御主人様と愛奴 変態の日々の記録
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Author:愛奴
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自己責任の元での閲覧をお願い致します。
御主人様の愛奴です。
お初の方は「はじめに」をご参照下さい。
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私からのお返事のみ掲載させて頂きますので、SMに興味のある方もノーマルの方も、皆様お気軽に足跡を残して下さると嬉しいです。
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16度目の調教日の朝。
「そちらの天気はどうですか?」と、御主人様からメールが届きました。
私が雨女なのか、調教日にはお天気が崩れる事が多くあります。
けれどこの日は珍しく快晴。
私からの返事を受け取られた御主人様は、私が事前に提案させて頂いた、山並みを愉しむコースを選択されました。
今回の調教は、温泉旅行調教。
以前利用した旅館に再訪しようと、御主人様と相談をして以前から決めていたのです。
そして今回は散策をしたいとのご要望があったので、チェックインの時間等を考慮しつつ、二つの散策コースを事前にご提案。
私は御主人様をお迎えする為、前日に洗車をした車で空港へと向かいながら、どんなふうに御主人様をご案内しようかと胸を弾ませていました。
いつもの空港、いつもの待ち合わせ場所。
時間に余裕を持って到着した私でしたが、それに合わせるかのように、飛行機も予定より少し早く到着していたようです。
そんな事を知る由も無い私。
御主人様が到着口から出て来られるにはもう少し時間がある...
そう想ってぼーっとしていると、私の視界に突然、御主人様が現れました。
慌てて立ち上がる私。
一瞬こちらに視線を下さった御主人様でしたが、そのままどんどんと人混みに紛れて歩いて行ってしまわれます。
私は急いでその後を追いかけますが、一向に距離は縮まりません。
それどころか、少しずつ遠ざかって行く御主人様の背中。
人がいる所でお名前を呼ぶ訳にはいかず、どうしようかと想った時、突然御主人様が立ち止まって振り返られました。
やっとその視界に捉えて貰った私。
一気に安堵感が広がり、私は急ぎ足で御主人様の元へ向かいます。
けれど私が追い付く前にまた歩き出される御主人様。
半分振り返られながら、まずは一服したいと仰り、喫煙所へと入って行かれました。
私はいつものように御主人様の鞄を預かり、喫煙所の前で待機します。
こうやって御主人様をお待ちするのも大好きな時間。
ついつい緩んでしまう口元に、重たい鞄の持ち手を握り締めながら、一生懸命平静を装っていました。
フライト後の一服を済まされた御主人様をご案内し、車を停めている空港の駐車場へと移動した二人。
前回、注意された事を活かし、今回は革靴を脱いで使用して頂くルームシューズと、御主人様が次回持って来るようにと渡して下さったピンクの携帯灰皿を準備していました。
それを確認された御主人様は、そうである事が当然であるかのように「よし」と言って下さいます。
やった!と、心の中ではしゃぐ私。
一般的な言葉とは違うけれど、それが御主人様からのお褒めの言葉である事を知っている私は、御主人様に気持ち良く出発して頂ける事を悦んでいました。
「そちらの天気はどうですか?」と、御主人様からメールが届きました。
私が雨女なのか、調教日にはお天気が崩れる事が多くあります。
けれどこの日は珍しく快晴。
私からの返事を受け取られた御主人様は、私が事前に提案させて頂いた、山並みを愉しむコースを選択されました。
今回の調教は、温泉旅行調教。
以前利用した旅館に再訪しようと、御主人様と相談をして以前から決めていたのです。
そして今回は散策をしたいとのご要望があったので、チェックインの時間等を考慮しつつ、二つの散策コースを事前にご提案。
私は御主人様をお迎えする為、前日に洗車をした車で空港へと向かいながら、どんなふうに御主人様をご案内しようかと胸を弾ませていました。
いつもの空港、いつもの待ち合わせ場所。
時間に余裕を持って到着した私でしたが、それに合わせるかのように、飛行機も予定より少し早く到着していたようです。
そんな事を知る由も無い私。
御主人様が到着口から出て来られるにはもう少し時間がある...
