御主人様と愛奴 変態の日々の記録
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Author:愛奴
♥当ブログは性的表現・画像を使用しておりますので、18歳未満の方は直ちにブラウザバックをお願い致します。
またSMに嫌悪感をお持ちの方は閲覧をお控え下さい。
自己責任の元での閲覧をお願い致します。
御主人様の愛奴です。
お初の方は「はじめに」をご参照下さい。
コメントは承認制となっておりますので、「管理者にだけ表示を許可する」にチェックを入れて下さると非表示となります。
私からのお返事のみ掲載させて頂きますので、SMに興味のある方もノーマルの方も、皆様お気軽に足跡を残して下さると嬉しいです。
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それぞれに身支度を整える御主人様と私。
チェックアウト迄の短時間でスムーズに済まされるそれは、重ねて来た時間の長さを表していました。
お部屋を後にし、エレベーターに乗り込むと、先にスーツケースを発送して来るようにと促されます。
その間にチェックアウトを済ませておくからと。
それは普通に合理的で、何の問題もないスムーズな提案。
実際、私が発送の手続きをしている間、御主人様は何時も少し離れた所で待って下さっていました。
その時間を有効活用しようと提案して下さる事に、何も可笑しな点はありません。
けれどその時の私は、何故か拒否反応を示してしまったのです。
それは、慣れない場所に一人で放り出される心細さ。
不安。
そして、御主人様と一時たりとも離れたくないという甘えでした。
私は一人で行動する事が好きですし、飛行機だって一人で乗れます。
誰かといるより、寧ろその方が快適だと感じるくらいです。
けれど御主人様のお傍にいる時だけは、私はいつもの私ではなくなってしまう。
いつも一人で強がって立っている私は、御主人様の前でのみ、弱く在る事を赦して頂いているのです。
それはまるで小さな少女のように。
“しらないところへひとりでいくのはこわい“
“しらないひとはきらい“
“ひとりはいや“
“ひとりにしないで“
そうやって時折顔を出すのは、まだ我儘を言えていた頃の幼い私。
けれどそんな顔をした私を、御主人様が見逃す筈がありませんでした。
押し出すように私をエレベーターから下ろすと、お一人でフロントへと向かわれてしまったのです。
それはこの時、不必要な甘えだった証拠。
私はそれを自覚していましたが、あのお部屋の中でのみ赦された小さな私は、まだすっかりと消えていた訳ではなかったのです。
誰もいないエレベーターホール。
私はお道具の詰まったスーツケースを引き摺り、手荷物サービスのカウンターを探します。
けれど見えるのは会議室のような観音開きの大きな扉ばかりで。
流石の私にも、此処ではないという事が理解出来ました。
その時、目に入って来たのはエスカレーター。
御主人様が直ぐ下の階に下りられた事を知っていた私は、スーツケースを引いて飛び乗ります。
私が戻るのが遅かったなら、もしかしたら入れ違いになってしまうかもしれない。
そう予測し、急いで御主人様を探したのです。
きょろきょろと辺りを見渡すと、直ぐに見つけられる御主人様の御姿。
手荷物サービスのカウンターが上の階ではなかった事に、直ぐに気が付かれていたようです。
「馬鹿な顔をして迷っているかと想いましたよ」と悪戯なお顔をされる御主人様。
けれどその愛しい意地悪が、どうしようもなく私を安心させてくれていました。
無事にスーツケースを預け、人の多い駅へと歩き出した御主人様と私。
またもや腕に掴まり損ねてしまい、急いでその背中を追い掛けました。
人混みの中の御主人様は、何時ものように振り返って、私が付いてきているのかを確認して下さいます。
するとたまたま追い付く事が出来た愛奴を見下ろし、歩くのが速くなったなと驚かれていました。
今日も電車は満員。
並んで吊革に掴まっていた御主人様と私でしたが、正面に座られていた方が降りられたので、久しぶりに一緒に座る事が出来ました。
こうして電車に揺られるのは何時ぶりだろう。
そう想っていたのは、御主人様も同じだったのでしょうか。
以前のように電車の揺れに合わせて、私にわざと体重を掛けて来られたのです。
それが嬉しくて堪らなくて。
私はまたくすくすと小さく笑いながら、電車の揺れのせいにして、温かいお身体にその体重を預けていました。
空港に到着すると、御主人様は既に決められていたようで、流れるようにお店へと入って行かれました。
そこは以前にも訪れた飲食店。
私にとって余り良い想い出ではないけれど、それももう過去の記憶。
御主人様に話す事も出来ず、一人葛藤していた事を小さな棘として想い返していました。
そんな私を知る由もない御主人様。
メニューを相談して下さり、楽しそうに野球の話をされる。
卵を半分こして、どれが食べたいかと料理をシェアして下さって…。
そんな優しさを全身で感じながら、私の中の棘はいつの間にか消え去っていました。
だって御主人様はいつもお優しい。
その中には沢山の意味が含まれていて、私もそれをきちんと感じ取っている。
見える形ではないけれど、私の魂はいつも御主人様と繋がっていて。
だからこそ私は、御主人様に絶対的な信頼を置いている。
それは私がずっと求め続けていた、主従関係そのもの。
一生出逢う事等ないと想っていた、理想の御主人様そのものなのです。
食事を終え、手荷物検査場の前で向き合う御主人様と私。
「来月、お前の出迎えを愉しみにしていますよ」と、少し強張った私に言葉を掛けて下さいます。
そのお気持ちが堪らなく嬉しくて。
名残り惜しそうに見つめる愛奴に、行ってこいと御命令されました。
