軽く叩かれ、私はその勢いに乗って素直に歩き出しました。
後ろ髪を引かれるけれど、悲しむ必要はない。
少しずつ小さくなって行く御主人様の御姿を何度も確認しながら検査を終え、表情の確認出来なくなった御主人様と大きく手を振り合いました。
けれど本当は、悲しむ余裕がなかったのも事実で...。
私は一人、搭乗口へと歩き出すと同時に、急いでバッグから携帯を取り出しました。
そして今日のお礼を言い、お役に立てなくてごめんなさいと御主人様にお伝えしたのです。
今日一日、御主人様に快適に過ごして頂けなかった事。
せめて駄々を捏ねる事なく、お利口でいたかった事。
この日の私にとって重要だったのは、御主人様と離れなければならない寂しさよりも、御主人様に心地好く過ごして頂けなかったという、愛奴としての失態でした。
けれど御主人様は、しっかり役に立っているから安心しなさいと。
いつもと変わらず満足していますと、優しい御言葉を返して下さるのです。
それが嬉しくて、幸せで。
自分の不甲斐なさをより強く感じながらも、御主人様の優しさに救われていました。
「相変わらず心配症ですね、お前は」
そう笑って下さる御主人様。
もっとお役に立ちたい。
悦んで頂きたい。
もっともっと頑張ろう。
御主人様に自慢して頂ける愛奴でいられるように。
また来年も御主人様の足元で、そのお役に立てるように。
年末の御挨拶を忘れてしまった馬鹿な愛奴は、暮れて行く年をぼんやりと振り返りながら、御主人様の後ろをいつもと変わる事なくついて行く新しい一年に希望を抱いていました。
17度目の調教はこれにて終了となります。
周回遅れは相変わらずで、現在は19度目の調教が終了している状態。
今後も少しずつですが、スピードアップして行く予定ですので、見守って頂けますと幸いです。
いつも当ブログに足を運んで下さり、ありがとうございます。
18度目の調教も宜しくお願い致します。
愛奴
先程と同じようにバスルームから出た御主人様と私。
ふかふかの枕をベッドに2つ並べ、そこに身体を横たえます。
足元にあるテレビには、ニュースや猫の映像が流れていて、何をするでもなく、御主人様と私は時間を共に過ごしていました。
けれど私一人がどうしても落ち着かない…。
御主人様の精子を受け止める事も出来ず、御奉仕も満足に出来ず、御主人様が過ごしやすいようにと気を配る事も出来なかった…。
そんな想いばかりが私を支配し、また心の中は吹き荒れていたのです。
何か御主人様の為に出来る事…お役に立てる事はないだろうか…。
そう考えましたが、その答えは一つしかありませんでした。
けれど自我を持つ事を赦されていない私は、答えが判っていても自ら動く事が出来ません。
その御言葉はまるで鎖のように、御主人様に与えられた時から、私を絡めてずっと離さないのです。
可愛らしい猫の映像が流れているこの空間はふんわりとしているのに、私だけがその鎖に雁字搦めになって、1mmたりとも動く事が出来なくなっていました。
穏やかに流れて行く時間。
御主人様は満足して下さっているのだろうか…。
お酒や煙草が充分でなかった事で、その事が引っかかっていらっしゃるのではないだろうか…。
私の穴が汚かったから...。
御奉仕に集中出来なかったから...。
今日一日の駄目な私が次から次へと溢れ出て、私はもうどうする事も出来ませんでした。
そして御主人様が仰ったのです。
「今日は少し早めにチェックアウトしましょう」と。
その時の私の顔は、きっと引きつっていたに違いありません。
御主人様に悦んで頂けなかった...。
やっとお逢い出来たのに。
私に出来る事なんて極僅かしかないのに。
私はもう悲しくて悲しくて、けれどどうする事も出来なくて。
はい、と小さくお返事をするのがやっとでした。
けれどその変化を御主人様は見逃さなかったのでしょう。
シーツの中で私の手を取り、そっと優しく繋いで下さったのです。
それはまるで赦しのよう。
何も間違っている事はないのだと。
これで良いのだと。
御主人様は何も仰らず、表情も変わりませんが、私にそう伝えて下さっている気がしました。
何だかいつもよりも、御主人様の御心に近付けたような気がする...。
さっきまであんなに悲しかった気持ちは一瞬で消え失せ、私はお返事をするように、御主人様の大きな手をきゅっと握り返しました。
