御主人様と愛奴 変態の日々の記録
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Author:愛奴
♥当ブログは性的表現・画像を使用しておりますので、18歳未満の方は直ちにブラウザバックをお願い致します。
またSMに嫌悪感をお持ちの方は閲覧をお控え下さい。
自己責任の元での閲覧をお願い致します。
御主人様の愛奴です。
お初の方は「はじめに」をご参照下さい。
コメントは承認制となっておりますので、「管理者にだけ表示を許可する」にチェックを入れて下さると非表示となります。
私からのお返事のみ掲載させて頂きますので、SMに興味のある方もノーマルの方も、皆様お気軽に足跡を残して下さると嬉しいです。
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身支度を整え、いつものようにホテルのフロントにスーツケースを預けます。
飛行機にも持ち込める小さなスーツケースですが、お道具が詰まっている為、持ち歩くにはとても重く、こうして郵送して貰うのが通例となっているのです。
ふと振り返ると、御主人様は直ぐ近くで待っていて下さいました。
そこに駆け寄り、駅へと向けて歩き出す御主人様と私。
うっかりその腕に掴まり損ねた私が遅れずについてきているか、御主人様は何度も振り返って確認して下さっていました。
夕方の帰宅ラッシュで、電車内は満員。
吊革に掴まった御主人様の左腕に、まるでコアラのようにぎゅっとしがみつきます。
隙間のない車内は、息をするのも苦しいような状態。
そんな私を見下ろして、「混んでいて良かったですね」と御主人様が小さく仰いました。
私はその御言葉にきょとんとして、「何故ですか?」と聞き返したのですが、御主人様からのお返事はありません。
しまった...。
その反応を見て、間違った事を言ってしまったと直ぐに気が付きました。
電車移動がお好きでない御主人様。
その理由の一つが、通勤で使われる事が多いからだと知っている私は、御主人様が何故そう仰ったのか瞬時には理解出来ませんでした。
お好きでない筈なのに、良かったですねと言って下さる理由...。
それは、私の為の御言葉。
そんな簡単な事に気が付けなかった自分と、今日ちっとも頑張れなかった自分を払拭したくて、私はホームに降り立ち、勇気を出して御主人様にお伝えしたのです。
混んでいて良かったですね、と。
「そうですね、腕に掴まれましたものね」
私が想像していた通りの御主人様のお考え。
私はその日から、満員電車が大好きになりました。
空港に到着し、いつものように御主人様の選ばれたお店で夕食をとります。
やっとお酒を飲む事の出来た御主人様は、一気にグラスを空にされました。
お酌をした事のなかった私も、最近はそのタイミングを計れるようになってきたところ。
再びグラスをお酒で満たすと、「お前に酌をさせるのは良い物ですね」と御主人様が仰いました。
しみじみとお酒を味わうその姿を見つめながら、私もとても幸せな気持ちになっていたのです。
何だか温泉旅行での過ごし方のよう。
一緒に過ごせる時間の長さは全く違うけれど、御主人様は私との時間をゆるりと過ごして下さっているようでした。
食事を終え、手荷物検査場の前のソファーでその時を待ちます。
「また来年ですね」
御主人様が私の目を見て仰いました。
次にお逢い出来るのは、年が明けてから。
はい、と力なく返事をした私に、また不穏な空気になるのですか?と、御主人様は少し意地悪なお顔をされました。
それは去年の年末、御主人様と離れたくないと私が大泣きをしたからでした。
だから今年は、年末のお忙しい時期に時間を作って下さった...。
御主人様から敢えての説明はありませんでしたが、年末の調教を提案して下さった時に、そのお気遣いを感じていたのです。
そんな御主人様のお気持ちが本当に本当に嬉しかったから。
私は御主人様のお顔に向かって笑いかけ、違いますよとお返事をしました。