来月は、私が御主人様をお迎えする番。
お待ちしていますと気持ちを込め、小さくなって行く御主人様に大きく大きく手を振りました。
20度目の調教はこれにて終了となります。
21度目の調教は、何時もとは少し違う番外編の予定です。
そちらも既に終了していますので、またお付き合い頂けると幸いです。
いつも当ブログに足を運んで下さり、ありがとうございます。
21度目の調教も宜しくお願い致します。
愛奴
チェックアウト迄の短時間でスムーズに済まされるそれは、重ねて来た時間の長さを表していました。
お部屋を後にし、エレベーターに乗り込むと、先にスーツケースを発送して来るようにと促されます。
その間にチェックアウトを済ませておくからと。
それは普通に合理的で、何の問題もないスムーズな提案。
実際、私が発送の手続きをしている間、御主人様は何時も少し離れた所で待って下さっていました。
その時間を有効活用しようと提案して下さる事に、何も可笑しな点はありません。
けれどその時の私は、何故か拒否反応を示してしまったのです。
それは、慣れない場所に一人で放り出される心細さ。
不安。
そして、御主人様と一時たりとも離れたくないという甘えでした。
私は一人で行動する事が好きですし、飛行機だって一人で乗れます。
誰かといるより、寧ろその方が快適だと感じるくらいです。
けれど御主人様のお傍にいる時だけは、私はいつもの私ではなくなってしまう。
いつも一人で強がって立っている私は、御主人様の前でのみ、弱く在る事を赦して頂いているのです。
それはまるで小さな少女のように。
“しらないところへひとりでいくのはこわい“
“しらないひとはきらい“
“ひとりはいや“
“ひとりにしないで“
そうやって時折顔を出すのは、まだ我儘を言えていた頃の幼い私。
けれどそんな顔をした私を、御主人様が見逃す筈がありませんでした。
押し出すように私をエレベーターから下ろすと、お一人でフロントへと向かわれてしまったのです。
それはこの時、不必要な甘えだった証拠。
私はそれを自覚していましたが、あのお部屋の中でのみ赦された小さな私は、まだすっかりと消えていた訳ではなかったのです。
誰もいないエレベーターホール。
私はお道具の詰まったスーツケースを引き摺り、手荷物サービスのカウンターを探します。
けれど見えるのは会議室のような観音開きの大きな扉ばかりで。
流石の私にも、此処ではないという事が理解出来ました。
その時、目に入って来たのはエスカレーター。
御主人様が直ぐ下の階に下りられた事を知っていた私は、スーツケースを引いて飛び乗ります。
私が戻るのが遅かったなら、もしかしたら入れ違いになってしまうかもしれない。
そう予測し、急いで御主人様を探したのです。
きょろきょろと辺りを見渡すと、直ぐに見つけられる御主人様の御姿。
手荷物サービスのカウンターが上の階ではなかった事に、直ぐに気が付かれていたようです。
「馬鹿な顔をして迷っているかと想いましたよ」と悪戯なお顔をされる御主人様。
けれどその愛しい意地悪が、どうしようもなく私を安心させてくれていました。
無事にスーツケースを預け、人の多い駅へと歩き出した御主人様と私。
またもや腕に掴まり損ねてしまい、急いでその背中を追い掛けました。
人混みの中の御主人様は、何時ものように振り返って、私が付いてきているのかを確認して下さいます。
するとたまたま追い付く事が出来た愛奴を見下ろし、歩くのが速くなったなと驚かれていました。
今日も電車は満員。
並んで吊革に掴まっていた御主人様と私でしたが、正面に座られていた方が降りられたので、久しぶりに一緒に座る事が出来ました。
こうして電車に揺られるのは何時ぶりだろう。
そう想っていたのは、御主人様も同じだったのでしょうか。
以前のように電車の揺れに合わせて、私にわざと体重を掛けて来られたのです。
それが嬉しくて堪らなくて。
私はまたくすくすと小さく笑いながら、電車の揺れのせいにして、温かいお身体にその体重を預けていました。
空港に到着すると、御主人様は既に決められていたようで、流れるようにお店へと入って行かれました。
そこは以前にも訪れた飲食店。
私にとって余り良い想い出ではないけれど、それももう過去の記憶。
御主人様に話す事も出来ず、一人葛藤していた事を小さな棘として想い返していました。
そんな私を知る由もない御主人様。
メニューを相談して下さり、楽しそうに野球の話をされる。
卵を半分こして、どれが食べたいかと料理をシェアして下さって…。
そんな優しさを全身で感じながら、私の中の棘はいつの間にか消え去っていました。
だって御主人様はいつもお優しい。
その中には沢山の意味が含まれていて、私もそれをきちんと感じ取っている。
見える形ではないけれど、私の魂はいつも御主人様と繋がっていて。
だからこそ私は、御主人様に絶対的な信頼を置いている。
それは私がずっと求め続けていた、主従関係そのもの。
一生出逢う事等ないと想っていた、理想の御主人様そのものなのです。
食事を終え、手荷物検査場の前で向き合う御主人様と私。
「来月、お前の出迎えを愉しみにしていますよ」と、少し強張った私に言葉を掛けて下さいます。
そのお気持ちが堪らなく嬉しくて。
名残り惜しそうに見つめる愛奴に、行ってこいと御命令されました。
来月は、私が御主人様をお迎えする番。
お待ちしていますと気持ちを込め、小さくなって行く御主人様に大きく大きく手を振りました。
20度目の調教はこれにて終了となります。
21度目の調教は、何時もとは少し違う番外編の予定です。
そちらも既に終了していますので、またお付き合い頂けると幸いです。
いつも当ブログに足を運んで下さり、ありがとうございます。
21度目の調教も宜しくお願い致します。
愛奴