そう想ってぼーっとしていると、私の視界に突然、御主人様が現れました。
慌てて立ち上がる私。
一瞬こちらに視線を下さった御主人様でしたが、そのままどんどんと人混みに紛れて歩いて行ってしまわれます。
私は急いでその後を追いかけますが、一向に距離は縮まりません。
それどころか、少しずつ遠ざかって行く御主人様の背中。
人がいる所でお名前を呼ぶ訳にはいかず、どうしようかと想った時、突然御主人様が立ち止まって振り返られました。
やっとその視界に捉えて貰った私。
一気に安堵感が広がり、私は急ぎ足で御主人様の元へ向かいます。
けれど私が追い付く前にまた歩き出される御主人様。
半分振り返られながら、まずは一服したいと仰り、喫煙所へと入って行かれました。
私はいつものように御主人様の鞄を預かり、喫煙所の前で待機します。
こうやって御主人様をお待ちするのも大好きな時間。
ついつい緩んでしまう口元に、重たい鞄の持ち手を握り締めながら、一生懸命平静を装っていました。
フライト後の一服を済まされた御主人様をご案内し、車を停めている空港の駐車場へと移動した二人。
前回、注意された事を活かし、今回は革靴を脱いで使用して頂くルームシューズと、御主人様が次回持って来るようにと渡して下さったピンクの携帯灰皿を準備していました。
それを確認された御主人様は、そうである事が当然であるかのように「よし」と言って下さいます。
やった!と、心の中ではしゃぐ私。
一般的な言葉とは違うけれど、それが御主人様からのお褒めの言葉である事を知っている私は、御主人様に気持ち良く出発して頂ける事を悦んでいました。
御主人様に触れている腕の位置を少しずつずらしながら、私はその熱を自分の肌へと移して行きます。
そうしている間に、空港に到着したタクシー。
私が先程お渡しした封筒を取り出し、精算を済ませて下さる御主人様。
私はこの時もずっと迷っていました。
空港からであれば、御主人様に無理なく帰宅して頂く事が出来る。
もちろん少しでも一緒にいたいけれど、今はそれどころではない。
何より、御主人様が苦しい想いをされているのが耐えられない。
早く休んで頂きたい。
そう想いましたが、果たして私がそれを言ってもいいものなのか、判断がつきませんでした。
全ては御主人様が決定される事。
御主人様に早く休んで頂きたいと想うのは、もしかしたら私の我儘なのかもしれない。
もし今の状況があまりにも辛いものであれば、きっと御主人様が判断される。
私が提案する事は間違いなのかもしれない。
触れている腕は先程と変わらず熱を帯びているけれど、表情もお顔色も悪くはない。
やはり御主人様にお任せしよう。
色々な状況を考えた私は、時折、「大丈夫ですか?」と御主人様にお声を掛けながら、一緒に過ごせる残り僅かな時間を精一杯愉しむ事にしました。
空港内。
今日はいつもと違うお店に入り、御主人様と横並びに座って食事を取ります。
向かい合っているのもお顔が見えて嬉しいけれど、御主人様との距離が近いこの座り方が一番好き。
私はその一挙一動を見逃さないように、御主人様の様子を注意深く見守っていました。
食欲もあるようだし、笑顔にも無理をされている様子は感じられない…
私は持っていた鎮痛剤を御主人様にお渡しし、食後に服用して頂きました。
きっとその事で頭がいっぱいだったのでしょう。
食事を終えてエレベーターから降りた私は、御主人様のお姿を見失ってしまいました。
はぐれてしまったかと想い、慌てて今降りたばかりのエレベーターを覗き込んだ私。
けれどそこには誰もいない。
どうしようと振り返った所に、きょとんとしたお顔の御主人様がいらっしゃいました。
私が一人で考え事をしている間に、御主人様は他のお客さんに紛れてエレベーターを降りていらっしゃったのです。
お前は何をしているんだと言わんばかりの視線。
馬鹿な愛奴に呆れられている御主人様でしたが、その笑顔はとても優しいものでした。
良かった…ホテルを出た時よりも表情が明るい。
まだ解熱した訳では無い事をその手首で確信しながらも、ほんの少しお元気になられた様子の御主人様に安堵する私。
いつものように引き摺られながら、手荷物検査場近くのソファーへと移動しました。
御主人様は食後の一服へ。
私は一人、ソファーで待てをしながら、進む時計の針を睨み付けます。
やっと御主人様にお逢い出来たのに、もう離れなければならない。
いつもの事だけれど、今日は特に名残惜しい。
けれどやっぱり御主人様に早く休んで頂きたい。
その気持ちが強かった私は、いつものように見送りの時間まで一緒に過ごして下さった御主人様に感謝をしていました。
寂しいけれど寂しくない。
今日は駄々を捏ねずに出発しよう。
御主人様が元気になられる事以外に優先する事は何も無い。
そう一人で決意していると、御主人様が喫煙所から戻っていらっしゃいました。
迫る時間。
二人で時計を確認すると、さっきと同じようにソファーに横並びに座っていた御主人様が、私の目を見てご自分の唇をとんとんと指さされます。
今度は私がきょとんとする番。
…というより、かなり驚いていました。
手荷物検査場の近くには、たくさんの人がいる。
いつもならこんな状況であれば、御挨拶をする事は出来ません。
というより、御主人様がそれを望まれない。
私は周りに人がたくさんいようがいまいが、いつでも御主人様に御挨拶をしたい。
けれどそれをどうするかは御主人様が決められる事。
御主人様の御命令無しには、私は御挨拶をする事すら出来ないのです。
ですからいつもとは違う御主人様の行動に、私は酷く驚いて、どうしたらいいのか混乱していました。
その結果、「風邪が伝染ります…」と訳の解らない事を口走ってしまったのです。
それならばと、今度は唇の代わりに、ご自分の首筋を指さされる御主人様。
私はそれを見た瞬間、自分の発した言葉を酷く後悔しました。
せっかく御主人様が御命令して下さったのに。
身体が辛いのにも関わらず、私を見送って下さるのに。
今までの私なら、自分の発言に後悔したまま、ここで諦めていました。
けれど御主人様の前でだけは、ありのままの自分でいたい。
御主人様にだけは、私の馬鹿な所も汚い部分も、全てを曝け出していたい。
御主人様の愛奴として、自分を誤魔化す事は赦されない。
そう御主人様に躾けられている私。
物凄く恥ずかしいけれど、自分の気持ちをきちんとお伝えしなければ...!