ふかふかの枕をベッドに2つ並べ、そこに身体を横たえます。
足元にあるテレビには、ニュースや猫の映像が流れていて、何をするでもなく、御主人様と私は時間を共に過ごしていました。
けれど私一人がどうしても落ち着かない…。
御主人様の精子を受け止める事も出来ず、御奉仕も満足に出来ず、御主人様が過ごしやすいようにと気を配る事も出来なかった…。
そんな想いばかりが私を支配し、また心の中は吹き荒れていたのです。
何か御主人様の為に出来る事…お役に立てる事はないだろうか…。
そう考えましたが、その答えは一つしかありませんでした。
けれど自我を持つ事を赦されていない私は、答えが判っていても自ら動く事が出来ません。
その御言葉はまるで鎖のように、御主人様に与えられた時から、私を絡めてずっと離さないのです。
可愛らしい猫の映像が流れているこの空間はふんわりとしているのに、私だけがその鎖に雁字搦めになって、1mmたりとも動く事が出来なくなっていました。
穏やかに流れて行く時間。
御主人様は満足して下さっているのだろうか…。
お酒や煙草が充分でなかった事で、その事が引っかかっていらっしゃるのではないだろうか…。
私の穴が汚かったから...。
御奉仕に集中出来なかったから...。
今日一日の駄目な私が次から次へと溢れ出て、私はもうどうする事も出来ませんでした。
そして御主人様が仰ったのです。
「今日は少し早めにチェックアウトしましょう」と。
その時の私の顔は、きっと引きつっていたに違いありません。
御主人様に悦んで頂けなかった...。
やっとお逢い出来たのに。
私に出来る事なんて極僅かしかないのに。
私はもう悲しくて悲しくて、けれどどうする事も出来なくて。
はい、と小さくお返事をするのがやっとでした。
けれどその変化を御主人様は見逃さなかったのでしょう。
シーツの中で私の手を取り、そっと優しく繋いで下さったのです。
それはまるで赦しのよう。
何も間違っている事はないのだと。
これで良いのだと。
御主人様は何も仰らず、表情も変わりませんが、私にそう伝えて下さっている気がしました。
何だかいつもよりも、御主人様の御心に近付けたような気がする...。
さっきまであんなに悲しかった気持ちは一瞬で消え失せ、私はお返事をするように、御主人様の大きな手をきゅっと握り返しました。
お湯の準備が出来た事を確認し、御主人様と一緒にバスルームに戻った私は、バスタブと向かい合っているトイレの蓋の上に座りました。
お湯に浸かっていらっしゃる御主人様に、お煙草を持ってきましょうか?とお尋ねすると、あと数本しか残っていないのだと仰います。
お酒だけでなく、煙草にすらも気が回っていなかった...
心の中でこっそり落ち込み、トイレの蓋の上から動かない私に、「入らないのですか?」と御主人様が小さなバスタブを半分空けて下さいました。
私はこんなに駄目なのに、御主人様はいつもお優しい...
足先からゆっくりとお湯に浸かり、小さなバスタブに並んで入らせて貰った私は、御主人様の肩にお湯を運び続けました。
御主人様のお身体をバスタオルで拭き上げてからお部屋へ戻った私。
40分後に起こすようにと指示を受け、その腕の中でそっと目を閉じます。
御主人様の腕の中は、私が最も安心して眠れる場所。
いつものように前日もあまり眠れていなかった私は、携帯のアラームをセットし、御主人様の肌に頬ずりをしながらその幸せを噛み締めていました。
ふと気が付くと、セットしておいたアラームが小さく鳴っています。
私の顔の直ぐ傍で、気持ち良さそうに寝息を立てていらっしゃる御主人様。
そのお顔を愛しく見つめると、私はそっとベッドを抜け出し、脱いだままになっていた御主人様と自分の服を整えました。
そして全裸のまま絨毯の上を歩き、大きな窓の前に立ちます。
御主人様とここへ来る度に見る、無機質な都会の風景。
車や人が、私の足下をまるで蟻のように動いている。
私が今、ここにこうしている事を誰も知らない。
遠く離れたこの場所で、私は今、御主人様と共に息をしている。
その事実が余りにも夢のようで。
御主人様が与えて下さる世界に生きている事を、私はいつも一人静かに噛み締めるのです。
ベッドに戻り、間近で暫く御主人様の様子を観察から、指定されていた時間が過ぎた事をお知らせします。