お傍を離れる時は、どんな時だって何時だって寂しい。
それはこの先もずっと変わる事はないのだと、自分の中で受け入れられていたのです。
そう想えるようになったのは、御主人様のお陰。
直接的な御言葉を与えられる事は殆どないけれど、その行動と何気無い端々に、御主人様のお気持ちが溢れているのを私は知っていました。
だから強がりではなく、心からそう想っていたのです。
近付いてくる時間。
検査場の前のいつもの場所。
年末の空港を行き交う沢山の人の中で、御挨拶の指示はありません。
行ってこいとお尻を軽く叩かれ、私はその勢いに乗って素直に歩き出しました。
後ろ髪を引かれるけれど、悲しむ必要はない。
少しずつ小さくなって行く御主人様の御姿を何度も確認しながら検査を終え、表情の確認出来なくなった御主人様と大きく手を振り合いました。
けれど本当は、悲しむ余裕がなかったのも事実で...。
私は一人、搭乗口へと歩き出すと同時に、急いでバッグから携帯を取り出しました。
そして今日のお礼を言い、お役に立てなくてごめんなさいと御主人様にお伝えしたのです。
今日一日、御主人様に快適に過ごして頂けなかった事。
せめて駄々を捏ねる事なく、お利口でいたかった事。
この日の私にとって重要だったのは、御主人様と離れなければならない寂しさよりも、御主人様に心地好く過ごして頂けなかったという、愛奴としての失態でした。
けれど御主人様は、しっかり役に立っているから安心しなさいと。
いつもと変わらず満足していますと、優しい御言葉を返して下さるのです。
それが嬉しくて、幸せで。
自分の不甲斐なさをより強く感じながらも、御主人様の優しさに救われていました。
「相変わらず心配症ですね、お前は」
そう笑って下さる御主人様。
もっとお役に立ちたい。
悦んで頂きたい。
もっともっと頑張ろう。
御主人様に自慢して頂ける愛奴でいられるように。
また来年も御主人様の足元で、そのお役に立てるように。
年末の御挨拶を忘れてしまった馬鹿な愛奴は、暮れて行く年をぼんやりと振り返りながら、御主人様の後ろをいつもと変わる事なくついて行く新しい一年に希望を抱いていました。
17度目の調教はこれにて終了となります。
周回遅れは相変わらずで、現在は19度目の調教が終了している状態。
今後も少しずつですが、スピードアップして行く予定ですので、見守って頂けますと幸いです。
いつも当ブログに足を運んで下さり、ありがとうございます。
18度目の調教も宜しくお願い致します。
愛奴
飛行機にも持ち込める小さなスーツケースですが、お道具が詰まっている為、持ち歩くにはとても重く、こうして郵送して貰うのが通例となっているのです。
ふと振り返ると、御主人様は直ぐ近くで待っていて下さいました。
そこに駆け寄り、駅へと向けて歩き出す御主人様と私。
うっかりその腕に掴まり損ねた私が遅れずについてきているか、御主人様は何度も振り返って確認して下さっていました。
夕方の帰宅ラッシュで、電車内は満員。
吊革に掴まった御主人様の左腕に、まるでコアラのようにぎゅっとしがみつきます。
隙間のない車内は、息をするのも苦しいような状態。
そんな私を見下ろして、「混んでいて良かったですね」と御主人様が小さく仰いました。
私はその御言葉にきょとんとして、「何故ですか?」と聞き返したのですが、御主人様からのお返事はありません。
しまった...。
その反応を見て、間違った事を言ってしまったと直ぐに気が付きました。
電車移動がお好きでない御主人様。
その理由の一つが、通勤で使われる事が多いからだと知っている私は、御主人様が何故そう仰ったのか瞬時には理解出来ませんでした。
お好きでない筈なのに、良かったですねと言って下さる理由...。
それは、私の為の御言葉。
そんな簡単な事に気が付けなかった自分と、今日ちっとも頑張れなかった自分を払拭したくて、私はホームに降り立ち、勇気を出して御主人様にお伝えしたのです。
混んでいて良かったですね、と。
「そうですね、腕に掴まれましたものね」