そう強く想いました。
「口にします!」と勇気を振り絞って発言した私。
御主人様は黙って私の言葉を受け入れて下さいました。
何だかやけに緊張して、御主人様の唇を舐めさせて頂く私。
それはたった数秒の事。
けれど私にとっては、とても大きな一歩だったような気がしています。
私の挨拶を受け取った御主人様は、すっと立ち上がって歩き出されました。
私もその後に続き、御主人様のお傍を離れて手荷物検査へと歩き出します。
いつものように、私が見えなくなるまで見送って下さる御主人様。
駄々を捏ねなかった自分を小さく褒めながら、私は小さくなっていく御主人様に手を振りました。
離れたくないのはいつもの事。
それより何より、御主人様が辛い想いをされているのは耐えられない。
一瞬込み上げた涙をぐっと飲み込み、私は一人、真っ暗な空へと飛び立ちました。
御主人様が早くお元気になるようにと、闇の中に祈りながら。
15度目の調教はこれにて終了となります。
少し体調を崩していた為、せっかく取り戻した遅れは、また周回遅れとなってしまいました。
既に16度目の調教も終了しており、近々17度目の調教を受けに御主人様の元へ帰ります。
年末年始で少し遅れを取り戻したいところです。
いつも当ブログに足を運んで下さり、ありがとうございます。
16度目の調教も宜しくお願い致します。
愛奴
そうしている間に、空港に到着したタクシー。
私が先程お渡しした封筒を取り出し、精算を済ませて下さる御主人様。
私はこの時もずっと迷っていました。
空港からであれば、御主人様に無理なく帰宅して頂く事が出来る。
もちろん少しでも一緒にいたいけれど、今はそれどころではない。
何より、御主人様が苦しい想いをされているのが耐えられない。
早く休んで頂きたい。
そう想いましたが、果たして私がそれを言ってもいいものなのか、判断がつきませんでした。
全ては御主人様が決定される事。
御主人様に早く休んで頂きたいと想うのは、もしかしたら私の我儘なのかもしれない。
もし今の状況があまりにも辛いものであれば、きっと御主人様が判断される。
私が提案する事は間違いなのかもしれない。
触れている腕は先程と変わらず熱を帯びているけれど、表情もお顔色も悪くはない。
やはり御主人様にお任せしよう。
色々な状況を考えた私は、時折、「大丈夫ですか?」と御主人様にお声を掛けながら、一緒に過ごせる残り僅かな時間を精一杯愉しむ事にしました。
空港内。
今日はいつもと違うお店に入り、御主人様と横並びに座って食事を取ります。
向かい合っているのもお顔が見えて嬉しいけれど、御主人様との距離が近いこの座り方が一番好き。
私はその一挙一動を見逃さないように、御主人様の様子を注意深く見守っていました。
食欲もあるようだし、笑顔にも無理をされている様子は感じられない…
私は持っていた鎮痛剤を御主人様にお渡しし、食後に服用して頂きました。
きっとその事で頭がいっぱいだったのでしょう。
食事を終えてエレベーターから降りた私は、御主人様のお姿を見失ってしまいました。
はぐれてしまったかと想い、慌てて今降りたばかりのエレベーターを覗き込んだ私。
けれどそこには誰もいない。
どうしようと振り返った所に、きょとんとしたお顔の御主人様がいらっしゃいました。
私が一人で考え事をしている間に、御主人様は他のお客さんに紛れてエレベーターを降りていらっしゃったのです。
お前は何をしているんだと言わんばかりの視線。
馬鹿な愛奴に呆れられている御主人様でしたが、その笑顔はとても優しいものでした。
良かった…ホテルを出た時よりも表情が明るい。
まだ解熱した訳では無い事をその手首で確信しながらも、ほんの少しお元気になられた様子の御主人様に安堵する私。
いつものように引き摺られながら、手荷物検査場近くのソファーへと移動しました。
御主人様は食後の一服へ。
私は一人、ソファーで待てをしながら、進む時計の針を睨み付けます。
やっと御主人様にお逢い出来たのに、もう離れなければならない。
いつもの事だけれど、今日は特に名残惜しい。
けれどやっぱり御主人様に早く休んで頂きたい。
