御主人様と愛奴 変態の日々の記録
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Author:愛奴
♥当ブログは性的表現・画像を使用しておりますので、18歳未満の方は直ちにブラウザバックをお願い致します。
またSMに嫌悪感をお持ちの方は閲覧をお控え下さい。
自己責任の元での閲覧をお願い致します。
御主人様の愛奴です。
お初の方は「はじめに」をご参照下さい。
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私からのお返事のみ掲載させて頂きますので、SMに興味のある方もノーマルの方も、皆様お気軽に足跡を残して下さると嬉しいです。
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御主人様のお身体をバスタオルで包み、丁寧に拭き上げた私。
急いで自分自身の水分を拭き取ってお部屋に戻ると、御主人様は既にベッドで寛がれていました。
いそいそと傍に寄ってくる愛奴に、少しだけ意地悪をされたくなったのでしょうか。
御主人様はマッサージのお返しと称され、私の腰を強く指圧して来られたのです。
その痛みと擽ったさ、そして嬉しさ。
笑い転げる私は、じっとしている事が出来ず、そのまま御主人様の上に倒れ込んでしまいました。
「乗るんじゃありません」
「重いのですが」
素っ気ない御言葉とは裏腹な御主人様の優しい表情。
私はそれを決して見逃さず、二人一緒にベッドに寝転びました。
けれど今度はますます御主人様に近付けない体勢になってしまい、私は仕方なくそのお隣に並んで身体を休めます。
こうしてお傍にいられるだけでも本当に幸せ。
そう想い、静かに目を閉じて御主人様の気配を堪能していた時。
肌触りの良い羽根布団がざわっと音を立てて持ち上がり、暖かい御主人様の脚が私の脚に絡み付いて来たのです。
触れ合える事もそうだけれど、御主人様が自らそうして下さる事の特別感。
重なった肌から込み上げて来る幸福を逃すまいと、私は出来るだけ御主人様に寄り添いました。
そんな愛奴の行動に満足されたのか、鼻からふうっと息を吐き出された御主人様。
程なくして聞こえて来た小さな寝息を確認すると、私も安心してうとうとと眠りに落ちて行きました。
チェックアウトの時間が近付くにつれ、次第に傾いて行く太陽。
お部屋の中にまで入り込んで来た陽射しに暖められて、ゆっくりと目を覚ました私。
ふと隣に視線を移すと、まだ眠られている御主人様の首筋には、つうっと汗の雫が流れていました。
しまった…。
こんなに汗をかかれて、きっと寝苦しかったに違いない…。
カーテンを閉めていれば、御主人様に気持ち良く休んで頂く事が出来たのに…。
瞬時にそう反省した私でしたが、こうしている時間さえも無駄には出来ない。
振動を最小限に抑えるようさっとベッドから降りると、大きな窓に掛けてある長い長いカーテンを閉め、素早くお部屋の温度を調整しました。
そしてそのままバスルームへと向かい、新しいお湯の準備を始めます。
御主人様が目を覚まされた時、寝汗で濡れたお身体では気持ちが悪いに違いない。
それならば少しでも早く汗を流して頂けるよう、適温のお湯を準備して差し上げたい。
それは愛奴としてでもありましたが、御主人様にただ心地好く過ごして頂きたいという素直な想いだけでした。
お部屋の温度を調整しつつ、御主人様の傍らでチェックアウト一時間前まで過ごした私。
起こされた御主人様は、まだ燦々と降り注ぐ陽射しに目を細められていました。
もうこんな時間になったのかと呟かれ、携帯を見つめる御主人様を見つめる愛奴に、先にバスルームに行っておくようにと促されます。
何時もならこんな時、少しだけ駄々を捏ねる愛奴でしたが、この時は邪魔をしてはいけないのだと瞬時に判断し、素直にベッドから下りました。
全裸でとことことバスルームへ歩いて行き、一人お湯に浸かった私。
暫くしていらっしゃった御主人様が私の隣へ腰を下ろすと、そのお身体の分だけ水位が上昇しました。
バスタブの縁を超えて、ざあっと溢れるお湯。
一頻り流れ切ってしまうと、静かな空間に御主人様の指の音だけが響きます。
まるでモールス信号のように不規則に動く指に対して、静かに宙を見つめていらっしゃる御主人様。
きっと何か考え事をされている。
話し掛けてはいけない。
そう正解を感じ取りましたが、その時間が余りにも長く感じて。
暫く見守った後、どうしたのですかと想い切って聞いてみたのです。
するとやはりお仕事の事を考えていらっしゃった様子。
御主人様はご自分のお仕事に関して、余り熱心な様子を見せて下さる事はないのですが。
本当はそうではない事。
お休みの日もお仕事をされている事。
いつも熱心である事を私は知っていました。
それは私が御主人様の事を尊敬している理由の一つでもあり、お逢い出来ない時間を不満に想えない理由の一つでもある。
その中で私に目を掛けて下さる事。
それが御主人様である事。
私はその全てを受け入れているからこそ、何時も安心して「待て」をしていられるのです。
