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御主人様と愛奴 変態の日々の記録

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Author:愛奴
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19度目の調教③ ~御主人様の空気の中で~

手枷の螺を締め終わった御主人様は、私に向かって大きな掌を差し出されました。

私はその意味が瞬時に理解出来ず、頭の中にクエスチョンマークが浮かびます。

御主人様が私に何か求められている...。

それだけしか理解出来ない馬鹿な愛奴は、とにかく行動しなければと想い、その重い手首をそっと持ち上げました。

「お手」...かな...?

差し出された御主人様の掌の上に、手枷の付いた重い手を重ねようとしたその時。

愛奴の勘が電流のように身体の中を駆け抜け、急いで絨毯を蹴り立ち上がりました。

今、御主人様が求められている物。

御主人様がいつもお傍に置いておかれたい物。

私はローテーブルの上にあったお酒と煙草を掴むと、ベッドサイドへとセッティングし直しました。

その勢いで、椅子に掛けていたスラックスとネクタイを急いでクローゼットへ仕舞うと、いつもより分厚い封筒を持って、御主人様の元へ戻ったのです。




御主人様は封筒を受け取ると、御自身で下着を脱がれました。

そこから飛び出したのは、私が布越しに見ていた通りの愛しいペニス。

毎度の事ではあるのですが、下着から出て来る瞬間は、いつもその立派さに驚いてしまいます。

「しっかりしゃぶりなさい」

そう仰り、封筒の中身を数え始められる御主人様。

私は色んな事が嬉しくて堪らなくて、いつものように丁寧に御奉仕出来ないでいました。




「お前が稼いできた大切な金銭なので、一枚一枚数えるのが好きですよ」

少し前に、御主人様が私に下さった御言葉。

それが余りにも嬉しくて。

私が御主人様の為に風俗で稼いで来る事を悦んで下さっている事は知っていましたが、そこまで考えて下さっているとは露知らず...。

そんな風に想っていて下さったのだと、凄く凄く胸が熱くなりました。

私はその事を心に浮かべながら口内を動かし、頭上から聞こえてくる紙幣の擦れる音を聞いていました。




紙幣を数え終わられた御主人様は、静かに立ち上がってベッドから下りられます。

こっちに来なさいと私に声を掛けて下さいますが、両手が繋がっているので、上手く身体を起こす事が出来ません。

やっとの事でベッドから下りると、首輪に付いている輪に指を掛けられ、お部屋に備え付けてある姿見の前まで引っ張って行かれました。

その扱いと強引な御主人様に、私の被虐心が疼きます。

普段はとっても優しくて、時々意地悪な御主人様。

けれど調教時には息を呑む程の空気を纏われ、何もかもが支配されてしまう。

きっとこの喉元に手を掛けられても、私は悦んでそれを受け入れるでしょう。

御主人様の手で終わりを迎えられるなら、それ以上に幸せな事なんて何もないのですから。



【 2019/05/12 23:36 】

リアル調教  | コメント(0)  |

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