その気持ちが強かった私は、いつものように見送りの時間まで一緒に過ごして下さった御主人様に感謝をしていました。
寂しいけれど寂しくない。
今日は駄々を捏ねずに出発しよう。
御主人様が元気になられる事以外に優先する事は何も無い。
そう一人で決意していると、御主人様が喫煙所から戻っていらっしゃいました。
迫る時間。
二人で時計を確認すると、さっきと同じようにソファーに横並びに座っていた御主人様が、私の目を見てご自分の唇をとんとんと指さされます。
今度は私がきょとんとする番。
…というより、かなり驚いていました。
手荷物検査場の近くには、たくさんの人がいる。
いつもならこんな状況であれば、御挨拶をする事は出来ません。
というより、御主人様がそれを望まれない。
私は周りに人がたくさんいようがいまいが、いつでも御主人様に御挨拶をしたい。
けれどそれをどうするかは御主人様が決められる事。
御主人様の御命令無しには、私は御挨拶をする事すら出来ないのです。
ですからいつもとは違う御主人様の行動に、私は酷く驚いて、どうしたらいいのか混乱していました。
その結果、「風邪が伝染ります…」と訳の解らない事を口走ってしまったのです。
それならばと、今度は唇の代わりに、ご自分の首筋を指さされる御主人様。
私はそれを見た瞬間、自分の発した言葉を酷く後悔しました。
せっかく御主人様が御命令して下さったのに。
身体が辛いのにも関わらず、私を見送って下さるのに。
今までの私なら、自分の発言に後悔したまま、ここで諦めていました。
けれど御主人様の前でだけは、ありのままの自分でいたい。
御主人様にだけは、私の馬鹿な所も汚い部分も、全てを曝け出していたい。
御主人様の愛奴として、自分を誤魔化す事は赦されない。
そう御主人様に躾けられている私。
物凄く恥ずかしいけれど、自分の気持ちをきちんとお伝えしなければ...!
そう強く想いました。
「口にします!」と勇気を振り絞って発言した私。
御主人様は黙って私の言葉を受け入れて下さいました。
何だかやけに緊張して、御主人様の唇を舐めさせて頂く私。
それはたった数秒の事。
けれど私にとっては、とても大きな一歩だったような気がしています。
私の挨拶を受け取った御主人様は、すっと立ち上がって歩き出されました。
私もその後に続き、御主人様のお傍を離れて手荷物検査へと歩き出します。
いつものように、私が見えなくなるまで見送って下さる御主人様。
駄々を捏ねなかった自分を小さく褒めながら、私は小さくなっていく御主人様に手を振りました。
離れたくないのはいつもの事。
それより何より、御主人様が辛い想いをされているのは耐えられない。
一瞬込み上げた涙をぐっと飲み込み、私は一人、真っ暗な空へと飛び立ちました。
御主人様が早くお元気になるようにと、闇の中に祈りながら。
15度目の調教はこれにて終了となります。
少し体調を崩していた為、せっかく取り戻した遅れは、また周回遅れとなってしまいました。
既に16度目の調教も終了しており、近々17度目の調教を受けに御主人様の元へ帰ります。
年末年始で少し遅れを取り戻したいところです。
いつも当ブログに足を運んで下さり、ありがとうございます。
16度目の調教も宜しくお願い致します。
愛奴
御主人様の上で揺さぶられながら、このまま精子を注いで頂けるかと想っていた愛奴。
けれどそのままペニスは引き抜かれ、私は御主人様の上から下ろされてしまいました。
私が下手だから、悦んで頂けなかったのかな…
身体に残る快楽の中で、私は上手に動けなかった自分に放心したまま、枕を整えられている御主人様の御姿をぼんやりと眺めていました。
綺麗になった枕に頭を乗せられた御主人様。
その腕の中に来るようにと、私に合図を下さいます。
先程とは違って、見えない尻尾を項垂れさせたまま、私はそっとその腕の中に潜り込みました。
やっぱり悦んで頂けなかったのかな…
御主人様に気持ち良くなって頂く事が出来なかったのかな…
しゅんとしている私に気付かれたのか、御主人様は布団の中の脚を私に絡ませて下さいました。
優しく感じる御主人様の体温。
嬉しい…!