すると後30分程、眠られたいとの事。
私はまた暫く御主人様の腕の中を堪能してから、そっとベッドを抜け出し、バスタブの蛇口を捻りました。
御主人様は眠りから覚めた後に入浴される事が多い。
今日は駄目な所ばかりの私が、唯一出来る事はこれしかありませんでした。
指示された30分は経過していましたが、御主人様はまだまだ気持ち良く寝息を立てていらっしゃいます。
最近はまたお忙しい様子で、私が泣くからと、この日は年末のお忙しい中で時間を作って下さっていました。
御主人様がお疲れである事を痛い程に解っている私。
起こさないと...。
でもたくさんお休みになって頂きたい...。
そんな両方の想いから、私は目の前にある御主人様の脇の毛を、ふわふわと指で弄んでいました。
けれど御主人様は目が覚めていらっしゃったようで。
突然、ペちんと叩かれてしまったのです。
私が悪戯をして優しく叱られる。
そんな瞬間も凄く好きな私は、ますます御主人様にくっついて笑っていました。
「もうお湯が溜まっているのではないですか?」
そう声を掛けられ、急いでバスルームへ向かう私。
丁度良くバスタブを満たしたお湯の温度を再確認してから、私は御主人様を呼びにお部屋へ戻りました。
お湯に浸かっていらっしゃる御主人様に、お煙草を持ってきましょうか?とお尋ねすると、あと数本しか残っていないのだと仰います。
お酒だけでなく、煙草にすらも気が回っていなかった...
心の中でこっそり落ち込み、トイレの蓋の上から動かない私に、「入らないのですか?」と御主人様が小さなバスタブを半分空けて下さいました。
私はこんなに駄目なのに、御主人様はいつもお優しい...
足先からゆっくりとお湯に浸かり、小さなバスタブに並んで入らせて貰った私は、御主人様の肩にお湯を運び続けました。
御主人様のお身体をバスタオルで拭き上げてからお部屋へ戻った私。
40分後に起こすようにと指示を受け、その腕の中でそっと目を閉じます。
御主人様の腕の中は、私が最も安心して眠れる場所。
いつものように前日もあまり眠れていなかった私は、携帯のアラームをセットし、御主人様の肌に頬ずりをしながらその幸せを噛み締めていました。
ふと気が付くと、セットしておいたアラームが小さく鳴っています。
私の顔の直ぐ傍で、気持ち良さそうに寝息を立てていらっしゃる御主人様。
そのお顔を愛しく見つめると、私はそっとベッドを抜け出し、脱いだままになっていた御主人様と自分の服を整えました。
そして全裸のまま絨毯の上を歩き、大きな窓の前に立ちます。
御主人様とここへ来る度に見る、無機質な都会の風景。
車や人が、私の足下をまるで蟻のように動いている。
私が今、ここにこうしている事を誰も知らない。
遠く離れたこの場所で、私は今、御主人様と共に息をしている。
その事実が余りにも夢のようで。
御主人様が与えて下さる世界に生きている事を、私はいつも一人静かに噛み締めるのです。
ベッドに戻り、間近で暫く御主人様の様子を観察から、指定されていた時間が過ぎた事をお知らせします。
すると後30分程、眠られたいとの事。
私はまた暫く御主人様の腕の中を堪能してから、そっとベッドを抜け出し、バスタブの蛇口を捻りました。
御主人様は眠りから覚めた後に入浴される事が多い。
今日は駄目な所ばかりの私が、唯一出来る事はこれしかありませんでした。
指示された30分は経過していましたが、御主人様はまだまだ気持ち良く寝息を立てていらっしゃいます。
最近はまたお忙しい様子で、私が泣くからと、この日は年末のお忙しい中で時間を作って下さっていました。
御主人様がお疲れである事を痛い程に解っている私。
起こさないと...。
でもたくさんお休みになって頂きたい...。
そんな両方の想いから、私は目の前にある御主人様の脇の毛を、ふわふわと指で弄んでいました。
けれど御主人様は目が覚めていらっしゃったようで。
突然、ペちんと叩かれてしまったのです。
私が悪戯をして優しく叱られる。
そんな瞬間も凄く好きな私は、ますます御主人様にくっついて笑っていました。
「もうお湯が溜まっているのではないですか?」
そう声を掛けられ、急いでバスルームへ向かう私。
丁度良くバスタブを満たしたお湯の温度を再確認してから、私は御主人様を呼びにお部屋へ戻りました。