急いで自分自身の水分を拭き取ってお部屋に戻ると、御主人様は既にベッドで寛がれていました。
いそいそと傍に寄ってくる愛奴に、少しだけ意地悪をされたくなったのでしょうか。
御主人様はマッサージのお返しと称され、私の腰を強く指圧して来られたのです。
その痛みと擽ったさ、そして嬉しさ。
笑い転げる私は、じっとしている事が出来ず、そのまま御主人様の上に倒れ込んでしまいました。
「乗るんじゃありません」
「重いのですが」
素っ気ない御言葉とは裏腹な御主人様の優しい表情。
私はそれを決して見逃さず、二人一緒にベッドに寝転びました。
けれど今度はますます御主人様に近付けない体勢になってしまい、私は仕方なくそのお隣に並んで身体を休めます。
こうしてお傍にいられるだけでも本当に幸せ。
そう想い、静かに目を閉じて御主人様の気配を堪能していた時。
肌触りの良い羽根布団がざわっと音を立てて持ち上がり、暖かい御主人様の脚が私の脚に絡み付いて来たのです。
触れ合える事もそうだけれど、御主人様が自らそうして下さる事の特別感。
重なった肌から込み上げて来る幸福を逃すまいと、私は出来るだけ御主人様に寄り添いました。
そんな愛奴の行動に満足されたのか、鼻からふうっと息を吐き出された御主人様。
程なくして聞こえて来た小さな寝息を確認すると、私も安心してうとうとと眠りに落ちて行きました。
チェックアウトの時間が近付くにつれ、次第に傾いて行く太陽。
お部屋の中にまで入り込んで来た陽射しに暖められて、ゆっくりと目を覚ました私。
ふと隣に視線を移すと、まだ眠られている御主人様の首筋には、つうっと汗の雫が流れていました。
しまった…。
こんなに汗をかかれて、きっと寝苦しかったに違いない…。
カーテンを閉めていれば、御主人様に気持ち良く休んで頂く事が出来たのに…。
瞬時にそう反省した私でしたが、こうしている時間さえも無駄には出来ない。
振動を最小限に抑えるようさっとベッドから降りると、大きな窓に掛けてある長い長いカーテンを閉め、素早くお部屋の温度を調整しました。
そしてそのままバスルームへと向かい、新しいお湯の準備を始めます。
御主人様が目を覚まされた時、寝汗で濡れたお身体では気持ちが悪いに違いない。
それならば少しでも早く汗を流して頂けるよう、適温のお湯を準備して差し上げたい。
それは愛奴としてでもありましたが、御主人様にただ心地好く過ごして頂きたいという素直な想いだけでした。
お部屋の温度を調整しつつ、御主人様の傍らでチェックアウト一時間前まで過ごした私。
起こされた御主人様は、まだ燦々と降り注ぐ陽射しに目を細められていました。
もうこんな時間になったのかと呟かれ、携帯を見つめる御主人様を見つめる愛奴に、先にバスルームに行っておくようにと促されます。
何時もならこんな時、少しだけ駄々を捏ねる愛奴でしたが、この時は邪魔をしてはいけないのだと瞬時に判断し、素直にベッドから下りました。
全裸でとことことバスルームへ歩いて行き、一人お湯に浸かった私。
暫くしていらっしゃった御主人様が私の隣へ腰を下ろすと、そのお身体の分だけ水位が上昇しました。
バスタブの縁を超えて、ざあっと溢れるお湯。
一頻り流れ切ってしまうと、静かな空間に御主人様の指の音だけが響きます。
まるでモールス信号のように不規則に動く指に対して、静かに宙を見つめていらっしゃる御主人様。
きっと何か考え事をされている。
話し掛けてはいけない。
そう正解を感じ取りましたが、その時間が余りにも長く感じて。
暫く見守った後、どうしたのですかと想い切って聞いてみたのです。
するとやはりお仕事の事を考えていらっしゃった様子。
御主人様はご自分のお仕事に関して、余り熱心な様子を見せて下さる事はないのですが。
本当はそうではない事。
お休みの日もお仕事をされている事。
いつも熱心である事を私は知っていました。
それは私が御主人様の事を尊敬している理由の一つでもあり、お逢い出来ない時間を不満に想えない理由の一つでもある。
その中で私に目を掛けて下さる事。
それが御主人様である事。
私はその全てを受け入れているからこそ、何時も安心して「待て」をしていられるのです。
御主人様がお酒を一口飲まれ、煙草に火を付けられても、使い終わられた愛奴はそのままの体勢から動けずにいました。
お部屋に射し込む優しい光。
大きな窓と向き合っているおまんこは、御主人様の眼前に晒されているに違いありません。
それが恥ずかしくて堪らないのに。
痙攣を止められない身体は、無様な程に御主人様の痕跡を味わい続けていました。
そうしてずっと遠くに置いて来た私の思考。
まるで気絶でもしていたかのように、それは突然に飛んで戻って来て。
私は広げた脚を反射的に閉じ、椅子に座って寛がれている御主人様のお顔を見ました。
「風呂」
やっと起きたか。
煙草を咥えられた薄い唇の端から漏れたその一言と視線には、きっとそんな言葉が乗っかっていたに違いありません。
けれどその瞳は、再開の時に見るあの鋭さと全く同じ。
煩わしさ、馬鹿馬鹿しさ、蔑みと呆れ。