さっきまでのしぼんだ気持ちが一瞬で消え去り、私は一気に幸せ気分に包まれます。
もしかしたら御主人様は寒かっただけなのかもしれません。
けれど私に触れて下さる事が嬉しくて堪らなくて、私は幸せを噛み締めながらぎゅっと目を閉じました。
一瞬、眠っていた愛奴。
御主人様を起こさないようにそっとベッドを抜け出し、首輪だけを身に付けたまま、バスタブにお湯を張ります。
けれど水音に気が付かれた御主人様は、私がお部屋に戻ると、既に目を覚ましていらっしゃいました。
一緒にお風呂に入りながら、次回の温泉についてお話する御主人様と愛奴。
今回の調教の前から、次の調教は温泉旅行だと決めていたのです。
以前利用して、御主人様が気に入って下さった旅館。
秋も深まる温泉宿に、御主人様も愉しみにして下さっている様子。
私は御主人様をどのようにおもてなししようかと、わくわくする気持ちが抑えられずにいました。
お互いに身支度をしながらも、御主人様は尚も野球観戦を続けていらっしゃいます。
そんなにお好きなんだなと、普段見る事の出来ない御主人様の様子を微笑ましく眺めていました。
お部屋を後にした御主人様と愛奴。
ホテルのフロントにスーツケースを預け、タクシー乗り場を目指して歩き出しました。
と、私の先を歩いていらっしゃる御主人様が、後方に向かって手を伸ばして下さっています。
私は手を繋いでもいいのかと一瞬舞い上がりましたが、よく見ると、御主人様は袖を捲って手首を差し出されていました。
不思議に想いながらそこに触れる私。
熱い…
その時、全てのサインが一瞬で繋がりました。
眠くてぼーっとしていると仰っていた御主人様。
この季節にしては暖かそうな上着。
空港までタクシーを利用するとの提案。
冷えた身体。
手首の熱感から、御主人様は熱があるのだと直ぐに判りました。
もしかして、ずっとご気分が優れなかったのでは…
何で今の今まで気が付かなかったんだろう…
私は自責の念に駆られましたが、それより何より、御主人様が心配で堪りませんでした。
けれど大丈夫だとしか仰らない御主人様。
手首を繋いだままタクシーに乗り込みます。
私の冷たい手に伝わる、御主人様の熱。
少しでも心地良くなって頂きたいと想い、私は自分の冷たい腕を御主人様の手に押し当てていました。
冷たくて気持ちが良いと、手を繋いで下さる御主人様。
悦んでいる場合ではないのですが、御主人様と滅多に手を繋ぐ事のない私は、嬉しい気持ちをこっそりと押し殺していました。
夕方の都会はすっかりオレンジ。
いつもは満員電車から眺めている風景を、御主人様と手を繋いで静かに見つめる。
そんな贅沢な時間。
御主人様の体調がこれ以上悪くなりませんようにと、私はタクシーの窓から見える夕焼けに祈る事しか出来ませんでした。
けれどそのままペニスは引き抜かれ、私は御主人様の上から下ろされてしまいました。
私が下手だから、悦んで頂けなかったのかな…
身体に残る快楽の中で、私は上手に動けなかった自分に放心したまま、枕を整えられている御主人様の御姿をぼんやりと眺めていました。
綺麗になった枕に頭を乗せられた御主人様。
その腕の中に来るようにと、私に合図を下さいます。
先程とは違って、見えない尻尾を項垂れさせたまま、私はそっとその腕の中に潜り込みました。
やっぱり悦んで頂けなかったのかな…
御主人様に気持ち良くなって頂く事が出来なかったのかな…
しゅんとしている私に気付かれたのか、御主人様は布団の中の脚を私に絡ませて下さいました。
優しく感じる御主人様の体温。
嬉しい…!
さっきまでのしぼんだ気持ちが一瞬で消え去り、私は一気に幸せ気分に包まれます。
もしかしたら御主人様は寒かっただけなのかもしれません。
けれど私に触れて下さる事が嬉しくて堪らなくて、私は幸せを噛み締めながらぎゅっと目を閉じました。
一瞬、眠っていた愛奴。
御主人様を起こさないようにそっとベッドを抜け出し、首輪だけを身に付けたまま、バスタブにお湯を張ります。
けれど水音に気が付かれた御主人様は、私がお部屋に戻ると、既に目を覚ましていらっしゃいました。
一緒にお風呂に入りながら、次回の温泉についてお話する御主人様と愛奴。
今回の調教の前から、次の調教は温泉旅行だと決めていたのです。
以前利用して、御主人様が気に入って下さった旅館。
秋も深まる温泉宿に、御主人様も愉しみにして下さっている様子。
私は御主人様をどのようにおもてなししようかと、わくわくする気持ちが抑えられずにいました。
お互いに身支度をしながらも、御主人様は尚も野球観戦を続けていらっしゃいます。
そんなにお好きなんだなと、普段見る事の出来ない御主人様の様子を微笑ましく眺めていました。
お部屋を後にした御主人様と愛奴。
ホテルのフロントにスーツケースを預け、タクシー乗り場を目指して歩き出しました。
と、私の先を歩いていらっしゃる御主人様が、後方に向かって手を伸ばして下さっています。
私は手を繋いでもいいのかと一瞬舞い上がりましたが、よく見ると、御主人様は袖を捲って手首を差し出されていました。
不思議に想いながらそこに触れる私。
熱い…
その時、全てのサインが一瞬で繋がりました。
眠くてぼーっとしていると仰っていた御主人様。
この季節にしては暖かそうな上着。
空港までタクシーを利用するとの提案。
冷えた身体。
手首の熱感から、御主人様は熱があるのだと直ぐに判りました。
