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御主人様と愛奴 変態の日々の記録

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Author:愛奴
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20度目の調教② ~御主人様と練習~

ランチを済ませ、お店を後にした御主人様と私。

飲み物を買う為、コンビニに向かう御主人様は、私にそこで待っているようにと促されました。

その御言葉通り、大人しく「待て」をしながらそのお戻りを待っていたのですが...。

今か今かと尻尾を振り過ぎて、最初の場所から少し移動してしまっていたよう。

戻られた事に気が付きもしない愛奴に、その革靴を踏み鳴らされた御主人様は、私が到着した時と同じ視線で私を射抜かれました。

慌てて御主人様に駆け寄りますが、私が追い付く前に歩き出されてしまいます。

馬鹿な愛奴でごめんなさい。

けれど嬉しくて仕方ないんです。

そう言葉にしなくても、御主人様がお見通しである事。

その幸福感が、更に私を浮つかせていました。




チェックインを済ませ、予め郵送しておいたスーツケースを受け取った私は、今度は自分でお部屋まで運びます。

前回と違って、ビニールに包まれたスーツケースは、きちんとタイヤが使えるよう梱包されていました。

その重さに振り回されながらも、何とか御主人様の後を付いて、お部屋に到着した私。

荷物を置いてパンプスを脱ぐと、振り返った私目掛けてジャケットが飛んで来たのです。

堅苦しい上着から開放され、お酒を飲みながら煙草に火を付けられる御主人様。

その御姿を横目で見ながら、ジャケットを纏っている愛しい匂いをゆっくりと吸い込み、丁寧にクローゼットへと仕舞いました。




スーツケースを開き、お土産のおつまみと封筒を持った私は、寛がれている御主人様の足元へと座ります。

以前は命令されなければ出来なかった行為も、その足元を見れば自然に想いが湧き上がるようになりました。

窮屈な革靴を脱いでリラックスして頂きたい。

私が革靴に手を掛けても、それを咎められる事はありません。

それはその行動が私個人の自我ではなく、御主人様の為である事を御存知だからなのでしょう。

そうして革靴から開放された御主人様の足は、下着を着けていない愛奴の乳房へと押し付けられました。

それが何だか嬉しくて、気恥ずかしくて。

小さく照れ笑いをしながら、靴下まで取り除いていきます。

その間も乳房を踏み付けられたり、太腿を足置きにされたり。

御主人様が触れて下さる嬉しさに笑みが溢れて仕方ない私は、やっとの事で取り除いた靴下を整えました。




その間、ずっと携帯を見ていらっしゃった御主人様。

さっきのお仕事の続きをされているのだと想っていた私に、好きな野球チームの応援の仕方を教えて下さると仰います。

後一ヵ月しかないから覚えるようにと、無知な私用に動画を検索して下さっていたのです。

足元に居る私に見えるように携帯を傾けて下さる御主人様は、動画に併せて応援歌を聞かせて下さいます。

そのお気遣いが嬉しくて、楽しくて。

歌って下さる御主人様ばかりを見てしまい、全く内容が頭に入って来ませんでした。

そんな愛奴に気が付かれたのか、御主人様はベッドにうつ伏せになられます。

私にも此処へ来るようにと促され、並んだ枕をぽんぽんと叩いて下さいました。

御主人様の合図に、ベッドに飛び乗った愛奴。

まるで修学旅行の夜のように、二人並んでうつ伏せになったまま、小さな画面を共有します。

御主人様は予行演習だと仰って、動画に合わせて歌って下さっていました。

それがどれ程幸せな時間だった事か...。




今までの私だったら、きっと素直に喜べませんでした。

一緒にテレビを見たり、寄り添って眠ったり。

以前は「SM」でない時間を、酷く恐怖に感じていた気がします。

それは嫌だとか、物足りない等の意味ではなく。

御主人様が私を必要として下さる理由が、そこにしかないと想っていたからです。

勿論、それが全ての大前提である事に変わりはないのだけれど。

そうでない時間も大切にして下さる。

楽しんで下さる。

そう解っていたのに。

それが堪らなく嬉しくて。

苦しくて。

御主人様は最初から優しかったけれど、馬鹿な私は目先の事に囚われ過ぎていたと、今になって想い知っていました。



【 2019/06/27 17:28 】

リアル調教  | コメント(0)  |

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