それらのスパイスを極僅かに効かせた、御主人様の静かな愛情。
それを全身で受け取る事が出来る使用済みの愛奴はいつもこうで、私が自ら戻って来るのを待っていて下さるのです。
短くお返事をし、ベッドから飛び起きた私。
絨毯を汚さないようティッシュをおまんこに当てながら、一人バスルームへ飛び込みました。
バスタブの蛇口を捻り、ほんの少しだけ熱めのお湯に調整し終わると、ここで改めて服を着たままだった事に気が付きます。
たくし上げられて皺になった、新調したばかりのワンピース。
その痕跡を愛おしく想いながら服を脱ぎ捨て、私は何時もの姿になって御主人様の元へと戻りました。
愛奴を待つ間、ベッドにうつ伏せになられていた御主人様。
そっとそのお傍に寄ると、腰からのマッサージを希望されました。
私の大好きな時間の一つ。
何気ない会話をしながら、御主人様のお身体の感触をゆっくりと確かめて行く。
その状態をきちんと把握しておく事、異常がないか感覚を研ぎ澄ませる事。
御主人様の愛奴として、それらも大切な愛奴の役割なのです。
マッサージが終わると、そのお隣に合図を下さる御主人様。
起こす時間を指定されると、あっという間に寝息を立てて眠ってしまわれました。
けれど、ふかふかの高い枕に休まれた御主人様に、どう頑張っても寄り添う事が出来ません。
その腕の中は勿論、掴まれる場所もない。
けれど絶対に触れ合って眠りたい。
小さいけれど絶対に譲れない愛奴の拘りに、私は何度も体勢を変えながら、ああでもないこうでもないと試行錯誤を繰り返しました。
そしてどうにか頑張ってその体側にちょこんとくっつき、御主人様の鼓動を聴きながら目を閉じる事が出来たのです。
ゆっくりと目を開くと、大きな窓からの陽射しは変わる事なく降り注いでいます。
少しだけ寝ていたのだと理解した私の耳には、扉の向こうの水音が響いていました。
ゆっくりとベッドを下り、静かにバスルームへ向かう私。
バスタブの八割に溜まったお湯は、ほんの少しだけ高めの温度。
御主人様がスムーズに起きられなくても、冷める事は避けられる筈。
私は蛇口をきゅっと締めてベッドへ戻り、静かに御主人様へとお声を掛けました。
私の呼び掛けに、珍しくスムーズに目覚められた御主人様。
程良く眠って頂けたかなと安堵しながら、その背中をぴょこぴょこと追い掛けてバスルームへ向かいます。
バスタブに入られる御主人様は、その長い脚をきゅっと折り畳んで、小さく正方形に座って下さいました。
その隣に出来た、同じ大きさの正方形。
静かに確保されたその空間に、私はゆっくりと身を沈めました。
御主人様と私。
二人並ぶバスタブ。
すっかりはみ出した肩に掛け湯をすると、御主人様は少しだけ方向転換をして、私にその背中を預けて下さいました。
言葉は何もないけれど。
自然とそうなる空間。
御主人様のお顔は見えないけれど、その背中がどうしようもなく優しくて。
内臓の裏側から湧き上がって来る愛しさを掌に乗せて、私は小川の細流のように、その想いを清らかに注ぎ続けていました。
お部屋に射し込む優しい光。
大きな窓と向き合っているおまんこは、御主人様の眼前に晒されているに違いありません。
それが恥ずかしくて堪らないのに。
痙攣を止められない身体は、無様な程に御主人様の痕跡を味わい続けていました。
そうしてずっと遠くに置いて来た私の思考。
まるで気絶でもしていたかのように、それは突然に飛んで戻って来て。
私は広げた脚を反射的に閉じ、椅子に座って寛がれている御主人様のお顔を見ました。
「風呂」
やっと起きたか。
煙草を咥えられた薄い唇の端から漏れたその一言と視線には、きっとそんな言葉が乗っかっていたに違いありません。
けれどその瞳は、再開の時に見るあの鋭さと全く同じ。
煩わしさ、馬鹿馬鹿しさ、蔑みと呆れ。
それらのスパイスを極僅かに効かせた、御主人様の静かな愛情。
それを全身で受け取る事が出来る使用済みの愛奴はいつもこうで、私が自ら戻って来るのを待っていて下さるのです。
短くお返事をし、ベッドから飛び起きた私。
絨毯を汚さないようティッシュをおまんこに当てながら、一人バスルームへ飛び込みました。
バスタブの蛇口を捻り、ほんの少しだけ熱めのお湯に調整し終わると、ここで改めて服を着たままだった事に気が付きます。
たくし上げられて皺になった、新調したばかりのワンピース。
その痕跡を愛おしく想いながら服を脱ぎ捨て、私は何時もの姿になって御主人様の元へと戻りました。
愛奴を待つ間、ベッドにうつ伏せになられていた御主人様。
そっとそのお傍に寄ると、腰からのマッサージを希望されました。
私の大好きな時間の一つ。
何気ない会話をしながら、御主人様のお身体の感触をゆっくりと確かめて行く。
その状態をきちんと把握しておく事、異常がないか感覚を研ぎ澄ませる事。
御主人様の愛奴として、それらも大切な愛奴の役割なのです。
マッサージが終わると、そのお隣に合図を下さる御主人様。
起こす時間を指定されると、あっという間に寝息を立てて眠ってしまわれました。
けれど、ふかふかの高い枕に休まれた御主人様に、どう頑張っても寄り添う事が出来ません。