もしかして、ずっとご気分が優れなかったのでは…
何で今の今まで気が付かなかったんだろう…
私は自責の念に駆られましたが、それより何より、御主人様が心配で堪りませんでした。
けれど大丈夫だとしか仰らない御主人様。
手首を繋いだままタクシーに乗り込みます。
私の冷たい手に伝わる、御主人様の熱。
少しでも心地良くなって頂きたいと想い、私は自分の冷たい腕を御主人様の手に押し当てていました。
冷たくて気持ちが良いと、手を繋いで下さる御主人様。
悦んでいる場合ではないのですが、御主人様と滅多に手を繋ぐ事のない私は、嬉しい気持ちをこっそりと押し殺していました。
夕方の都会はすっかりオレンジ。
いつもは満員電車から眺めている風景を、御主人様と手を繋いで静かに見つめる。
そんな贅沢な時間。
御主人様の体調がこれ以上悪くなりませんようにと、私はタクシーの窓から見える夕焼けに祈る事しか出来ませんでした。
試合が一段落したのか、御主人様は静かに起き上がり、ベッドの背にもたれる体勢を取られました。
私はその様子をじっと見守り、指さされた下半身に吸い寄せられて行きます。
本日、二度目の御奉仕。
先程よりは気持ちも落ち着いていたので、私はより丁寧に舌を這わせて行きました。
御奉仕で一番好きなのは、舌先が触れる瞬間。
御主人様の味が一番濃い瞬間。
私の唾液が付いていない御主人様の皮膚の味は、御主人様自身も御存知でない筈。
私だけが知る御主人様の味。
それが堪らなく好きで、私の心は一気に満たされるのです。
けれどそう想うのも一瞬の事。
自分の唾液まみれになる御主人様のペニスを味わいたくて、もっともっと御主人様に悦んで頂きたくて。
私は夢中で頭を振りながら、唇と舌を引切り無しに動かしていました。
けれど途中で気が付いてしまった。
「3ヵ月分」
そう御主人様は仰っていました。
けれどどんなに頑張っても、そこには辿り着けない。
どんなに御奉仕をさせて頂いても、空白の時間を埋める事は出来ないのだと気が付いてしまったのです。
だって今私が御奉仕をさせて頂いているのは、目の前の御主人様。
この瞬間にも、私の御奉仕欲は埋まるどころか、舌を這わせる度に膨らむばかり。
そんな自分の貪欲さがふと可笑しく感じた瞬間。
私の口内に収まっている御主人様のペニスが、ぴくんと大きさを変え始めました。
その変化に神経を集中していると、頭の上から柔らかな溜息が聞こえて来ます。
御主人様が悦んで下さっている…!
私は嬉しくて堪らなくなり、更に舌を絡み付かせました。
このまま精子を頂けるかと想っていた私に、御主人様は、後ろ向きで挿入するようにと御命令されます。
複雑な心境になった私は、背中を向け、御主人様にゆっくりと跨りました。
身体の奥深くまでペニスを飲み込んでしまう騎乗位は、どうしても苦手なのです。
それでもゆっくり腰を沈めれば、あっという間にその根元まで咥え込んでしまうおまんこ。
子宮を押し上げてくるその苦しさに、私はそれだけで逝ってしまう寸前でした。
そんな私にお構い無しに、背後から耳に届くのは、御主人様の携帯から聞こえる野球中継の様子。
きっと御主人様は私を乗せながらも、試合を見ていらっしゃるのだろう。
そんな私は、御主人様のペニスでオナニーをしている変態愛奴。
貪欲で浅ましくて、快楽の為になら形振構わない雌犬。
そう想った瞬間、私の脳内は許容範囲を超えたようで、御主人様の指示にも動けなくなってしまいました。
すると、ぐずぐずしている愛奴に呆れられたのか、御主人様は私の腰を掴み、上下に揺さぶり始められます。
強制的なピストン運動に、子宮が壊れてしまいそう。
私はただただ鳴くばかりで、強烈な快楽とは裏腹な、御主人様の掌の温もりを感じていました。
突き上げる苦痛と快楽。
御主人様が触れて下さっている肌。
いろんな感情が混線したのか、私は思考する事を放棄していました。
私、御主人様の雌犬なんだ…
私はその様子をじっと見守り、指さされた下半身に吸い寄せられて行きます。
本日、二度目の御奉仕。
先程よりは気持ちも落ち着いていたので、私はより丁寧に舌を這わせて行きました。
御奉仕で一番好きなのは、舌先が触れる瞬間。
御主人様の味が一番濃い瞬間。
私の唾液が付いていない御主人様の皮膚の味は、御主人様自身も御存知でない筈。
私だけが知る御主人様の味。
それが堪らなく好きで、私の心は一気に満たされるのです。
けれどそう想うのも一瞬の事。
自分の唾液まみれになる御主人様のペニスを味わいたくて、もっともっと御主人様に悦んで頂きたくて。
私は夢中で頭を振りながら、唇と舌を引切り無しに動かしていました。
けれど途中で気が付いてしまった。
「3ヵ月分」
そう御主人様は仰っていました。
けれどどんなに頑張っても、そこには辿り着けない。
どんなに御奉仕をさせて頂いても、空白の時間を埋める事は出来ないのだと気が付いてしまったのです。
だって今私が御奉仕をさせて頂いているのは、目の前の御主人様。
この瞬間にも、私の御奉仕欲は埋まるどころか、舌を這わせる度に膨らむばかり。
そんな自分の貪欲さがふと可笑しく感じた瞬間。
私の口内に収まっている御主人様のペニスが、ぴくんと大きさを変え始めました。
その変化に神経を集中していると、頭の上から柔らかな溜息が聞こえて来ます。
御主人様が悦んで下さっている…!
