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御主人様と愛奴 変態の日々の記録

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Author:愛奴
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9度目の調教① ~雨の再会~

9度目の調教はお天気が悪く、小雨が降る肌寒い日でした。

いつもの駅に降り立ち、御主人様に到着した事を御報告します。

すると、交差点を渡って来なさいとの御指示。

折りたたみ傘をさすとスーツケースが運び辛いので、少しだけ濡れる事にしました。

大きな交差点の両側にはたくさんの人。

もうすぐ御主人様にお逢い出来るんだと想うと、自分が特別な存在になったような気がします。

人の波に乗りながら、私だけが違う空気を纏っているような気がして、意気揚々と交差点を渡りました。




横断歩道を渡り終え、いつも御主人様が待っていて下さる場所に到着します。

……御主人様がいらっしゃらない。

もしかして交差点で行き違いになってしまったのではないかと想い、屋根のある所で携帯を確認しました。

メールもない…

どうしようと顔を上げた時、少し離れた場所でこちらを見ている御主人様と目が合いました。

どうやら私がキョロキョロと御主人様を探している様子を観察されていたようです。

私は「もうっ」という笑顔になりましたが、御主人様は「馬鹿な愛奴」というような笑顔を見せて下さいました。

馬鹿だと想われる事がこんなにも嬉しいという事も、御主人様から学んだ事の一つです。




「寒いね」

2ヵ月ぶりにお逢いする御主人様はスーツにトレンチコート。

決して特別なお洋服ではないのに、こんなにも素敵に見える。

嬉しくて嬉しくて堪らない私はただでさえ浮き足立っているのに、新しいパンプスに今にも転びそう。

なんとか御主人様の背中を追いかけ、軽くランチをする為にお店に入りました。



「久しぶりだね、愛奴」

テーブルを挟んで向こう側に座っている御主人様が仰いました。

私は顔を見られるのが恥ずかしくて、はい、としかお答えする事が出来ません。

2度目の調教の時のように、向かい合って座った事を少しだけ後悔しました。



御主人様とお食事をする時、私はほとんどメニューを決めません。

私が食べる物も飲む物も、御主人様が選んで下さいます。

私には全てにおいて決定権はない…

そんな自分が嬉しくて堪らないのです。



御主人様とサンドイッチをシェアしながら、私の風俗勤務について話をしたり、御主人様のお仕事のお話を聞きます。

御主人様とお話出来る事、声を聞ける事…

全てが嬉しくて嬉しくて。

毎日毎日御主人様にお逢い出来る事を願い、今こうして私の目の前にいらっしゃる。

何度調教を重ねても、この想いは積み重なって行くのだと実感していました。



これから始まる9度目の調教。

御主人様の前で壊れる事を自ら望む愛奴。

少しの不安と大きな期待に胸がいっぱいになっていました。
【 2017/10/22 23:58 】

リアル調教  | コメント(0)  |

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