その腕の中は勿論、掴まれる場所もない。
けれど絶対に触れ合って眠りたい。
小さいけれど絶対に譲れない愛奴の拘りに、私は何度も体勢を変えながら、ああでもないこうでもないと試行錯誤を繰り返しました。
そしてどうにか頑張ってその体側にちょこんとくっつき、御主人様の鼓動を聴きながら目を閉じる事が出来たのです。
ゆっくりと目を開くと、大きな窓からの陽射しは変わる事なく降り注いでいます。
少しだけ寝ていたのだと理解した私の耳には、扉の向こうの水音が響いていました。
ゆっくりとベッドを下り、静かにバスルームへ向かう私。
バスタブの八割に溜まったお湯は、ほんの少しだけ高めの温度。
御主人様がスムーズに起きられなくても、冷める事は避けられる筈。
私は蛇口をきゅっと締めてベッドへ戻り、静かに御主人様へとお声を掛けました。
私の呼び掛けに、珍しくスムーズに目覚められた御主人様。
程良く眠って頂けたかなと安堵しながら、その背中をぴょこぴょこと追い掛けてバスルームへ向かいます。
バスタブに入られる御主人様は、その長い脚をきゅっと折り畳んで、小さく正方形に座って下さいました。
その隣に出来た、同じ大きさの正方形。
静かに確保されたその空間に、私はゆっくりと身を沈めました。
御主人様と私。
二人並ぶバスタブ。
すっかりはみ出した肩に掛け湯をすると、御主人様は少しだけ方向転換をして、私にその背中を預けて下さいました。
言葉は何もないけれど。
自然とそうなる空間。
御主人様のお顔は見えないけれど、その背中がどうしようもなく優しくて。
内臓の裏側から湧き上がって来る愛しさを掌に乗せて、私は小川の細流のように、その想いを清らかに注ぎ続けていました。
私の奉仕を愉しみながら、先程お渡しした封筒の中身を取り出された様子の御主人様。
目の前に広がる下腹部は、その指の動きに合わせて時折波打っています。
私は自然と目を閉じ、紙幣の擦れるその音に耳を澄ませていました。
そのせいで、御奉仕が緩やかになっていたのかもしれません。
「唇も使いなさい」
「舌がおかしくなっても続けるように」
頭の上から立て続けに降って来る指示。
私はうっとりとしていた意識を奮い立たせ、その御命令に忠実であろうと努めました。
けれど。
お札を数え終わると、私を抱え込むように、椅子に座ったまま前傾になられた御主人様。
ぐっと腕を伸ばされ、絨毯の上に座っている私のスカートをお尻側からたくし上げられます。
勿論、今日も下着は着けていません。
脚の間に蹲っている私の背中と、御主人様のお腹が逆さまにくっつけられた状態。
そのお身体の中にすっぽりと収まった私は、まるで抱き抱えられている子犬のよう。
アナル側から更に奥へと手を伸ばされ、捕えられたおまんこは、御奉仕の悦びに溢れるばかりでした。
愛液の滑りを利用し、ゆるゆると前後に流れて行く御主人様の指先。
その身体に包まれているだけでも夢見心地な私を更に押さえ付け、滑りを纏わせた指は、期待に溢れる穴へと優しく侵入して来ます。
その状況が余りに幸せ過ぎて。
舌に集中させていた意識は、あちらこちらへと引っ張られてしまいます。
その中でも特出していたのは、御主人様に触れているこの体勢。
腕の中で眠る時とはまた違って、まるで抱き締められているような感覚に、私の頭はパンクしてしまいそうでした。
折り畳まれた御主人様のお身体。
その下腹部に額が固定されている私。
舌だけを必死に動かして御奉仕に努めますが、御主人様によって与えられる快楽に、身体はがくがくと痙攣を続けるだけでした。
それでも何とか逝かないようにしながら、無我夢中で御奉仕を続ける私。
ふとその体重から解放され、ベッドに上がるようにと指示をされると、霞んだ思考にふらふらと立ち上がります。
ゆっくりとベッドに上がった愛奴を見届けた御主人様は、使い易いようにその身体をベッドの縁にセッティングされました。
お尻が半分空中に浮かんで、御主人様が立ったまま愛奴を使われる時の体勢。
私はその穴を使って頂く為に、大きく両脚を広げます。
天井を向いた穴。
御主人様の所有物。
再び差し込まれた指は、ほんの僅かな動きで私を絶頂へ連れて行こうとしていました。
けれどそう想ったのも束の間。
ぐっと拡げられた穴に感じた痛みから、その指が増やされたのだと判ります。
けれどそれが御主人様の指である事で、不思議と「痛み」だとは認識していませんでした。
言うならば、違和感に近いような。
限界まで拡がった穴は掻き混ぜられて、潮を吹く感覚が襲ったかと想うと、指の代わりに御主人様のペニスが侵入して来たのです。
それはいつもの圧迫感を伴う事なく、拡がったおまんこにじんわりと熱を齎して。
その余韻を愉しむ暇もなく、御主人様は私の真上からペニスを差し込まれました。
これ以上、奥等ないのではないかと想われる程、深く深く私を貫く御主人様。
「ちゃんと見なさい」
凶暴な快楽と幸福感に支配された私には、御主人様の御言葉の意味が理解出来ません。
ぼんやりとその瞳を見つめる私の身体を更に折り畳み、高く掲げられた結合部を見るように仰いました。
御主人様の背中の向こうに見える大きな窓ガラス。