私は嬉しくて堪らなくなり、更に舌を絡み付かせました。
このまま精子を頂けるかと想っていた私に、御主人様は、後ろ向きで挿入するようにと御命令されます。
複雑な心境になった私は、背中を向け、御主人様にゆっくりと跨りました。
身体の奥深くまでペニスを飲み込んでしまう騎乗位は、どうしても苦手なのです。
それでもゆっくり腰を沈めれば、あっという間にその根元まで咥え込んでしまうおまんこ。
子宮を押し上げてくるその苦しさに、私はそれだけで逝ってしまう寸前でした。
そんな私にお構い無しに、背後から耳に届くのは、御主人様の携帯から聞こえる野球中継の様子。
きっと御主人様は私を乗せながらも、試合を見ていらっしゃるのだろう。
そんな私は、御主人様のペニスでオナニーをしている変態愛奴。
貪欲で浅ましくて、快楽の為になら形振構わない雌犬。
そう想った瞬間、私の脳内は許容範囲を超えたようで、御主人様の指示にも動けなくなってしまいました。
すると、ぐずぐずしている愛奴に呆れられたのか、御主人様は私の腰を掴み、上下に揺さぶり始められます。
強制的なピストン運動に、子宮が壊れてしまいそう。
私はただただ鳴くばかりで、強烈な快楽とは裏腹な、御主人様の掌の温もりを感じていました。
突き上げる苦痛と快楽。
御主人様が触れて下さっている肌。
いろんな感情が混線したのか、私は思考する事を放棄していました。
私、御主人様の雌犬なんだ…
私に金属の首輪を装着した御主人様は、ベッドに横たわりながら、お風呂の準備をするようにと御命令されました。
私は全裸に首輪だけを付けたままバスルームへ行き、お湯加減を調整します。
首輪しか身に付けていない私。
冷静に考えれば可笑しな格好なのかもしれませんが、私は制服を着ているような気持ちになっていました。
御主人様の愛奴としての制服。
それはとてもとても着心地の良いもので、私はこの格好になるととても安心出来るのです。
バスタブにお湯が溜まった事を御主人様に御報告し、その後をついて再びバスルームへ戻る私。
いつもと同じ一人用のバスタブ。
けれど御主人様は私よりも背の高い身体を折り畳み、その半分にすっぽりと収まっていらっしゃいます。
隣に入ってもいいのかな…
一瞬迷いましたが、御主人様の表情からは何も読み取れません。
今までもこのバスタブに二人で入った事は何度もありました。
けれどその時々で御主人様のお気持ちは変わられる。
私がどう行動するべきなのかも変わる。
現に、前回は一人ずつ入っています。
そんな事が脳内を一気に駆け抜け、私は思い切って御主人様の隣に身体を沈めました。
「お隣に入ってもいいですか?」
そうお尋ねしても良かったのかもしれません。
時と場合によっては直接確認させて頂く事もあります。
けれどこの時は「そう」ではなかった。
私の愛奴としての直感がそう判断しました。
どうやらその判断は正しかったよう。
少し温度の下がってしまったお湯により深く浸かる為、御主人様は私に背中を向け、そのまま体重を預けてこられました。
私が御主人様を後ろから抱きとめるような体勢です。
いつもとは逆だけれど、やはり御主人様との触れ合いは特別。
私は込み上げてくる幸福感を沈めるように、お湯に浸かりきれなかったその両肩に繰り返しお湯を掛けていました。
今日は御主人様がお好きな野球の試合の日。
再び携帯で野球観戦を始められた御主人様は、ベッドに枕を二つ並べられました。
見慣れない状況にぽかんとしてしまう私。
いつもは御主人様がお使いになる枕一つだけ。
私の枕は御主人様の腕の中なので、必要ないのです。
と、片方の枕にうつ伏せになられた御主人様は、もう片方の枕をぽんぽんと叩きながら、私の瞳に合図を送られました。
私は二つの枕の意味を理解し、御主人様と同じ格好で枕を抱き抱えます。
それは眠る前にベッドで一つの絵本を読む兄弟か、クリスマスイブにプレゼントを待つ姉妹のよう。
ベッドに真っ直ぐ並んだ二つの身体は、小さな携帯画面を一緒に見ていました。
触れ合っている二の腕が嬉しくて堪らない。
