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御主人様と愛奴 変態の日々の記録

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Author:愛奴
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20度目の調教⑤ ~緩やかな御主人様~

御主人様がお酒を一口飲まれ、煙草に火を付けられても、使い終わられた愛奴はそのままの体勢から動けずにいました。

お部屋に射し込む優しい光。

大きな窓と向き合っているおまんこは、御主人様の眼前に晒されているに違いありません。

それが恥ずかしくて堪らないのに。

痙攣を止められない身体は、無様な程に御主人様の痕跡を味わい続けていました。




そうしてずっと遠くに置いて来た私の思考。

まるで気絶でもしていたかのように、それは突然に飛んで戻って来て。

私は広げた脚を反射的に閉じ、椅子に座って寛がれている御主人様のお顔を見ました。

「風呂」

やっと起きたか。

煙草を咥えられた薄い唇の端から漏れたその一言と視線には、きっとそんな言葉が乗っかっていたに違いありません。

けれどその瞳は、再開の時に見るあの鋭さと全く同じ。

煩わしさ、馬鹿馬鹿しさ、蔑みと呆れ。

それらのスパイスを極僅かに効かせた、御主人様の静かな愛情。

それを全身で受け取る事が出来る使用済みの愛奴はいつもこうで、私が自ら戻って来るのを待っていて下さるのです。




短くお返事をし、ベッドから飛び起きた私。

絨毯を汚さないようティッシュをおまんこに当てながら、一人バスルームへ飛び込みました。

バスタブの蛇口を捻り、ほんの少しだけ熱めのお湯に調整し終わると、ここで改めて服を着たままだった事に気が付きます。

たくし上げられて皺になった、新調したばかりのワンピース。

その痕跡を愛おしく想いながら服を脱ぎ捨て、私は何時もの姿になって御主人様の元へと戻りました。




愛奴を待つ間、ベッドにうつ伏せになられていた御主人様。

そっとそのお傍に寄ると、腰からのマッサージを希望されました。

私の大好きな時間の一つ。

何気ない会話をしながら、御主人様のお身体の感触をゆっくりと確かめて行く。

その状態をきちんと把握しておく事、異常がないか感覚を研ぎ澄ませる事。

御主人様の愛奴として、それらも大切な愛奴の役割なのです。




マッサージが終わると、そのお隣に合図を下さる御主人様。

起こす時間を指定されると、あっという間に寝息を立てて眠ってしまわれました。

けれど、ふかふかの高い枕に休まれた御主人様に、どう頑張っても寄り添う事が出来ません。

その腕の中は勿論、掴まれる場所もない。

けれど絶対に触れ合って眠りたい。

小さいけれど絶対に譲れない愛奴の拘りに、私は何度も体勢を変えながら、ああでもないこうでもないと試行錯誤を繰り返しました。

そしてどうにか頑張ってその体側にちょこんとくっつき、御主人様の鼓動を聴きながら目を閉じる事が出来たのです。




ゆっくりと目を開くと、大きな窓からの陽射しは変わる事なく降り注いでいます。

少しだけ寝ていたのだと理解した私の耳には、扉の向こうの水音が響いていました。

ゆっくりとベッドを下り、静かにバスルームへ向かう私。

バスタブの八割に溜まったお湯は、ほんの少しだけ高めの温度。

御主人様がスムーズに起きられなくても、冷める事は避けられる筈。

私は蛇口をきゅっと締めてベッドへ戻り、静かに御主人様へとお声を掛けました。




私の呼び掛けに、珍しくスムーズに目覚められた御主人様。

程良く眠って頂けたかなと安堵しながら、その背中をぴょこぴょこと追い掛けてバスルームへ向かいます。

バスタブに入られる御主人様は、その長い脚をきゅっと折り畳んで、小さく正方形に座って下さいました。

その隣に出来た、同じ大きさの正方形。

静かに確保されたその空間に、私はゆっくりと身を沈めました。

御主人様と私。

二人並ぶバスタブ。

すっかりはみ出した肩に掛け湯をすると、御主人様は少しだけ方向転換をして、私にその背中を預けて下さいました。

言葉は何もないけれど。

自然とそうなる空間。

御主人様のお顔は見えないけれど、その背中がどうしようもなく優しくて。

内臓の裏側から湧き上がって来る愛しさを掌に乗せて、私は小川の細流のように、その想いを清らかに注ぎ続けていました。



【 2019/07/22 22:49 】

リアル調教  | コメント(0)  |

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