そこから柔らかく差し込む陽射しに包まれて、その部分だけがやけに浮き上がって見えます。
ああ、御主人様が私を使って下さっている。
なんて幸せな風景なんだろう。
蕩けた思考には、全てがスローモーションに映って見えていました。
それが自分の身体で起こっていると自覚出来ない程に。
「注いであげましょう」
御主人様の表情は、限界が近い事を表していました。
けれどもう少しだけ。
まだその愛しいお顔を見つめていたい。
御主人様と私が繋がっている事実を、この脳裏に焼き付けたい。
それが過ぎた願いである事は解っていたけれど。
私の意思等、必要ある筈がないのだけれど。
私の役目は、御主人様に寄り添う事だけ。
私はこの瞬間を一欠片たりとも逃したくないという強い願いを込めて、御主人様に懇願しました。
働く事を放棄した、私の思考の精一杯で。
「下さい」と。
その言葉と入れ代わりに、私に注がれた御主人様。
直ぐにベッドから離れられましたが、私はいつもの様に身体を硬直させ、痙攣を続けていました。
御主人様は私の中から出て行かれた。
なのに空洞になったおまんこは、まだ御主人様の形に拡がっている。
その形跡すらも逃したくなくて。
私は無意識に膣を収縮させながら、御主人様の「痕」を貪り続けていました。
目の前に広がる下腹部は、その指の動きに合わせて時折波打っています。
私は自然と目を閉じ、紙幣の擦れるその音に耳を澄ませていました。
そのせいで、御奉仕が緩やかになっていたのかもしれません。
「唇も使いなさい」
「舌がおかしくなっても続けるように」
頭の上から立て続けに降って来る指示。
私はうっとりとしていた意識を奮い立たせ、その御命令に忠実であろうと努めました。
けれど。
お札を数え終わると、私を抱え込むように、椅子に座ったまま前傾になられた御主人様。
ぐっと腕を伸ばされ、絨毯の上に座っている私のスカートをお尻側からたくし上げられます。
勿論、今日も下着は着けていません。
脚の間に蹲っている私の背中と、御主人様のお腹が逆さまにくっつけられた状態。
そのお身体の中にすっぽりと収まった私は、まるで抱き抱えられている子犬のよう。
アナル側から更に奥へと手を伸ばされ、捕えられたおまんこは、御奉仕の悦びに溢れるばかりでした。
愛液の滑りを利用し、ゆるゆると前後に流れて行く御主人様の指先。
その身体に包まれているだけでも夢見心地な私を更に押さえ付け、滑りを纏わせた指は、期待に溢れる穴へと優しく侵入して来ます。
その状況が余りに幸せ過ぎて。
舌に集中させていた意識は、あちらこちらへと引っ張られてしまいます。
その中でも特出していたのは、御主人様に触れているこの体勢。
腕の中で眠る時とはまた違って、まるで抱き締められているような感覚に、私の頭はパンクしてしまいそうでした。
折り畳まれた御主人様のお身体。
その下腹部に額が固定されている私。
舌だけを必死に動かして御奉仕に努めますが、御主人様によって与えられる快楽に、身体はがくがくと痙攣を続けるだけでした。
それでも何とか逝かないようにしながら、無我夢中で御奉仕を続ける私。
ふとその体重から解放され、ベッドに上がるようにと指示をされると、霞んだ思考にふらふらと立ち上がります。
ゆっくりとベッドに上がった愛奴を見届けた御主人様は、使い易いようにその身体をベッドの縁にセッティングされました。
お尻が半分空中に浮かんで、御主人様が立ったまま愛奴を使われる時の体勢。
私はその穴を使って頂く為に、大きく両脚を広げます。
天井を向いた穴。
御主人様の所有物。
再び差し込まれた指は、ほんの僅かな動きで私を絶頂へ連れて行こうとしていました。
けれどそう想ったのも束の間。
ぐっと拡げられた穴に感じた痛みから、その指が増やされたのだと判ります。
けれどそれが御主人様の指である事で、不思議と「痛み」だとは認識していませんでした。
言うならば、違和感に近いような。
限界まで拡がった穴は掻き混ぜられて、潮を吹く感覚が襲ったかと想うと、指の代わりに御主人様のペニスが侵入して来たのです。
それはいつもの圧迫感を伴う事なく、拡がったおまんこにじんわりと熱を齎して。
その余韻を愉しむ暇もなく、御主人様は私の真上からペニスを差し込まれました。
これ以上、奥等ないのではないかと想われる程、深く深く私を貫く御主人様。
「ちゃんと見なさい」
凶暴な快楽と幸福感に支配された私には、御主人様の御言葉の意味が理解出来ません。
ぼんやりとその瞳を見つめる私の身体を更に折り畳み、高く掲げられた結合部を見るように仰いました。
御主人様の背中の向こうに見える大きな窓ガラス。
そこから柔らかく差し込む陽射しに包まれて、その部分だけがやけに浮き上がって見えます。
ああ、御主人様が私を使って下さっている。
なんて幸せな風景なんだろう。
蕩けた思考には、全てがスローモーションに映って見えていました。
それが自分の身体で起こっていると自覚出来ない程に。
「注いであげましょう」
御主人様の表情は、限界が近い事を表していました。
けれどもう少しだけ。
まだその愛しいお顔を見つめていたい。