私が想像していた通りの御主人様のお考え。
私はその日から、満員電車が大好きになりました。
空港に到着し、いつものように御主人様の選ばれたお店で夕食をとります。
やっとお酒を飲む事の出来た御主人様は、一気にグラスを空にされました。
お酌をした事のなかった私も、最近はそのタイミングを計れるようになってきたところ。
再びグラスをお酒で満たすと、「お前に酌をさせるのは良い物ですね」と御主人様が仰いました。
しみじみとお酒を味わうその姿を見つめながら、私もとても幸せな気持ちになっていたのです。
何だか温泉旅行での過ごし方のよう。
一緒に過ごせる時間の長さは全く違うけれど、御主人様は私との時間をゆるりと過ごして下さっているようでした。
食事を終え、手荷物検査場の前のソファーでその時を待ちます。
「また来年ですね」
御主人様が私の目を見て仰いました。
次にお逢い出来るのは、年が明けてから。
はい、と力なく返事をした私に、また不穏な空気になるのですか?と、御主人様は少し意地悪なお顔をされました。
それは去年の年末、御主人様と離れたくないと私が大泣きをしたからでした。
だから今年は、年末のお忙しい時期に時間を作って下さった...。
御主人様から敢えての説明はありませんでしたが、年末の調教を提案して下さった時に、そのお気遣いを感じていたのです。
そんな御主人様のお気持ちが本当に本当に嬉しかったから。
私は御主人様のお顔に向かって笑いかけ、違いますよとお返事をしました。
お傍を離れる時は、どんな時だって何時だって寂しい。
それはこの先もずっと変わる事はないのだと、自分の中で受け入れられていたのです。
そう想えるようになったのは、御主人様のお陰。
直接的な御言葉を与えられる事は殆どないけれど、その行動と何気無い端々に、御主人様のお気持ちが溢れているのを私は知っていました。
だから強がりではなく、心からそう想っていたのです。
近付いてくる時間。
検査場の前のいつもの場所。
年末の空港を行き交う沢山の人の中で、御挨拶の指示はありません。
行ってこいとお尻を軽く叩かれ、私はその勢いに乗って素直に歩き出しました。
後ろ髪を引かれるけれど、悲しむ必要はない。
少しずつ小さくなって行く御主人様の御姿を何度も確認しながら検査を終え、表情の確認出来なくなった御主人様と大きく手を振り合いました。
けれど本当は、悲しむ余裕がなかったのも事実で...。
私は一人、搭乗口へと歩き出すと同時に、急いでバッグから携帯を取り出しました。
そして今日のお礼を言い、お役に立てなくてごめんなさいと御主人様にお伝えしたのです。
今日一日、御主人様に快適に過ごして頂けなかった事。
せめて駄々を捏ねる事なく、お利口でいたかった事。
この日の私にとって重要だったのは、御主人様と離れなければならない寂しさよりも、御主人様に心地好く過ごして頂けなかったという、愛奴としての失態でした。
けれど御主人様は、しっかり役に立っているから安心しなさいと。
いつもと変わらず満足していますと、優しい御言葉を返して下さるのです。
それが嬉しくて、幸せで。
自分の不甲斐なさをより強く感じながらも、御主人様の優しさに救われていました。
「相変わらず心配症ですね、お前は」
そう笑って下さる御主人様。
もっとお役に立ちたい。
悦んで頂きたい。
もっともっと頑張ろう。
御主人様に自慢して頂ける愛奴でいられるように。
また来年も御主人様の足元で、そのお役に立てるように。
年末の御挨拶を忘れてしまった馬鹿な愛奴は、暮れて行く年をぼんやりと振り返りながら、御主人様の後ろをいつもと変わる事なくついて行く新しい一年に希望を抱いていました。
17度目の調教はこれにて終了となります。
周回遅れは相変わらずで、現在は19度目の調教が終了している状態。
今後も少しずつですが、スピードアップして行く予定ですので、見守って頂けますと幸いです。
いつも当ブログに足を運んで下さり、ありがとうございます。
18度目の調教も宜しくお願い致します。
愛奴