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御主人様と愛奴 変態の日々の記録

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Author:愛奴
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6度目の調教⑦ ~愛奴の葛藤~

私が御主人様の腕の中で幸せを噛み締めていると、直ぐに静かな寝息が聞こえて来ました。

御主人様を起こさないよう、私はその腕の中でじっと息を潜めています。

けれど御主人様は既に深い眠りにおちていらっしゃるご様子。

私はそっとお布団を抜け出し、すやすやと眠っていらっしゃる御主人様をまた写真に収めました。

それからまた御主人様の腕の中に戻ったのですが…

温泉に入り、美味しいお食事とお酒を愉しまれた御主人様。

「調教道具は使わないかもしれないね」

先程の御主人様のお言葉が頭に浮かびました。

枕元にはお道具のいっぱい詰まったスーツケース。

今日はこのまま、お休みになられるのかな…





……

………

何となく、拗ねたような自分がいました。

御主人様がお疲れである事は、私が一番よく解っています。

あの日から欠かさず、チャットのように続いてきた御主人様との会話。

けれど今は以前の半分もお話する事が出来なくなりました。

文字通り、私の全てを管理する事を悦びとされる御主人様。

今はあまりの忙しさに、私のお休みの日を忘れてしまわれる程なのです。

そんな御主人様のご様子を痛い程に感じ、文字で気遣いをする事しか出来ない自分を歯痒く想っていました。

ですから今日、心身共にリラックスされている御主人様を見て、本当に嬉しかったのです。

なのに…

御主人様が癒されている様子を見て心から安心した自分と、構って貰えなくて子供のように拗ねている自分がいる事実。

すやすやと眠られている御主人様の横で、私は一人、馬鹿な葛藤をしていました。

そして自分に問うたのです。

御主人様の愛奴として、自分はどうするべきか。

御主人様に休んで頂く為、そっと見守るか。

短い時間を御主人様と触れ合う為、御奉仕をするか。

いくら考えても答えは出ませんでした。

何故なら、御主人様の御命令なくして、私は行動する事をしません。

つまりは御主人様に、何時如何なる時も寄り添う事。

それが愛奴の務めであると、自分の中で答えを導き出したのです。

そうやって自分を納得させ、深く深呼吸しました。

目を閉じ、御主人様の温もりを身体の右側で感じながら、私も眠りに落ちて行ったのです。
【 2017/06/05 23:26 】

未分類  | コメント(2)  |

コメント

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愛奴様、もとい肉便器様
いつも楽しく拝見させて頂いております。

なんともいじらしく、従者の健気さと、けれどそこにある奴隷としての欲望が良く出ていますね^_^

またの更新、楽しみにしてます。
小次郎。
小次郎  *  URL[編集] 【 2017/06/08 23:50 】
--- Re: タイトルなし ---

小次郎様、コメントありがとうございます。

あの時は本当に苦しかったのですが、次の記事でその葛藤も無意味だったという事が明らかになります笑
後半はいつもかけ足になってしまいますが、6度目の調教、もうしばらくお付き合い頂けますと幸いです。
愛奴  *  URL[編集] 【 2017/06/09 23:01 】

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