御主人様と私が繋がっている事実を、この脳裏に焼き付けたい。
それが過ぎた願いである事は解っていたけれど。
私の意思等、必要ある筈がないのだけれど。
私の役目は、御主人様に寄り添う事だけ。
私はこの瞬間を一欠片たりとも逃したくないという強い願いを込めて、御主人様に懇願しました。
働く事を放棄した、私の思考の精一杯で。
「下さい」と。
その言葉と入れ代わりに、私に注がれた御主人様。
直ぐにベッドから離れられましたが、私はいつもの様に身体を硬直させ、痙攣を続けていました。
御主人様は私の中から出て行かれた。
なのに空洞になったおまんこは、まだ御主人様の形に拡がっている。
その形跡すらも逃したくなくて。
私は無意識に膣を収縮させながら、御主人様の「痕」を貪り続けていました。
主な応援を幾つか教えて下さった御主人様は、一旦トイレへと向かわれました。
私はベッドの上に座ったまま、そのお戻りをじっと待ちます。
何か動かなければならない理由がある時以外は、自らの意思で動かない。
そう教えられた訳ではないけれど、身体が自然とそうしたがっていました。
戻られた御主人様は、絨毯の上に広げたスーツケースを物色されています。
取り出されたのは、御主人様の所有物である印。
冬の寒さでないとは言え、熱い首元にはやはり冷たく感じられて。
想わず竦めそうになる肩をぐっと固定し、嬉しい飾りを付けて頂きました。
そのまますっと立ち上がられた御主人様。
ベッドの上に座ったままの愛奴。
見上げる私の目を見て、静かに触れられたワイシャツの襟が、次の行動を示してくれていました。
ぴんと張ったシーツに膝立ちになり、御主人様の襟元に手を掛ける私。
微動だにされないそのご様子から、この行動が間違っていない事を確信した私は、一つずつ下方へとボタンを外して行きました。
と、締められている筈の皮のベルトが、金具に留められる事なくゆったりとその腰周りに浮かんでいます。
私が見上げると、トイレに行った後に締めなかったのだと仰る御主人様。
納得した私はベッドから下りて、既に脱げかかっているスラックスを御主人様の脚から取り除きました。
きっと私の顔の直ぐ近くにあるであろう、御主人様のペニス。
まだ下着に包まれているとは言え、その様子が気になって仕方がない私。
けれどしっかりと直視をするのも何だか気恥ずかしい…。
そこから少し目を逸らした私は、皺になるといけないので、脱いで頂いた物をクローゼットへ掛けておきましょうと御主人様に提案してみました。
いつもは、後でいいからとお断りになる御主人様。
けれどこの日は私の提案に同意をして下さったのです。
ベッドの上に広げていたワイシャツとスラックスを持ち、急いでクローゼットへと向った私。
この気恥ずかしさが何なのか、自分でも良く解りません。
けれどそれは、初めての調教の日。
薄暗いお部屋で御主人様のお膝に座らせて頂いた、あの日の気分に似ている。
そんな事を想いながら衣服を仕舞い、その足元へと戻りました。
スラックスを脱がれた状態のまま、私が戻るのを立って待っていて下さった御主人様。
そうするようにと指示を受けた訳ではありませんでしたが、この時は流れるように身体が動き、その下着に手を掛けていました。
引っ張ってしまわないように細心の注意を払い、下着を下げて行きます。
さっきまで穏やかな時間を過ごしていたのに、そこはいつものように硬く上を向いていました。
それが嬉しくて堪らない。
先ずは舌で御奉仕をするようにと指示を頂きます。
私は嬉しくて嬉しくて。
立たれたままの御主人様の太腿に両手を添えて、その愛しいペニスに舌を這わせました。
すると御主人様はゆっくりと数歩後退され、私が着いてくるのを促すかのように、静かに椅子へと腰掛けられます。
その流れですっぽりと御主人様の太腿の間に収まった私に、御奉仕をする場所を細かに指定されたのです。
一瞬、戸惑った私。
敢えて指定をされたのは、私の御奉仕の仕方が下手だからなのだろうかという想いが頭を過りました。
けれど迷っている暇はありません。
御主人様が指示をされたのだから、その通りにする事。
そうして御主人様に悦んで頂く事以外、私には重要な事は何も無いのです。
私はベッドの上に座ったまま、そのお戻りをじっと待ちます。
何か動かなければならない理由がある時以外は、自らの意思で動かない。
そう教えられた訳ではないけれど、身体が自然とそうしたがっていました。
戻られた御主人様は、絨毯の上に広げたスーツケースを物色されています。
取り出されたのは、御主人様の所有物である印。
冬の寒さでないとは言え、熱い首元にはやはり冷たく感じられて。
想わず竦めそうになる肩をぐっと固定し、嬉しい飾りを付けて頂きました。
そのまますっと立ち上がられた御主人様。
ベッドの上に座ったままの愛奴。
見上げる私の目を見て、静かに触れられたワイシャツの襟が、次の行動を示してくれていました。
ぴんと張ったシーツに膝立ちになり、御主人様の襟元に手を掛ける私。
微動だにされないそのご様子から、この行動が間違っていない事を確信した私は、一つずつ下方へとボタンを外して行きました。