御主人様は試合に一喜一憂され、そんなお姿を見ているのが嬉しくて堪りませんでした。
「今日は天気も良いし、試合を見に行けば良かったかもしれませんね」
ふと、御主人様が仰います。
けれど想いがけないその御言葉に固まる私。
決して私の返事を求める発言ではなかったけれど、あまりの驚きにどう反応すれば良いのか判らなくなっていました。
だってそんな事は一度もした事がない。
仮に試合を見に行ったとしたら、調教はどうなるのだろう…
私は御主人様と一緒なら何処でも何でも嬉しいけれど、御主人様はそれで悦んで下さるのだろうか…
そもそも、私も一緒に行って良いのかすら判らない。
御主人様の想像の中には、私はいないかもしれない。
どちらとも取れる御主人様の何気ない発言に、私の心の中は吹き荒れていました。
私は全裸に首輪だけを付けたままバスルームへ行き、お湯加減を調整します。
首輪しか身に付けていない私。
冷静に考えれば可笑しな格好なのかもしれませんが、私は制服を着ているような気持ちになっていました。
御主人様の愛奴としての制服。
それはとてもとても着心地の良いもので、私はこの格好になるととても安心出来るのです。
バスタブにお湯が溜まった事を御主人様に御報告し、その後をついて再びバスルームへ戻る私。
いつもと同じ一人用のバスタブ。
けれど御主人様は私よりも背の高い身体を折り畳み、その半分にすっぽりと収まっていらっしゃいます。
隣に入ってもいいのかな…
一瞬迷いましたが、御主人様の表情からは何も読み取れません。
今までもこのバスタブに二人で入った事は何度もありました。
けれどその時々で御主人様のお気持ちは変わられる。
私がどう行動するべきなのかも変わる。
現に、前回は一人ずつ入っています。
そんな事が脳内を一気に駆け抜け、私は思い切って御主人様の隣に身体を沈めました。
「お隣に入ってもいいですか?」
そうお尋ねしても良かったのかもしれません。
時と場合によっては直接確認させて頂く事もあります。
けれどこの時は「そう」ではなかった。
私の愛奴としての直感がそう判断しました。
どうやらその判断は正しかったよう。
少し温度の下がってしまったお湯により深く浸かる為、御主人様は私に背中を向け、そのまま体重を預けてこられました。
私が御主人様を後ろから抱きとめるような体勢です。
いつもとは逆だけれど、やはり御主人様との触れ合いは特別。
私は込み上げてくる幸福感を沈めるように、お湯に浸かりきれなかったその両肩に繰り返しお湯を掛けていました。
今日は御主人様がお好きな野球の試合の日。
再び携帯で野球観戦を始められた御主人様は、ベッドに枕を二つ並べられました。
見慣れない状況にぽかんとしてしまう私。
いつもは御主人様がお使いになる枕一つだけ。
私の枕は御主人様の腕の中なので、必要ないのです。
と、片方の枕にうつ伏せになられた御主人様は、もう片方の枕をぽんぽんと叩きながら、私の瞳に合図を送られました。
私は二つの枕の意味を理解し、御主人様と同じ格好で枕を抱き抱えます。
それは眠る前にベッドで一つの絵本を読む兄弟か、クリスマスイブにプレゼントを待つ姉妹のよう。
ベッドに真っ直ぐ並んだ二つの身体は、小さな携帯画面を一緒に見ていました。
触れ合っている二の腕が嬉しくて堪らない。
御主人様は試合に一喜一憂され、そんなお姿を見ているのが嬉しくて堪りませんでした。
「今日は天気も良いし、試合を見に行けば良かったかもしれませんね」
ふと、御主人様が仰います。
けれど想いがけないその御言葉に固まる私。
決して私の返事を求める発言ではなかったけれど、あまりの驚きにどう反応すれば良いのか判らなくなっていました。
だってそんな事は一度もした事がない。
仮に試合を見に行ったとしたら、調教はどうなるのだろう…
私は御主人様と一緒なら何処でも何でも嬉しいけれど、御主人様はそれで悦んで下さるのだろうか…
そもそも、私も一緒に行って良いのかすら判らない。
御主人様の想像の中には、私はいないかもしれない。
どちらとも取れる御主人様の何気ない発言に、私の心の中は吹き荒れていました。