と、締められている筈の皮のベルトが、金具に留められる事なくゆったりとその腰周りに浮かんでいます。
私が見上げると、トイレに行った後に締めなかったのだと仰る御主人様。
納得した私はベッドから下りて、既に脱げかかっているスラックスを御主人様の脚から取り除きました。
きっと私の顔の直ぐ近くにあるであろう、御主人様のペニス。
まだ下着に包まれているとは言え、その様子が気になって仕方がない私。
けれどしっかりと直視をするのも何だか気恥ずかしい…。
そこから少し目を逸らした私は、皺になるといけないので、脱いで頂いた物をクローゼットへ掛けておきましょうと御主人様に提案してみました。
いつもは、後でいいからとお断りになる御主人様。
けれどこの日は私の提案に同意をして下さったのです。
ベッドの上に広げていたワイシャツとスラックスを持ち、急いでクローゼットへと向った私。
この気恥ずかしさが何なのか、自分でも良く解りません。
けれどそれは、初めての調教の日。
薄暗いお部屋で御主人様のお膝に座らせて頂いた、あの日の気分に似ている。
そんな事を想いながら衣服を仕舞い、その足元へと戻りました。
スラックスを脱がれた状態のまま、私が戻るのを立って待っていて下さった御主人様。
そうするようにと指示を受けた訳ではありませんでしたが、この時は流れるように身体が動き、その下着に手を掛けていました。
引っ張ってしまわないように細心の注意を払い、下着を下げて行きます。
さっきまで穏やかな時間を過ごしていたのに、そこはいつものように硬く上を向いていました。
それが嬉しくて堪らない。
先ずは舌で御奉仕をするようにと指示を頂きます。
私は嬉しくて嬉しくて。
立たれたままの御主人様の太腿に両手を添えて、その愛しいペニスに舌を這わせました。
すると御主人様はゆっくりと数歩後退され、私が着いてくるのを促すかのように、静かに椅子へと腰掛けられます。
その流れですっぽりと御主人様の太腿の間に収まった私に、御奉仕をする場所を細かに指定されたのです。
一瞬、戸惑った私。
敢えて指定をされたのは、私の御奉仕の仕方が下手だからなのだろうかという想いが頭を過りました。
けれど迷っている暇はありません。
御主人様が指示をされたのだから、その通りにする事。
そうして御主人様に悦んで頂く事以外、私には重要な事は何も無いのです。
ランチを済ませ、お店を後にした御主人様と私。
飲み物を買う為、コンビニに向かう御主人様は、私にそこで待っているようにと促されました。
その御言葉通り、大人しく「待て」をしながらそのお戻りを待っていたのですが...。
今か今かと尻尾を振り過ぎて、最初の場所から少し移動してしまっていたよう。
戻られた事に気が付きもしない愛奴に、その革靴を踏み鳴らされた御主人様は、私が到着した時と同じ視線で私を射抜かれました。
慌てて御主人様に駆け寄りますが、私が追い付く前に歩き出されてしまいます。
馬鹿な愛奴でごめんなさい。
けれど嬉しくて仕方ないんです。
そう言葉にしなくても、御主人様がお見通しである事。
その幸福感が、更に私を浮つかせていました。
チェックインを済ませ、予め郵送しておいたスーツケースを受け取った私は、今度は自分でお部屋まで運びます。
前回と違って、ビニールに包まれたスーツケースは、きちんとタイヤが使えるよう梱包されていました。
その重さに振り回されながらも、何とか御主人様の後を付いて、お部屋に到着した私。
荷物を置いてパンプスを脱ぐと、振り返った私目掛けてジャケットが飛んで来たのです。
堅苦しい上着から開放され、お酒を飲みながら煙草に火を付けられる御主人様。
その御姿を横目で見ながら、ジャケットを纏っている愛しい匂いをゆっくりと吸い込み、丁寧にクローゼットへと仕舞いました。
スーツケースを開き、お土産のおつまみと封筒を持った私は、寛がれている御主人様の足元へと座ります。
以前は命令されなければ出来なかった行為も、その足元を見れば自然に想いが湧き上がるようになりました。
窮屈な革靴を脱いでリラックスして頂きたい。
私が革靴に手を掛けても、それを咎められる事はありません。
それはその行動が私個人の自我ではなく、御主人様の為である事を御存知だからなのでしょう。
そうして革靴から開放された御主人様の足は、下着を着けていない愛奴の乳房へと押し付けられました。
それが何だか嬉しくて、気恥ずかしくて。
小さく照れ笑いをしながら、靴下まで取り除いていきます。
その間も乳房を踏み付けられたり、太腿を足置きにされたり。
御主人様が触れて下さる嬉しさに笑みが溢れて仕方ない私は、やっとの事で取り除いた靴下を整えました。
その間、ずっと携帯を見ていらっしゃった御主人様。
さっきのお仕事の続きをされているのだと想っていた私に、好きな野球チームの応援の仕方を教えて下さると仰います。
後一ヵ月しかないから覚えるようにと、無知な私用に動画を検索して下さっていたのです。
足元に居る私に見えるように携帯を傾けて下さる御主人様は、動画に併せて応援歌を聞かせて下さいます。
そのお気遣いが嬉しくて、楽しくて。
歌って下さる御主人様ばかりを見てしまい、全く内容が頭に入って来ませんでした。
そんな愛奴に気が付かれたのか、御主人様はベッドにうつ伏せになられます。
私にも此処へ来るようにと促され、並んだ枕をぽんぽんと叩いて下さいました。
御主人様の合図に、ベッドに飛び乗った愛奴。
まるで修学旅行の夜のように、二人並んでうつ伏せになったまま、小さな画面を共有します。
御主人様は予行演習だと仰って、動画に合わせて歌って下さっていました。
それがどれ程幸せな時間だった事か...。
今までの私だったら、きっと素直に喜べませんでした。
一緒にテレビを見たり、寄り添って眠ったり。
以前は「SM」でない時間を、酷く恐怖に感じていた気がします。
それは嫌だとか、物足りない等の意味ではなく。
御主人様が私を必要として下さる理由が、そこにしかないと想っていたからです。
勿論、それが全ての大前提である事に変わりはないのだけれど。
そうでない時間も大切にして下さる。
楽しんで下さる。
そう解っていたのに。
それが堪らなく嬉しくて。
苦しくて。
御主人様は最初から優しかったけれど、馬鹿な私は目先の事に囚われ過ぎていたと、今になって想い知っていました。
飲み物を買う為、コンビニに向かう御主人様は、私にそこで待っているようにと促されました。
その御言葉通り、大人しく「待て」をしながらそのお戻りを待っていたのですが...。
今か今かと尻尾を振り過ぎて、最初の場所から少し移動してしまっていたよう。
戻られた事に気が付きもしない愛奴に、その革靴を踏み鳴らされた御主人様は、私が到着した時と同じ視線で私を射抜かれました。
慌てて御主人様に駆け寄りますが、私が追い付く前に歩き出されてしまいます。
馬鹿な愛奴でごめんなさい。
けれど嬉しくて仕方ないんです。
そう言葉にしなくても、御主人様がお見通しである事。
その幸福感が、更に私を浮つかせていました。
チェックインを済ませ、予め郵送しておいたスーツケースを受け取った私は、今度は自分でお部屋まで運びます。
前回と違って、ビニールに包まれたスーツケースは、きちんとタイヤが使えるよう梱包されていました。
その重さに振り回されながらも、何とか御主人様の後を付いて、お部屋に到着した私。
荷物を置いてパンプスを脱ぐと、振り返った私目掛けてジャケットが飛んで来たのです。
堅苦しい上着から開放され、お酒を飲みながら煙草に火を付けられる御主人様。
その御姿を横目で見ながら、ジャケットを纏っている愛しい匂いをゆっくりと吸い込み、丁寧にクローゼットへと仕舞いました。
スーツケースを開き、お土産のおつまみと封筒を持った私は、寛がれている御主人様の足元へと座ります。
以前は命令されなければ出来なかった行為も、その足元を見れば自然に想いが湧き上がるようになりました。
窮屈な革靴を脱いでリラックスして頂きたい。
私が革靴に手を掛けても、それを咎められる事はありません。
それはその行動が私個人の自我ではなく、御主人様の為である事を御存知だからなのでしょう。
そうして革靴から開放された御主人様の足は、下着を着けていない愛奴の乳房へと押し付けられました。
それが何だか嬉しくて、気恥ずかしくて。
小さく照れ笑いをしながら、靴下まで取り除いていきます。
その間も乳房を踏み付けられたり、太腿を足置きにされたり。
御主人様が触れて下さる嬉しさに笑みが溢れて仕方ない私は、やっとの事で取り除いた靴下を整えました。
その間、ずっと携帯を見ていらっしゃった御主人様。
さっきのお仕事の続きをされているのだと想っていた私に、好きな野球チームの応援の仕方を教えて下さると仰います。
後一ヵ月しかないから覚えるようにと、無知な私用に動画を検索して下さっていたのです。
足元に居る私に見えるように携帯を傾けて下さる御主人様は、動画に併せて応援歌を聞かせて下さいます。
そのお気遣いが嬉しくて、楽しくて。
歌って下さる御主人様ばかりを見てしまい、全く内容が頭に入って来ませんでした。
そんな愛奴に気が付かれたのか、御主人様はベッドにうつ伏せになられます。
私にも此処へ来るようにと促され、並んだ枕をぽんぽんと叩いて下さいました。
御主人様の合図に、ベッドに飛び乗った愛奴。
まるで修学旅行の夜のように、二人並んでうつ伏せになったまま、小さな画面を共有します。
御主人様は予行演習だと仰って、動画に合わせて歌って下さっていました。
それがどれ程幸せな時間だった事か...。
今までの私だったら、きっと素直に喜べませんでした。
一緒にテレビを見たり、寄り添って眠ったり。
以前は「SM」でない時間を、酷く恐怖に感じていた気がします。
それは嫌だとか、物足りない等の意味ではなく。
御主人様が私を必要として下さる理由が、そこにしかないと想っていたからです。
勿論、それが全ての大前提である事に変わりはないのだけれど。
そうでない時間も大切にして下さる。
楽しんで下さる。
そう解っていたのに。
それが堪らなく嬉しくて。
苦しくて。
御主人様は最初から優しかったけれど、馬鹿な私は目先の事に囚われ過ぎていたと、今になって想い知っていました。